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【昭和のタバコ】
〈YouTube〉のチャンネルを梯子していたら、昔のタバコを紹介する動画に目が止まった。
昭和の懐かしいタバコの中から、「今日も元気だ たばこがうまい」というキャッチフレーズで人気だった、〈いこい〉という銘柄のタバコも紹介されていた。
当初は〈憩〉という漢字だったのを、昭和31年3月(1956年)のリニューアルに伴って、平仮名の「いこい」に変えたらしい。
フィルターのない両切りタバコで、当時は¥50という、今では考えられないような価格で販売されていた。
リニューアル後の〈いこい〉は、くすんだ薄茶色の地に、横書きで「いこい」と書かれたパッケージになった。僕の親父は、同じく両切りたばこの〈しんせい党〉だったが、タマには浮気をして〈いこい〉を喫っているのを見掛けたことがある。
ところで、動画を見ていて気が付いたことがあるのだ。
それは〈いこい〉のパッケージのデザインについてである。
薄茶色の地の中央に「いこい」という黒い文字があって、何本かの白っぽい線が横に走っているという、なんのことはない、そういうデザインのタバコだと思っていたのだ。
ところがよく見ると「いこい」の文字の後ろに、縦にグニャグニャとした1つの白っぽい模様があるのだ。
〈んん~~?・・・❗️〉
それは〈四分休符〉だったのである。西洋音楽で使う記号で「休み」を意味するものなのだ。
そして数えてみれば、白い横線が5本ある・・楽譜の五線譜じゃないか❗️
そうなのである。五線譜に四分休符・・・「休む」=「憩」という、ちゃんとした意味のあるデザインだったのだ。チョッとした発見だった。
担当のデザイナーに音楽の素養があったのだろうか・・センスのあるデザインに、僕は今更のように驚いたのである。
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