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リモートワークは浸透するのか?

この1ヶ月間、コロナ関連でざっと書いてきましたが、

 緊急事態宣言も解けたということで、街中にも賑わいが戻りつつありますね。新しい常識なんて話もちらほら出ていて、次の段階に世間も移行するのじゃないかなと思ったりします。noteで使える制度を色々と紹介してきましたが

 一番気になっているのは、「リモートワーク(移働)」は常識になるのかということ。非常事態宣言が解けたので元どおりに戻るのではないかな、なんて気もしています。

デジタル化が進まなかった理由

 そもそも、なぜリモートワークが必要なのかというと、いちばんの理由は日本でデジタル化が進まなかった原因である「人で解決」がこれからは出来なくなってくるからです。言わずと知れた「人手不足」ですね。

 この「人で解決」と言うのは、高度成長期からバブル期、その後も一貫して真面目にコツコツと頑張って社会を人の力で支えてきた原動力です。確かにこれがあったら日本が先進国入りすることもできたし、度重なる災害や経済危機も乗り越え(ように見える)てきたといえます。しかし、少子化で人手不足が常態化してきている今は、人の力だけでは社会を支えることが難しくなってきています。

 もう一つが、この社会を人の力で支えてきた結果、大きい会社では顕著ですが、現場の声が強くなり本当は必要のない仕事が増えていった経緯があります。(よく言われる、意味のない会議やルールです)これらは人の仕事を増やしてきたともいえます。蛇足ですが20年ぐらい前の中国の地方のホテルを泊まった時に、各フロアーに宿泊客担当の若い女の娘がいて(おそらく田舎からの出稼ぎ)、わざわざ部屋のドアを開けるのに持っている鍵を彼女たちへ渡して開けてもらうという仕組みに、驚いたことがありました。これに近いことが日本でもあるのではないかなと思っています。

 このように、本来不要(現場にとってはパワーバランス上必要)な仕事が、デジタル化できない理由として大きかったと思います。コロナの影響で海外の報道がよくされますが、海外では逆に成長するために人手をかけたくても、そこまでかけられなかったのでITの力を活用していった結果デジタル化が進みました。(特にエストニアとか顕著)この結果が今回のコロナでの各種制度における着金までのスピードの速さなどに出てきていますね。

できないはずができてしまった

 で、日本のリモートワークです。コンサルティングメニューとして「移働支援」を標榜する身としては、コロナによってこんなにリモートワークが一般化するのは想定外でした。取り組みが早かったのは大手企業です。新聞などでも、大手の取り組みはよく掲載されていました。それに対してお金が少ない中小でも可能な企業は自前の機器(多くは社員のプライベートなものを活用して)を駆使して取り組んでいました。そんな中、各自治体やその関連機関では「テレワーク導入支援」とした助成金策を次々と打ち出したり、先日紹介した3大補助金でも特別枠での支援を行っています。(ただね、あまりにも申し込みが殺到してしまって、間に合っていないのも事実なんですよね。3月中に申し込んだ企業が先週ようやく申請が通ったなんて声も)

 そんなこんなで、制度よりも社会(企業)が先にリモートワークに対応していったというのが今回の実情だと思っています。また、会議システムもzoomをはじめ、Cisco Webex、microsoft Teams、Skype、Google meetと元々あった様々な仕組みが使われました。ちょっと面白かった部屋風なRemoは途中で有料プランを大幅にUPして残念がられたり、Facebookもグループビデオチャットサービスとして、Messenger Roomsを公開したりと、これからも次々と新しいサービスが出てくる気配も・・・競争激化で有料プランが少しでも使いやすい値段になればいいなと思っています。

 ただいずれも自宅のネットワーク環境に依存するのでその点は注意が必要ですね。(事実緊急事態宣言中は自宅の通信速度が体感的にだいぶ遅くなったと思います。)また、自宅ではリモートワークがしづらいといのも事実。ここに関しては近場でそういった場所(コワーキングスペースの出番ですよ)が求められてくると思う。

 会議の一方で結構流行ったのがオンライン飲み会。普段よりもお金もかからず、手軽にできるところが受けたと思います。この機会に普段合わなかった遠方の人と飲み会をしたケースも多かったようです。(ここは新しい日常の一つと考えると飲食店がどう対応していくかも注目)

今後はオンラインとオフラインの関係が大切

 このようにリモートワークが進んだ反面、オンライン疲れなんてことも。仕事についても、「リモートではできないことが多くて結局社員に休業要請しました」なんて声も聞きました。今回のリモートは社会実験であったと思っています。リモートワークを企業で導入するためにはそれなりに制度やルールを整備していくことも必要ですね。(ここについて、助成制度もあるので後日紹介します)

 で、非常事態宣言が解けた今、今までの対面中心の仕事に戻るのか?というとリモートの割合が徐々に増えていくのではないかなというのが僕の見解です。理由は以下の3つがあると思っています。

・一つ目は、リモートワークの恩恵を人々が知ってしまった。
 生活のゆとりを体感した。無駄な対面での業務が明確になった。移動コスト・オフィスの稼働コストが不要な点など。
・二つ目は、日本のデジタル化が遅れていることを知ってしまった。
 特に、各種給付金の支払いまでに国の情報がバラバラで時間がかかる。企業では融資などを受けるために納税事務所、法務局、役所に銀行と各種肝炎期間を行ったり来たり。
・三つ目は、自己実現の可能性を知った
 自粛の中、普段は情報発信や表現をしない人がweb上で対話や表現する機会ができ(各種私的なオンライン会議イベント<ここはまさにコワーキング的>、Facebookではやった7日間〜や星野源のもそれかな )、その中で自己実現というか自分で表現することができた。

 オンラインなしに戻ることがないので、今まで対面を前提としていた社会は、オンラインを前提に考え直していく必要があるのは事実です。とはいえ、オンラインでできないことがあるのも事実結局は、何事もバランスが大切ということです。(中には、今までの働き方に戻る企業もありますが、その先にある人手不足の段階で困るのでは?)

でもやっぱり移動

 でも、僕が広めたいのはリモートワークの先にある移働こちらを参照)なのです。ここまでリモートワークのことを書いてきましたが、これが使われ一般化するのは、社会の最初の変化だと思っています。一般化したらどうなるのか?の話もまだまだ続きますがが、お時間ですのでこの先はまたの機会に。(noteは2000字程度が書いても読んでも気持ち良いので)

ちょっとだけ追伸)

 最近昔からアカウントだけはとっていたmediumをどう併用できるのかって感がています。noteで短文書いたのをまとめて長文化してmediumかなぁ。まぁ色々試してみます。(自前ブログの時代も終わりつつあるのか・・・あっちはマイポータル化ですね)

おさらい:僕のメインテーマ
・経営支援で役に立つ情報
・コワーキング・移働での取組などの情報
・僕が関わった身近な話(ノルウェーの話も少々)

サポートいただけると嬉しいです。サポートいただいたお金は移働する資金に使わせていただきます。