扇町漢方クリニック

1980年福島区に開設された李漢方専門クリニックが前身。院長 李康彦医師 大沢正秀医師…

扇町漢方クリニック

1980年福島区に開設された李漢方専門クリニックが前身。院長 李康彦医師 大沢正秀医師 2006年現在の大阪市北区に移転。大沢正秀医師院長就任 李 康彦医師名誉院長就任(2019年引退)現在大沢正秀院長 藤原昭宏医師 徳岡泰紀医師 3名体制で診察をしております。okc.ne.jp

最近の記事

(#05)漢方はオカルト? (2021.03.01UP)

2021年3月に患者さんにお配りしたお手紙です。  エビデンス(根拠)という言葉。医療でもこの“エビデンス”という言葉が使われます。 “根拠を基礎とした医学”。漢方も科学的な研究が進んでいます。  ある組織が漢方の科学的根拠を証明するために世界規模でプロジェクトを立ち上げました。1つの処方に対し2,000項目以上調べる必要があるそうです。 壮大な調査になりそうで、結果が楽しみです。 科学は誰がやっても同じ結果になる事を目指します。 そうなる事を“標準化”と言い、それ

    • (#08)悪酔いには漢方?(2021.04.12UP)

      私はお酒を飲みません。ほんの少し飲むだけで眠くなるからです。食前酒。これがイケません。せっかくの美味しい料理が眠気で堪能できないのです。 「酒を飲まないお前は人生の半分を損している」と言われたことがあります。確かにそうかもしれません。ナイト・サイエンスと言って、革新的な発明は夜の飲み会で産まれる。なんてことも聞きます。 ということで、仕方なく・・・ 一時期、よく宴会に行きました。酔った先生たちは隠しネタをポロっとこぼされます。これがどんな料理よりもオイシイ。一方、私は眠

      • (#07)漢方のお勉強

        2021年03月29日の患者さんへのお手紙です。 (#07)漢方のお勉強 カゼには葛根湯。ノドには小青竜湯。太り過ぎには防風通聖散などなど。今では書物やインターネットで簡単に漢方の名前や使い方を覚える事が出来ます。 今回はあまり知られてない少し変わった覚え方をご紹介しましょう。 甘草湯(かんぞうとう)という処方があります。構成生薬は甘草8グラム1つだけです。全身の調整を担当しますが胃痙攣(けいれん)のような強い胃の不快にもよく効きます。 次は甘草に桔梗(ききょう)1

        • (#64)「げんぽうさ〜ん」

          つい先日患者さんにお配りしたお手紙。2023年07月10日配信分 以下 (#64)「げんぽうさ〜ん」 (前回からの続きです)    先生から紹介された著書。  著書と言っても玄峰老師が直接書いたものではなく、老師の講話を文字にした『無門関提唱(むもんかん ていしょう)』という冊子です。  仏教にはいろんな修行方法があって、その1つに「問答(もんどう)」があります。 『無門関』とは、お坊さん達の言葉のやりとりが記されており、それを読んだ修行僧は、読んだ内容の意味を問わ

        (#05)漢方はオカルト? (2021.03.01UP)

          (#38)せん妄(もう)ってどうよ。

          あかん。はよ寝なあかんのに、PCみてたらこんな文章出てきた。 2022年6月6日に患者さんにお配りしたお手紙。もう寝ます。 (#38)せん妄(もう)ってどうよ? 「あんたトコの漢方薬、ぜんぜん効果ないやん。なんで朝からこんなに腰が痛いんや」 朝の挨拶はコレから始まります。 元気はええけど、ウチの母親の元気は始末に悪い。 お陰様で、あたしの母親元気です。 さすがに90代になると野原を駆け回ることは出来ませんが、あちこち痛い・痛いと言いながらも自分の事は全部自分でやり

          (#38)せん妄(もう)ってどうよ。

          #30 中医学ってどうよ?

