![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81368497/rectangle_large_type_2_03eb037f1ceff45e3da7111cc9cda945.jpg?width=800)
【土葬】
ウチには、もう10歳にもなるセキセイインコの〈ニコル君〉がいる。
あと何年生きるだろうか・・・
家内に言った。
「ニコルが死んだら、樹木葬の兄貴の所に埋めてやろうか」
軽い気持ちで言ったのに反感を買ってしまった。
「縁起でもないこと言わないでよ❗️」
・・・・・・・
兄貴は義姉さんのたっての願いで樹木葬になっているのだ。小高い丘の上の桜の木の下に、幾人もの人と一緒に遺骨が埋められているのだ。
桜の木の下の銅版製のネームプレートには、遺骨を埋められた人々の名前がズラッと刻んである。
・・・・・・・
懲りずに家内に言った。
「兄貴の所にコッソリ埋めて、銅板にニコルって彫っときゃいいじゃないか、ダメかぁ❓️」
「ダメに決まってんじゃん❗️怒られるよ❗️庭に埋めてやったらいいじゃん」
「庭かぁ・・じゃあ、僕も死んだら庭に土葬してくれたらいいよ」
「ダメダメッ❗️」
「法律違反だもんなぁ」
「嫌よっ❗️幽霊で出てこられたら怖いもん❗️」
「そこかぃ❗️」
普通、愛しい人なら幽霊になってでも出てきて欲しいんじゃないんかぃ❗️・・トホホ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?