限界バラン

泥をこすり付けるように、指から文字をこそぎとる。骨が折れるまで強く押し当て、指紋も爪も…

限界バラン

泥をこすり付けるように、指から文字をこそぎとる。骨が折れるまで強く押し当て、指紋も爪も剥ぎとる。雑に扱われて痛いほど、文字は筆圧を宿して芽吹き、悦楽の中で狂い咲く。スマホの画面が割れる時、指に残った文字の欠片を舐めながら、私の醜い顔はほどけてやっと笑うだろう

記事一覧

たぶん120デシベル|詩

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置き配が盗まれると噂の街に配達します|詩

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苦手なおかずが隆起する学校給食|詩

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15

天使が潰してくれる|詩

舌をちぎれる限界まで伸ばす そのまま地面に押し当てて 砂糖を丁寧に集める 土や砂が混ざりあ…

7

食べろ食べろ食べろ|詩

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7

キモいんだけど|詩

もうなんとも思ってないけど 化石みたいに昔の話 君は背伸びをしているようにみえるよ 無理を…

5

私はバグまみれのベータ版|詩

完成しない自分に嫌気が差して 刃物を突き立て切り刻む 生温かくて魚の棲めない 血の海に溺…

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11日前
9

幼女は綿毛に殺された|詩

たんぽぽの綿毛が耳に入ると 死ぬって信じていた無垢で純真な幼女は 綿毛と目が合うと 死に物…

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12日前
5

髪は重荷を下ろす|詩

髪は重荷を下ろし 色褪せて自由になる 皮膚は 雨に叩きつけられ 風に殴られて 強靭な鎧となる…

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2週間前
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味のしないおにぎり|詩

空洞になった心と身体は 怒ることも戦うことも諦めて たくさんの権利を放棄する それでも …

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2週間前
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おあしもとのわるいなか|詩

お足もとの悪い中なんて 悪口を言わないで いつもそばに寄り添って 私の腫れた瞼を冷やし 酷…

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2週間前
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異物|詩

自分の吐息の音も 服の擦れる音も ここでは騒音でしかない 異物なのは私の方だ いかがでした…

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2週間前
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這いて吐いて|詩

森の小さなコンサートホールに迷い込んだので 着席する 満ち足りすぎて 胃から何かがこみ上げ…

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2週間前
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供養カーニバル|詩

私はどんなふうに供養されたいか まるでお祭りのように みんなに笑っていてほしい 私はその…

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2週間前
6

ビスケットにまみれた口|詩

落ち葉をそっと踏む さくさく割れて ざくざく壊れて ビスケットみたいに さくさく砕けて ざく…

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