#30 中医学ってどうよ?

昨年2022年2月にこんなこと患者さんにお手紙してますね。

#30  2022年02月14日 中医学ってどうよ?

「花咲か爺さん」という物語。

確か「ここ掘れワンワン」という犬の導きで掘ってみると、お宝がザクザク出てきたお話。

爺さん穴を掘る。どんどん掘る。大昔の地層からスマホでも出てきたら、考古学は一変。明日には歴史が変わる。

彼は一躍有名人。お宝と名声。頑張って掘り続けた爺さんの人生ここで花が咲くという物語。・・・・あれ?

明日には変わるかもしれない学説(ウワサ)には興味なく、
あたしが妄想するあたしのための中医学ってどうよ。
というわけで、独断表現ご勘弁。まずは歴史から。

4,000年前:(0)お祈り療法 
文字記録がないので、名称や手法は、わかんねー

2.000年前:(1)傷寒雑病論 しょうかんざつびょうろん 
一般名:傷寒論

1,000年前:(2)外感温熱篇 がいかんおんねつへん 
わりとマニアックな理論

0.200年前:(3)衷中参西録 ちゅうちゅうさんせいろく 
もうオタクの世界じゃ

で、現代 :(5)皆様はウチの漢方を服用されてます。

あれ? (4)はどこ? 

はい。この(4)の時期、世界大戦や革命騒ぎでややこしい。字数オーバーになりますのでまたの機会に。では次にちょっと詳しく

4,000年前:(0)お祈り療法 
各地域に伝わるバラバラな治療方法。詳細不明

2.000年前:(1)傷寒雑病論 
伝染病と慢性病に対処する治療。統一初期理論樹立
傷寒論信じてやってて、バタバタ死んでるんだなこれが。

1,000年前:(2)外感温熱篇 
コレラ・ペストも治す温病論。傷寒論の副作用軽減

0.200年前:(3)衷中参西録 
西洋薬を中医学理論で使うぞ。古典中医学理論完成

で、現代 :(5)皆様はウチの漢方を服用されてます。

(1)傷寒雑病論 (2)外感温熱篇 (3)衷中参西録 これらは全て文献です。 特に(1)の傷寒雑病論(一般には傷寒論と言われます)は漢方する人にとっては聖書みたいなモン。処方を決めるための共通ルールが2,000年前に書かれてます。

ただ・・傷寒論は理論的に不十分。古典中医学の完成は傷寒論以降1,500年ほどかかってます。

ところで殆どの病院で使われる漢方薬は西洋医学を軸に使われる事が多く、カゼの発熱や頭痛にアスピリンの代薬として葛根湯や桂枝湯が使われる場合があります。

ところが古典中医学を軸とした場合、代薬は麻杏甘石湯になります。ね、処方が違うでしょ?

病気に対するルールが違うのです。ですから西洋医学では改善されない病気が、中医学で対応すると不思議に改善されたりする場合があるのです。

これが当院の持ち味です。

ホント不思議です。科学的根拠は弱いけど中医学からすれば、その理論通りにやれば治ったでしょ?というわけです。科学信者のあたしからすれば、オカルトやでな。(了)

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