劇団いちいち

1999年生まれの8人組(+α)で構成された演劇をするための団体です。 演劇はもちろ…

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1999年生まれの8人組(+α)で構成された演劇をするための団体です。 演劇はもちろん、哲学から、漫画、美術、旅行記、ポートレートまで……。我々の作品に関連するさまざまな記事を更新中!

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  • いちいち演劇

    劇団いちいちの【演劇】に関する記事をまとめています。

最近の記事

【脚本公開】『おもかげの吐息』

▼劇団Youtube上にて公開中▼ 脚本公開▼『おもかげの吐息』の脚本を全編公開中▼ 脚本と一緒に、映像をお楽しみください。 ▼設定資料▼ 作中の2人がどういったルートを辿ったのか、その旅路を図解化。少し不思議なタイムマシーンに乗って、東名高速道路を走ります。 劇団情報劇団いちいち Twitter:https://twitter.com/gekidan_11 Mail:theater111999@gmail.com ※お問い合わせやご依頼は各SNSのDMまたはメール

    • 【公開】春ごもり公演『おもかげの吐息』

      ▼劇団Youtube上にて公開中▼ はじめに前作『吐息のおもかげ』から一年が経ちました。 我々、劇団いちいちのメンバーは、それぞれ就職・進学など次なる道へと進みました。 あの時「我々のこれからにご期待ください。」と言った「これから」が「今」になりました。ふと振り返ってみたとき、そこにある確かな事実は「一年が経った」ということです。 毎日忙しなく働いて、勉強をして……そんな一日が365回積み重なり「一年」が生まれました。誰でもない私たちが生み出した、紛れもないこの一年と

      • 【終演】春ごもり公演『吐息のおもかげ』

        昨日をもちまして、劇団いちいち春ごもり公演『吐息のおもかげ』の全ステージが、無事に終幕いたしました。ご観劇くださった方々に加え、ご協力・応援してくださった皆様にも感謝を申し上げます。 この記事では、本公演の様子を写真とともにお届けできたら、と思います。 お寄せいただいた感想の中で多かったのが、役の演じ分けについてです。4人の役者がある時は高校生を、ある時はおばさんを、ある時はリポーターを演じるなど、同じ役者が複数の役を兼ねて演じておりました。 だから… こんな表情や

        • パロディと命【G・バタイユ『太陽肛門』から】

          自然は、エロ本屋の店頭で人目を引きつける美人の女調教師たちのように色気をふりまきながら、何度も鞭を振るって人々に応えている。 ジョルジュ・バタイユジョルジュ・バタイユ(Georges Bataille,1897-1962)は、フランスの哲学者・思想家である。彼の定礎はニーチェにあり、後のポスト構造主義に影響を残す。 「死」と「エロス」を根源的なテーマとして、経済・社会・人類学から、芸術・思想・宗教・政治まで、さまざまな文章を執筆している。パリ国立図書館に司書として勤務してい

        【脚本公開】『おもかげの吐息』

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        • いちいち演劇
          6本

        記事

          「悲劇」はどこにあるのか。 【アリストテレス『詩学』など 】

          劇団いちいちの次回公演『吐息のおもかげ』の本番が着実に近づいてきている。『吐息のおもかげ』の作中に登場する『オイディプス王』はギリシア悲劇として名高い。 では、そもそも悲劇とはなにか。 悲劇とは 『美学辞典』によると、悲劇とは「人間の意志と行為を、精神的な力の間のさけがたい葛藤から生ずる苦悩の相において表現し、事件の全経過を通じて悲壮の美をあらわす種類の戯曲」 であるらしい。 悲劇は憐みと怖れを喚起する事件の劇的描写で一種の苦痛感をともなうが、しかも全体を貫く普遍的精神

          「悲劇」はどこにあるのか。 【アリストテレス『詩学』など 】

          実在するということ 【『宗教哲学』から特に仏教哲学をとりあげて】

          信じる宗教がない者かつ芸術に興味を持つ者として、宗教は美との関連の中で語られるものであった。故に宗教哲学に興味を持ったわけだが、軽く調べてみると「美しい」よりもずっと論理的かつ理性的に考察されているように感じる。 美と宗教 わたしが過去に思考を巡らせた宗教哲学といえば、岡倉天心『茶の本』やフロイトによるフェティッシュ、トマス・アクィナスの可知的形象と可感的形象などの視点からの偶像崇拝などについてであり、そこにはいつもファンタシアにはじまるイメージの世界が付き纏っていた。 イ

          実在するということ 【『宗教哲学』から特に仏教哲学をとりあげて】

          【宣伝美術】 『吐息のおもかげ』フライヤーができるまで

          劇団いちいち『吐息のおもかげ』のフライヤーが公開されました。今回のnoteは、アクリル絵の具にIllustrator、Photoshopなどなど…を使用した今公演のフライヤーメイキング❣️ 会議今回は脚本が全て出来上がる前に、脚本・演出の豊田と宣伝美術の高橋が会議をし、どのようなフライヤーにするかを相談しました。その後脚本も上がったので、無論、制作時には脚本も熟読しています。 その時のメモがコチラ⬆️ なにを記載するのかに加えて、デザインについての要求もここで受けます

          【宣伝美術】 『吐息のおもかげ』フライヤーができるまで

          広島さんぽ 【大久野島/尾道/宮島】

          昨年(?!)投稿した、「岡山さんぽ」の別バージョンということで、広島お出かけ編をお届け‼️ フェリー電車に乗ってがたんごとん。忠海に到着です。ここでちょっとフェリーを待って大久野島へ。 フェリーを待つ間に撮ってました。俳優×宣伝美術の宿命です。 フェリーの時間は10分程度。風が強いですが、お天気にも恵まれ、外のベンチに座りました。室内の客室もあります。 大久野島 そこかしこにうさぎ。かわいい!うさぎの島ということで、野良のうさぎが沢山います。 海国「ラビットファー