          昨年2022年2月にこんなこと患者さんにお手紙してますね。 #30 2022年02月14日 中医学ってどうよ? 「花咲か爺さん」という物語。 確か「ここ掘れワンワン」という犬の導きで掘ってみると、お宝がザクザク出てきたお話。 爺さん穴を掘る。どんどん掘る。大昔の地層からスマホでも出てきたら、考古学は一変。明日には歴史が変わる。 彼は一躍有名人。お宝と名声。頑張って掘り続けた爺さんの人生ここで花が咲くという物語。・・・・あれ? 明日には変わるかもしれない学説(ウワサ

          #30 中医学ってどうよ?

          (#04)『気』って、どうよ?(2021.02.15UP)

          コロナ騒動が始まり、患者さんには自宅待機をしていただいておりました。この記事は、当時お電話で安否確認するだけではなく、当方から2週間に一度お送りしていたお手紙の内容です。 今回は2021年2月15日から2週間の間にお配りしたお手紙の内容です。以下・・・・  (#04)『気(き)』って、どうよ? 東洋医学で使われる“気”という言葉。漢字のイメージから「気持ち」とか「思い」などと解釈される事があります。思いはカタチがありませんからモノでは無いと言われた時期がありました。でも

          (#04)『気』って、どうよ?(2021.02.15UP)

          (#03) 神農(しんのう)さんは吐いたり下したり (2021.02.01UP)

          コロナ騒動が始まり、患者さんには自宅待機をしていただいておりました。この記事は、当時お電話で安否確認するだけではなく、当方から2週間に一度お送りしていたお手紙の内容です。 今回は2021年2月1日から2週間の間にお配りしたお手紙の内容です。以下・・・・ (#03) 神農(しんのう)さんは吐いたり下したり 節分です。今後数ヶ月は「気」が上昇傾向になり、心身ともに変化していきます。それに合わせてお薬も調整していきます。味や色など大きく変わる場合があります。ご質問など

          (#03) 神農(しんのう)さんは吐いたり下したり (2021.02.01UP)

          (#02)ホンマ偉そうです(2021.01.17UP)

          緊急事態宣言が発出され数日が経ちました。いろんな情報が洪水の如く押し寄せてきて、流されそうな自分を、必死で支えながら過ごしています。 厄介なのはどの意見も一理ある。自分はどの位置で考えればいいかわからない。まるで大阪駅が載ってる地図を入手したのに自分が立っている場所がわからず、結局大阪駅には辿り着けなかった・・・。みたいな感じです。 私のコロナ騒動に対する誤解は沢山あるでしょう。何に対して誤解をしているのかを知るために、可能なかぎり情報を集めています。しか

          (#02)ホンマ偉そうです(2021.01.17UP)

          (#01) 2021年今年もよろしくお願いします。(2021.01.10 UP)

          #01 2021年 今年もよろしくお願いいたします。 2021年01月10日 2021年01月10日 昨年は皆様のご協力で院内感染ゼロで業務を終えました。本当にありがとうございました。 第二波が下火になった10月ごろから徐々に診察を再開しましたが、すぐ第三波がやってきて、再び多くの皆様に予約時刻の変更や来院をご遠慮いただく事態となりました。 皆様のご期待を裏切ることになり、当院の無力を思い知らされました。現在に至っても、ご不便・ご不満・ご不安をおかけしていること深く

          (#01) 2021年今年もよろしくお願いします。(2021.01.10 UP)

          (#00) 2020年を振り返って (2020.12.20 UP) 

          2020年12月20日 コロナ騒動は、私が知らなかったり、見て見ぬフリをしてきたことを認識させる出来事でした。 「コロナで騒ぐ以前の状態に戻りたい」 というご意見が多い中、 「コロナ以前は本当にそれで良かったの?」 という疑問が私の中に沸沸と湧いてきます。 いろんなことがありました。まず記憶にあるのはアベノマスク。感染予防として何をすべきかわからない。今でもわからない。でもマスクは必要でしょう。世間ではマスクがどんどん不足して混乱していた。だったらお国が配りましょ

          (#00) 2020年を振り返って (2020.12.20 UP)