【禁じられた遊び】
僕がまだ少年のころ・・・
比較的に裕福な家庭の子女が、親の趣味でピアノやバイオリンを習わされるのとは違って、音楽に門外漢の普通の子供が、例えば、フルートやトランペットやギターなどを演奏りたいと思うようになるきっかけがなんなのか?ということである。
それは、テレビやラジオやレコードで素晴らしい演奏を聴いたり、或いは生演奏に触れて感動したから、ということが多いのかもしれない。
名演奏に感動して音楽に憧れ、それを演奏した楽器を演奏りたくなる訳である。
そして、ピアノに憧れる理由にしても〈エリーゼの為に〉を弾いてみたいということであり、クラシックギターを演奏りたいと思う原因が〈禁じられた遊び〉を弾いてみたいということだったりするのである。
かく言う僕も〈エリーゼの為に〉を弾いてみたいと思ったし、〈禁じられた遊び〉にも強烈に憧れたことを覚えている。
ところがウチにはピアノが無いから〈エリーゼの為に〉はどうしようもなかったのだ。
ピアノは無かったのだが、兄貴が齧っていたガットギターがあったので、兄貴の目を盗んでは、こっそりと〈禁じられた遊び〉に挑戦したことはある。しかしながら我流である。案の定、途中で挫折してしまったことは言うまでもない。
さて、〈禁じられた遊び〉は、ルネ・ルレマン監督の反戦映画に使われたギター曲で、当時のクラシックギター界の巨匠、ナルシソ・イエペスが演奏するギター独奏曲「愛のロマンス」がテーマ曲となっている。
何部かに別れた曲なのだか、皆んなが知っている例のあの物悲しいメロディーが特に有名になったのだ。
以下に、映画のストーリーとショート動画を張り付けておくので、ご興味のある方はどうぞ・・
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映画【禁じられた遊び】
1940年6月、南仏の田舎。機銃掃射で両親を失った5歳の少女は、ある少年と出会う。やがて彼の家に連れていってもらった少女は、彼に死んだ子犬の墓を作る姿を見せてもらい、死者の葬り方を教わる。そして、2人は共に次々とお墓造りという遊びに夢中になっていく。
公開日: 1952年5月9日 (フランス)
監督: ルネ・クレマン
出演者: ブリジット・フォッセー; ジョルジュ・プージュリー(フランス語版)
音楽: ナルシソ・イエペス
原作者: フランソワ・ボワイエ
撮影: ロベール・ジュイヤール(フランス語版)(Google検索から引用)
https://youtu.be/3z5ZoE8w5fE(YouTube:kinopandoraチャンネルより引用)
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