          広島さんぽ 【大久野島/尾道/宮島】

          【書き初め】 2022年の抱負

          新たな一年がはじまりました。劇団いちいちも初公演に向けて動き始めたということで、今年の抱負を劇団員に書き初めしてもらいました。 劇団いちいちらしい、個性的な結果になりました…☺️ 脚本・演出 豊田莉子 仰々しいことを言えば、“真”実の道“理”を追求する人でありたい。いつどんなときにも変わることのない、正しい物事の筋道を私は知りたいのです。そして、それを美しい言葉とともに作品に仕上げることができた時、私の存在は充足されます。それが唯一の生存戦略なのです。 舞台美術 北川貴

          【書き初め】 2022年の抱負

          【年末のご挨拶】 区切り、区切られ、“私たち”が生まれる

          劇団いちいちは、「今度の春に一つのお芝居をする」、そのことだけを決め、動き始めた団体です。前も後ろも何もなく、ただそれだけを目的に集まりました。それがどんな意味を持つのかを決めず、酷く幼い子どものように、日々を過ごしていました。 すると、どうでしょう。もう、今年が終わってしまいそうです。11月にもぞもぞと活動を開始し、12月にこねこねと舞台のイメージを練っていたら、除夜の鐘が聞こえる季節になっていました。この早さで時が過ぎるなら、本番まであっという間だな、とちょっぴり不安に

          【年末のご挨拶】 区切り、区切られ、“私たち”が生まれる

          岡山さんぽ 【後楽園/倉敷】

          いちいちの俳優・海国りんと宣伝美術・高橋あみかが2人で岡山に行ってきた記録。俳優と美術スタッフが2人で出かけると何が起こるか… めちゃくちゃ(ピンの)写真を撮る。 せっかくなので写真と共にご紹介します!(撮影時のみマスクを外し、無言で撮影しています。) 後楽園 日曜の朝でしたが、とっても空いていて快適!成人式の前撮りをしているご家族もいて、素敵でした。晴れの国・岡山ということでお天気にも恵まれ、写真日和でした☺️ 冬の鯉は本来餌を食べないらしく、近寄っても全く上がっ

          岡山さんぽ 【後楽園/倉敷】

          古代ギリシアの芸術 【演劇、特に悲劇について】

          芸術、といえば何を思い浮かべるだろうか? 絵画?音楽?彫刻?文学?演劇?ダンス? …まあ、これは人それぞれだと思うのだが、今回はこの壮大で美しい虹のふもとについて、ほんの少し語りたいと思う。 金の皿芸術にいわゆる「美術」が含まれるようになったのは、18世紀も終わりに向かう頃だ。つまり、「美術」というのは長きに亘って「芸術」ではなかった訳だ。芸術がArtsで美術はFine artsな時点で、注釈付きのArtsなのである。 では、何が芸術だったのか? 「詩作」である。 今

          古代ギリシアの芸術 【演劇、特に悲劇について】

          【1999年生まれが聞いてきたヒット曲】 音楽から振り返る22年

          劇団いちいちは、1999年生まれの22歳たちで構成されています。ということで、誕生から現在までのヒット曲を聞きながら、人生を反芻したいと思います。 【誕生】0歳:1999年●Winter,again /GLAY ●LOVEマシーン /モーニング娘。 歌にまつわる明確な思い出はない(そもそも記憶がない)ですが、「LOVEマシーン」は時代を象徴する曲な気がします。明るいなぁ…… 【小学校】5,6歳:2005年●さくら /ケツメイシ ●ファンタスティポ /トラジ・ハイジ

          【1999年生まれが聞いてきたヒット曲】 音楽から振り返る22年

          【 ラノベ「リゼロ」 】 誰も知らない未来と痛みの先に

          小説家になろう『Re:ゼロから始める異世界生活』、通称「リゼロ」は、小説投稿サイトへの投稿から始まった物語である。2012年に投稿が始まった今作の概要欄にはこう添えられる。 突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。 知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放り込まれた異世界で必死こいて生き抜く。彼に与えられたたった一個の祝福は、『死んだら巻き戻ります』という痛みを伴う『死に戻り』のみ! 頼れるもの

          【 ラノベ「リゼロ」 】 誰も知らない未来と痛みの先に

          【おすすめのボカロ楽曲】 なぜならば、総ては嘘で出来ている

          昔からVOCALOIDをよく聴く。大学に入ってから少し遠のいていたが、最近またハマってしまった。人間ではないVOCALOIDが設定された音階を設定された発音で歌うということでしか生み出せない世界があるのだと、私は思う。 VOCALOID VOCALOIDとは、メロディー(音階)と歌詞を専用のエディタに入力し、人間の声を元にした歌声を合成できるYAMAHAの商品である。初音ミクを代表として、鏡音リン・レン、IA、vFlower、AZUKIなど。 段々とその言葉のさす範疇が広が

          【おすすめのボカロ楽曲】 なぜならば、総ては嘘で出来ている

          劇団いちいち 春ごもり公演『吐息のおもかげ』

          交じり合って、息をする。 それは透明に見えるけれど、 きっと透明じゃないんだ。 日時2022年 3月5日(土)14:00 / 18:00 3月6日(日)12:00 ※開場は開演の30分前です。 ※上演時間は80分を予定しております。 料金学生前売:1000円(要学生証) 一般前売:1500円 当日:予約料金に各+300円 会場東山青少年活動センター 創造活動室 ※行楽シーズンにより混雑が予想されますので、会場にはお早めにお越しください。 https://goo.gl/

          劇団いちいち 春ごもり公演『吐息のおもかげ』