afterコロナ:今使える補助金(ちょっと出遅れたけど・・・)

5月の補助金締め切りラッシュが落ち着いたので出遅れてしまいましたが、今日はリクエストが多かった補助金の話を。(※今回はafterコロナなので、コロナ関連に絞っています)

そもそも、補助金って

補助金は、何かの事業を進める上で必要な資金の一部を補助しますよというものです。それぞれの補助金によってテーマがあるので、今取り組もうとしている事業(プロジェクト)の目的と費用が一致するかがとても大切です。

さて、経済産業省の中でも生産性革命推進事業として、通常の補助金にコロナの特別枠とかコロナ型とかいうものを設定して補助金の活用を広く勧めている状況です。

この「枠」とか「型」というのがわかりにくくしているのですが、要するに、「元々補助金の制度は用意していたけど、その補助金の仕組みのなかでコロナ対策の予算を取ったので使ってね」ということです。なので、コロナに対する補助金としては基本的に「コロナ」と名のついたものを申請すると考えた方がいいと思います。(コロナによって影響を受けていることが前提なので、条件として大体がサプライチェーン分断に対することや非対面モデル、テレワークなどに関する取り組みを行うことが入っています。)

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また、コロナ枠は金額や補助率(かかった費用のうち補助の対象となる率)は通常より多いけど、申請に必要な書類が簡素化されているのが特徴です。

3大補助金

日本国内で定例的によく使われる補助金が「ものづくり補助金」「持続化補助金」「IT導入補助金」の3つです。

それぞれを並べると以下の通りになります。

※早速変更(5/23追記)
類型B(非対面型ビジネスモデルへの転換)と類型C(テレワーク環境の整備)への投資が一定水準(補助対象経費の6分の1以上)の場合は、補助率を2/3から3/4へ引き上げます。
また、もの補助と持続化では「事業再開枠」として感染症予防を講じるための費用(消毒、マスク、清掃、間仕切り、換気設備等の費用)に対して上限50万を追加で補助ことになりました。

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このように、ものづくり補助金は新商品・新サービス、IT導入は効率化のためのITツールを導入、持続化は販路開拓とそれに付随する効率化に対する補助金になっています。補助金上限額は、大きい順に もの補助(設備)>IT導入(ソフト)>持続化(販路) となっているのも、新商品開発にはそれだけ費用が大きくなるからです。

ちなみに、現在発表となっているコロナのスケジュールは以下の通り

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まだ8月以降が不明なのは直近のコロナ枠で使った予算の残りに応じて次のコロナ枠を設けるかが判断されているからかもしれません。この辺りは急に発表になる(正しくは、国会の補正予算とかのタイミングに応じて)、随時以下のサイトをチェックしてみてください。例えば、持続化のコロナ枠は4/28に発表されて締め切りが持続化5/15と間が短かったです。なので募集が出ることを前提に事前準備をしておくことも重要ですね。

補助金の流れ

流れは、募集→申請→審査→採択→交付決定→実行→報告があります。通常の補助金で一番注意しないといけないのが、補助対象となる経費は交付決定以降に契約や購入したものであるというところ。なので通常は申請してから交付決定までの期間が2〜3ヶ月かかるため、スピードにかける部分ありました。

しかし、今回のコロナでは多くの補助金が事前着手や費用の遡及払いを認めています。

補助金を使うこと使わない方が良いこと

ここで一つ注意しないといけないのが、補助金のための事業とならないことだと思います。補助金を申請して終わりではなく申請後に各種検査が入ってきます。また、額が大きい場合は相見積もりが必要だったり様々な制約があることも事実です。そのため、本来したいことが補助金を得るためにできなくなるのは本末転倒ですので注意が必要です。

結局は何をやりたいかが大事

「補助金をやりたいのだけれど」という話を聞く時に一番気にしているのはこの部分です。結局、進めようとしていることで、事業者が何を一番大切にしているのかがポイントで、そこが補助金制度と合わせるために変わってしまうのであれば、使わないことをお奨めてしています。

とはいえ、その判断のためにもそれぞれの補助金についてもう少し掘り下げて説明が必要だと思うので、次回からはこの3大補助金について説明をしていきます。

最後にちょっとだけ営業〜
僕も、中小企業診断士(個人的感覚値だと独立しているので、前座が終わって二つ目ぐらいかな)なので事業についての相談は受け付けています。コロナに限らず新しい事業で社会に還元したいと思っている企業に伴奏していきたいと思っていますので、もし資金面で悩んでいたらご連絡ください。

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