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辛い情シス(前職)と楽しい情シス(現職)の違い

この記事は【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2 Advent Calendar 2023 の19日目の記事となります。


はじめに


こんにちは。ひとり情シスの gegege です。
初の情シスSlackアドベントカレンダーチャレンジです。

某センパイ情シスのまねをしてXで投票形式にしてみました。投票いただいたみなさまありがとうございます。
ということでこのテーマで書いてみようと思います。
(みんな身の上話すきやね)

自分の情シス歴も前職と現職の2社で合わせて約3年となりました。
今は楽しくスタートアップ企業でひとり情シスをやってますが、思い返せば前職はなかなかに辛い環境でもあったなと・・
2社とも同じくらいの期間働いた今改めて、何が違ったのか、自分にとって何が楽しいのか、など振り返ってみようという記事です。

ちなみに今までのざっくり経歴はこのノートにアリマス

みなさまの参考になるかは分かりませんがお付き合いください!

それぞれの環境


前職

  • Webサービス・スマホアプリ開発会社

  • 社員数約200名

  • 情シスは管理部門に所属

  • センパイ情シス(40代)と自分の2名体制

現職

  • Webサービス・ソフトウェア開発会社(業界は別)

  • 社員数約50名

  • 情シスは管理部門に所属

  • ひとり情シス(自分のみ)

なにが違ったのか


1. 情シスの成り立ち

前職はもともと管理部門にいたIT周りに詳しい経理の人がPCの調達やツール管理をやっていたところから兼務して「情シス」という担当名が生まれたようです。
その後センパイ情シスが入社したものの、初代情シスは退職。そのタイミングで入れ替わりで自分が入社して2名体制に。

現職は自分が入社するときに「情シス」というポジションを作ってもらいました。
エンジニアの方が情シスっぽいことをやっていたようですが、上場を目指す中での体制構築の一環として必要になったとのこと。

2. 情シスのミッション

前職には明確なミッションというものがありませんでした。
一応業務一覧みたいなものがあり、入退社の対応、機材調達、ITツール管理といった定常業務が書かれていたくらいです。
組織や上司からも具体的なミッションが提示されているわけではなかったので、生産性向上!セキュリティ強化!みたいな自分の中のざっくりした方向感で仕事していました。

現職では「上場に向けた社内IT基盤とセキュリティ体制の構築」という組織としての課題があり、それをミッションとして遂行できることをひとり目の情シスに求めている、とカジュアル面談の時から言われていました。
入社してからもそのミッションは変わらず今もこれを軸に動いています。

3. マネジメント

前職の上司ですが、今考えると「マイクロマネジメント」という言葉に集約されるなーと思います。

目的のための細かいステップのやり方まですべて共有して上司のOKがでないと何もできない、といった具合でした(ゲストWi-Fi掲示するカード置くのに1ヶ月とかかかってた気がする)
情シス選任、というよりも管理部門の中でIT関連を中心にやっている人、という位置づけで捉えられていたので総務的なことなど、他のポジションの仕事も回ってくるような環境でした。

現職の上司は逆に放任主義です。組織拡大のため、上場のために今何を優先して達成するか、を決めた後はその手段・プロセスは任されています。
なので情シス周りの製品選定はほぼ独断で進めています(もうちょっと関心持ってよと思わなくはない…)
バックオフィスとは切り分けて管理されていることもあり情シス業務に選任しています。

辛いポイント、楽しいポイント


辛いポイント(前職)

  • 裁量権がほぼない

    • 前述のマネジメントだったので自分で何かを決めて進めるということはほぼできませんでした

    • 人事出身の上司の考えの範疇を超えたことはできない状態だったので最後の方はに自分じゃなくてもよくない?という気持ちになったりしてました

  • 新しいことができない

    • そもそも情シスに何かを積極的に改善する、効率化するといったことは求められていなかったようです。

    • 情シスに限らず管理部門全体で上司の考えるやり方で運用を回すことを求められていたよう(明確にそうは言われてないけど)

    • こうしたらいい感じになります!みたいな提案をして何か大幅に変えられたという経験は少なかったです

  • やりたくない仕事がどんどん増える

    • 情シスとしてやりたいことはできないけど、管理部門としてのそれ情シスちゃうやろな仕事がどんどん投げつけられます。

    • 環境のせいか入れ替わりが激しい(在籍1年半で管理部門のメンバー10人ほど入れ替わった)のでそのたびに浮いた仕事が回ってきていました。

    • 社内イベント運営、勤怠集計、契約管理、ウォーターサーバー??などなど

  • 何を目指したら良いかわからない

    • だってミッションが無いんやもん

    • 自分の中のこうあるべきをミッションとして動いてみても、組織に求められていないので何も進まない。そこに明確なズレがあったんだなと今振り返って感じます。

楽しいポイント(現職)

辛いポイントの逆を書くだけになるので割愛します笑
上場を目指すという組織の明確な目標があるので、それに対して必要なことを優先度をつけて進めています。

  • 仕組みを作るの楽しい

  • 新しいツールや製品導入するの楽しい

  • 自分の考えが実行できて形になっていくの楽しい

と中学生のような感想ですが、そんなことを思いながら日々過ごしています。
自分がやりたい情シスはこれだと気づけた現職の1年半です。
とはいえひとりで対応していることがほとんどなので、何かあったら自分のせい、という緊張感もあります。

結論


前職、現職のどちらが良いではなく「自分のやりたいことと組織が求めていることが一致していること」が楽しく仕事をする上でだいじ!だと思っています。

「情シス」という言葉が指す仕事は宇宙のように広いので、すり合わせた上で仕事をすること、仕事をする場所を選ぶことがお互いのためになるとこの経験で学びました。

さいごに


前職の愚痴のようになってしまいましたが(お見苦しいところあればスミマセン)、初めて情シスとして勤務し、基本的な仕事のやり方やスタンスを学べたことはとても良かったと思っています。
一方で、たとえ明確なミッションが無くても組織としてのスタンスや情シスに求めることを定期的にすり合わせておくべきだったなと。その点では反省しています。

色々なタイミングが重なって今の会社へ転職したのですが、自分にとってとても良い環境だと思っています。

ちなみに、今回の情シスアドベントカレンダーで t@93さん が情シスのキャリアについてとてもありがたい記事を書いてくれていたのでオススメしておきます。
この記事の2万倍くらいためになります。


というわけで以上です!

最近は目下AzureADとIntuneを導入しようと奮闘しております。

来年も頑張りましょう!

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