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【新メンバー紹介】農学部4年 時任晴央

はじめまして。新GCSメンバーの時任晴央と申します!わたしは昨年1年間スウェーデンのストックホルム大学に交換留学していました。今回は留学に至った背景も含め、現地で学んだことや生活の様子を紹介していきたいと思います!
はじめに、スウェーデンと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。オーロラ?IKEA?そもそもスウェーデンってどこだっけ?と思う方もいるかもしれません。スウェーデンはスカンジナビア半島に位置し、人口1,000万人ほどの国です。

赤いピンのところ。日本との距離は8,000km。時差は8時間(サマータイムは7時間)です。遠い…

ではなぜ私が留学の地にスウェーデンを選んだのか。それは「環境学を社会科学的なフィールドから学び、スウェーデン人含む多様な人の環境観に触れることで、環境学を多角的に学ぶため」です。私は農学部の学生で、東北大学では主に環境経済学や農業経営学を学んできたので、今までは農学のフィールドから環境を守るためにはどうすればいいか、考えてきました。でも研究すればするほど、「環境っていろんな問題と結びついてるなぁ。」と思ったんです。だけど私のコースでは深くは学べない・・・。そうだ!交換留学ならいろんな分野を学べるじゃないか!(農学と関連してたら単位互換もできそうだし☆)・・・そんな考えで交換留学の提携大学を調べ、様々な領域から環境について学べそうなストックホルム大学を選びました。私が取ったのは、スウェーデンの現代社会学、国際関係学、気候変動学、そして多文化教育学です。ほとんどが私にとって初めての学問でしたが、どのコースの先生も学生もみんな熱心で、楽しかったです。これは北欧の特徴なのかなぁと思うのですが、授業はディスカッションやグループワークが中心です。事前に参考文献を読んで、それを踏まえて学生同士で議論、あるいは発表します。座学中心の日本の授業に退屈していた問題を感じていた私にとっては楽しく学習できました。このように授業が設計されているからこそ、主体的な学生が多いんかなぁ、とも思いました。スウェーデンの多くの大学は日本の大学と違って、セメスターの前後半にコースを1つずつ取り(あるいはクオーター制で1セメスターに4つ取る)、授業は週に6時間ほどが主流です。なので自分のペースで一つの学問に没頭できたし、友達もすぐにできました。東北大学もこの制度を取り入れてくれないかなぁ、と密かに思っています笑


学校の図書館。とてもcomfyでした!

スウェーデンにはお祭りやイベントもたくさんあります。冬は駅前に屋上スケートリンクができたり、スキーやスノーボードが楽しめたり、運が良ければオーロラが見えたりします。またクリスマスの時期は街全体が装飾されて、クリスマスマーケットが各地で開かれます。春にかけてはイースターで卵(påskägg)を隠すイベントがあったり、伝統的なスイーツであるセムラがカフェに並んだり日差しを求めて多くの人が日向ぼっこします。夏は多くの人がサマーハウスに出かけ、秋はハロウィンの装飾が街全体に施されます。ゲームセンターなどの娯楽施設は少ないですが、公園が近くにあったり、たくさんの美術館や博物館があります。自然やアートが好きな人や、イベントが好きな人にとってはストックホルムはすごく楽しい街だと思います。

Fikaは「ティータイム」という意味で、スウェーデンを代表する文化です!

とまぁつらつらと書いてきたわけですが、皆さんにぜひ伝えたいのは、「好奇心を満たせ」という事です。そのためには準備や努力も必要です。私の場合は環境をいろんな分野から捉えるために留学したい、そのために諸般の手続きを済ませ、アルバイトをして資金を稼ぎ(もちろん奨学金も利用しましたが)、毎日欠かさず英語を勉強をしました。そして晴れて留学できて、私は多くの事を学び、多くの貴重な機会に触れることができました。だからこそ、好奇心は生きる目標を与え、人生を彩り、ワクワクさせる源だと思います。留学を考えているそこのあなた、ぜひその好奇心を大事にして、留学に一歩足を踏み出してはどうでしょうか。もちろん多くの課題があると思いますが、東北大学には留学を支援する制度がたくさんあります。私たちGCSもその一つです。留学カウンセリングや留学イベントなど、多くのサポートを用意しているので、ぜひ気軽に声をかけてくださいね。

スウェーデン最北部「Kiruna」から見た朝日。みなさんの留学ライフに幸あれ!


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