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学びの段階指標を可視化して、成長を自己評価する

工藤@ゆめみ取締役です。

「成長しているか」って評価するの難しいですよね。
僕は成長=他人に良い影響を与える自己の肯定的な変化 と位置づけていますが、この成長のためには変化が必要。そしてその変化は、実践したり失敗したり、チャレンジ&フィードバックを繰り返さないと起こらない。この変化のプロセスが「気付き」「学び」となっていくのが成長のモデルの1つではないかと、僕は考えています。

でも、学習対象や物事の程度の問題もありますし、1回で身につく事もある。ということで、学んだかどうかを評価するシンプルな指標があると、成長を実感できて便利ですよね。

現在、ゆめみには評価制度がありません(?)ので、完全にセルフコントロールする事になっているわけですが、ぼくの場合は悩んだらこのフレームワークを原理原則として振り返り、自分の成長の現在地を振り返っています。(※下部で参考リンクを紹介しています)

そのフレームワークは、NLPの学習レベルと言われています。
この学習レベルはいくつかのステップに分かれていますので、以下に説明します。

■1.知らない状態

まずはここからです。何事も無知から始まります。

人間は、視えないものは知覚できないが、知覚できないものは視えないという矛盾を抱えていますので、外的な要因に対して自分が気付くという事ができないこの時点では、無意識的無能(意識にもないし、その能力もない)と言います。

なので、「あっ!○○について知らない!」ということがわかった時点で、それは学びの始まりなのです。

■2.理解した、記憶した状態

次に、○○について知ります。ここでは仮に、何らかについて読書、もしくは講座で座学をしたとします。

この状態は、「知っている」状態ではありますが、まだ短期記憶状態でRAMの状態といえますのでいずれ揮発します。また、ROM化できたとしても、それはただの記憶なので、実践することができません。
この時点では意識的無能(意識的にわかってるけど、能力としてはついていない)と言われます。

■3.できるようになる

さあ、実践しました!すごい!
でも始めは、2で学んだことを思い出したりテキスト、メモを見ながらの実践だと思います。失敗や成功したり、応用を繰り返すことでRAM→ROM→DB化され、知識は体系化した理解へと変わっていくはずです。
この段階では意識的有能(考えながらなら、できるようになっている)と言います。

■4.再現できる

考えなくてもできるようになる(習慣化)の状態です。
例えば、自転車に乗るという所作については、久しぶりに乗っても覚えていると思います(実際のビジネスで必要な所作・スキルはもっと複雑ですが)。

この時点で、無意識的有能(考えなくても、繰り返しできる)というようになります。つまり、自動的に、この行動を行う事ができる状態ということです。これでスキルはゲットしました!成長おめでとう!

と、思うじゃないですか。違うんです。

大切なのがもう1個あるんです。


■5.(最終ステップ)教えられるようになる

自転車に乗れるようになりましたが、その自転車の乗り方を、人に教えられるでしょうか?このステップは、自分が自動的(無意識)に行動できるようになった所作・スキルを、STEP1-2の人たちに、意識しながら教えるということです。これで初めて、人は学習した、といえるという考え方です。

この時点で「無意識的有能に意識的有能」(無意識でできる能力を、意識しながら教える)と言います。もうよくわかんねえ。

ここまで5ステップに分けて説明しましたが、これをNLP学習の5段階レベル(NLP学習レベル 5つのステップ)と言います。

■何故ステップ5番目が大切なのか

どんなに自分が普段、無意識で余裕でできることでも、人に教えるとなると難しい事ってありますよね。それは何故か?

a.自分のクセが出ている、もしくはそのように習ってない
b.何故できるのかをパターン化して認知できない
c.パターン化のイメージは湧くが、言語化できない

といったケースが考えられると思います。
特に専門的な領域の職能に関しては、これらによって属人化する、教育が進まないといった弊害が生まれやすくなるので、STEP5までを意識する事は、自分自身だけではなく、チームにとっても大切な事かもしれません。

ちなみにゆめみではアウトプットを強く推奨しています。
これは、アウトプット=他人に意識的に伝えるという行為で、まさにステップ5まで行い、学びを定着させる事が可能となるからです。(たぶん)

また、アウトプットには復習や実践を伴うので、ダニング=クルーガー効果(完全に理解した曲線のやつ)による、初学者の自己評価が過大となる傾向を防止することが期待できると思います。

ぼく自身、習慣化した事を意識的に言葉を整理して書く事で、改めて学びとなっていますのでこのステップ5は大切にしていきたいですね。

■最後に

ステップ5では、他社がいるという観点でのアウトプットをゴールとしましたが、さらに発展に臨むならば、相手からフィードバックを得る。真摯に聞き入れる。ということが重要だと思います。これがなかなかできなかったりするんですよね。ぼくも、社内外に限らず、フィードバックをお待ちしております!

■参考
ゆめみに評価制度がない件についてはこちら(代表のnote)
その他、ゆめみの制度について一覧はこちら(ゆめみサイト)
学習の5段階については こちら(外部サイト)

サポートありがとうございます。 インプットと実践を通して、自分なりの知見や仮説を書いていきます。皆さんの何かきっかけになれば嬉しいです。