(#04)『気』って、どうよ?(2021.02.15UP)

コロナ騒動が始まり、患者さんには自宅待機をしていただいておりました。この記事は、当時お電話で安否確認するだけではなく、当方から2週間に一度お送りしていたお手紙の内容です。

今回は2021年2月15日から2週間の間にお配りしたお手紙の内容です。以下・・・・ 

(#04)『気(き)』って、どうよ?

東洋医学で使われる“気”という言葉。漢字のイメージから「気持ち」とか「思い」などと解釈される事があります。思いはカタチがありませんからモノでは無いと言われた時期がありました。でもカタチがない「やる気」は私たち物体(モノ)を動かします。

 患者さんと“気”の話をしますと
「そうそう、病は“気”からって言うもんね」
なんて会話になります。今回はその手の免疫系のお話ではなく、東洋医学の“気”についてのお話です。

“気”は力(チカラ)そのものです。

 例えば大根。分析すればいろんなモノが出てきます。その中のジアスターゼ。胃モタレに効きます。分析方法がなかった大昔、大根を食べると胃モタレが治った。なぜかわからないけど治った。太古の人はその大根のチカラを“気”と言ったわけです。

 流れる雲。今なら気圧の関係だと知ってます。でも大昔は知らない。知らないけど天空の雲は確かに動いている。きっと何かのチカラが雲を動かすと考えました。天空のことですから天のチカラを「天の“気”」と考えました。天気予報の天気ですね。

 この世の営みは全て“気”というチカラが関与すると考えました。
この“気”の概念を参考にしたのがスターウォーズのフォースです。
悟空の “かめはめ波” は“気”を凝縮した武器。

ジアスターゼとか気圧など言葉さえ無い太古。でも何らかのチカラがある。わからないのでとりあえず“気”と言いました。

 では空気はどうでしょう。目に見えないし感じることが難しい。でも、ほら、深く呼吸をしてください。ご自身に空気が流れてくるでしょ? 

気は流れることで感じ取ることが出来ます。頬に当たる心地よい風も空気の流れです。たまには空気を感じましょう。ほら、呼吸、呼吸。呼吸を意識してね。

 中国医学書に頻繁に出てくる“気”という言葉。究極は体内の“気”の流れをスムーズにする方法が書かれてあります。

肩に“気”が止まれば肩こり。腸に“気”が止まれば便秘。

要はそれらの気の流れをスムーズにし、流れを読むにはこんな方法があるよと書かれています。流れが整う身体に育てると、その人の個性にあった形で自然に治っていくという考えです。

 K Y(ケー・ワイ)という言葉が流行った時期がありました。その場の雰囲気を読めない人に「(K)空気(Y)読めない」ということで
「あいつはK Yやな」
なんて言いました。

医学書にはその場の雰囲気の流れを読む方法は・・・残念ながらありません。ですが、陰陽五行学説には書かれてあります。いつか紹介します。(了)

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