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【関節】

大概にグロテスクなものには強い僕なのだが、ひとつだけ苦手なものがある。

なにが苦手かと言って、関節の怪我ほど苦手なものはないのだ。自分が怪我をするのは当然のこととして、他人の怪我でも、こと関節の怪我に限って、オケツがゾクゾクするほどに嫌いなのである。

さて、今日は家内と息子がテレビでプロ野球観戦をしている。僕も付き合ってなんとなく観ていたのだが、打者がゴロを打って1塁に向けて走っていた時だった。

なんとそのランナーの足がもつれて片足が伸びきった感じで、足が〈突き指〉したようになって倒れ込んでしまったのだ。

〈わっ❗️膝の間接がっ❗️〉

瞬間、僕のお尻から腰に掛けてゾゾゾ~っ❗️っと悪寒が走った。関節の怪我にはメッポウ弱い僕は思わず叫ぶ。

「おいっ❗️膝が逆に反ったりしてなかったか❗️❓️」

そこへいくと家内は余裕だ。

「大丈夫よ父さん。リプレイが出るから見てみたら❓️」

「リプレイいらんいらん❗️」

すると、ニヤニヤしながら家内が言うのだ。

「そういや昔、柔道の吉田がオリンピックでさぁ、支えた腕の肘が逆に折れたことがあったよねぇ」

「わぁ~っ❗️止めてくれ~っ❗️ホントに駄目なんだ❗️」

関節の怪我の話はガチで苦手な僕なのである。


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