働く人がメンタル不調になる仕組みと会社ができること
日本人の働く時間は相変わらず諸外国と比べても長い。誰にも等しくある1日24時間のうち、最も長く過ごすのが、職場。
長くいればいるほど、そこでストレスに晒されることは想像できます。
想定外の仕事を任されてしまうこと、理不尽な上司や顧客からの指示、実力以上の仕事で成果が出せない、などなど上げればきりがありません。
でも、職場で社員が感じるストレスをすべてなくすことなんて、不可能です。どんな場所にもどんな人にも、耐えられないストレスはあるし、逃げ出したくなることもあるでしょう。
職場のストレスというのは、会社にとっての大きな問題だけでなく、些細なマイクロストレスというものが多く存在します。実はこのマイクロストレスの蓄積が、イライラさせたり、普段だったら笑って済ませられることが許せなくなったり、大事に発展してしまうのです。
でも、このマイクロストレスは、本人も気づかないことが多い。ましてや、会社や他人は「そんな程度」と軽く見てしまうことが多いのです。
マイクロストレスとは具体的にどんなものか、いくつか例を挙げてみますと、
・プロジェクトの仕様変更がちょっちゅう
・仕事が遅い人の手伝いをするのが当たり前
・お局さんの顔色をうかがいながらの仕事
・道路の渋滞
・電車の混雑
・隣の席が汚い
・気づくといつも自分がコピー用紙を補充してる
・ランチタイムにいつも顧客から電話がくるので落ち着いて食べられない
・上司のつまらないギャグの相手をしないといけない
仕事なんだからそのくらい・・・と思えることも多いと思います。
でも、やはり毎日毎日これらが続くと、「またか」というため息が出るのです。こういうちょっとしたこと、自分でも、心の中では「まあ仕方ない」と言い聞かせていることが、実は徐々に心をむしばむ。マイクロストレスのコップがあふれてしまうと、ちょっとしたことにもイライラしてメンタル不調を訴えたり、など問題が大きくなることがあるのです。
人は、たった1つの理由で、メンタル不調を起こすわけではないのです。
何が問題だったのか、と聞かれて話すことは、「一番話しやすいこと」でしかない。そのものだけに着手して改善しても、実はあまり意味がない場合もあります。
本人も気づいていないマイクロストレス、正しくわかっていないのだから、人に説明もできるわけがありません。
それならどうすればいいのか。
会社がすべてのストレスをなくすことはできません。となれば、個々の従業員が自分のストレスに気づき、対処できるようになる知識と行動力、そして社内の風土が必要になります。
会社ができることは、この教育活動です。マイクロストレスに気づき、日々貯めないようにできる力を持つための活動は、社員の不満を軽減させます。個々の社員が自律的に自分の日々のストレスを対処できるようになれば、組織の中の問題も軽減して、生産性も上がるわけです。
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