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FY24 1Q決算発表とその裏側で

グラッドキューブ(証券コード:9561)経営企画部 IR担当の太田です。
今回は、2024年5月15日に開示した決算発表について、IR担当視点でご説明いたします。

全ページの説明は長くなってしまうためnoteでは割愛しますが、詳しい内容は決算説明動画や書き起こしレポートをぜひご確認いただけるとありがたいです。

決算に関する資料のリンクはこちらにまとめております。
決算短信
決算補足説明資料
書き起こしレポート
決算説明動画


FY24事業方針

FY24 事業方針

FY24の事業方針について、少しお話しさせていただきます。
グラッドキューブが、FY24で力を入れていくことは、「Web3.0と生成AIへの領域に本格的参入」「M&A」です。

Web3.0についてはNFTを用いたスポーツベッティングに繋がるシステム開発やスポーツメディカル関連、そして生成AIについては、パーソナライズ動画広告(CM)をAIが自動的に生成するソリューションサービスやLLMを用いた記事生成 AI によるライティングサービスの展開、生成AIに関する新規開発を推進していく考えです。

FY24事業方針の会社戦略にもあります通り、成長基盤の拡大につながるM&Aを積極的に検討し、戦略的投資の機会を模索しています。
M&Aをする会社ならどこでもいいという訳ではございません。旧workhouse社の一部事業を譲受した時と同じようにしっかりと見極めて、グラッドキューブの成長に必ず繋がる企業のM&Aを行ってまいります。

エグゼクティブサマリ

エグゼクティブサマリ

FY24第1四半期の売上高は、4億3,100万円となり、YoY+9.5%と1Qでは過去最高の売上高を達成いたしました。
また、売上計画に対しても、プラス3.0%と超過して達成いたしました。1Qは売上が上がりやすいというネット広告業界の特性があり、それを見込んで今期計画の策定をしましたが、計画を上回る結果となり、順調に推移しているものと考えています。

グラッドキューブが上場後はじめての赤字という事で、株主の皆さまには、ご心配をおかけしております。
2024年2月14日に公表しました、「事業計画及び成長可能性に関する資料」でもお伝えしましたが、新規・既存のサービスの拡大や社内の業務効率化のためのシステム投資・開発、認知度向上のための広告宣伝、今後の成長を担う人材への投資そして顧客基盤の拡大につながるM&A等、積極的投資による収益基盤強化を行う考えであり、それらに伴い費用も増加する見込みです。
つまり、グラッドキューブが次のステージに上がるための成長するために必要な投資を行っていくからであり、そのため、今期の営業利益、経常利益、当期純利益は赤字を見込んでいることをご理解いただけるとありがたいです。

今回の1Qにおいては、上記理由により営業利益、経常利益、当期純利益はYoY減益であるものの、想定していた赤字幅が縮小していましたので、順調に推移していると考えています。

第1四半期決算セグメント別売上および営業利益進捗状況

第1四半期決算セグメント別売上及び営業利益進捗状況

第1四半期決算セグメント別売上および営業利益進捗状況ですが、全体の売上合計につきましては、4億3,100万円ということで計画の23.4%と進捗しています。

セグメント別では、まずマーケティングDX事業部の売上進捗は26.8%と計画を上回り進捗しています。マーケティングDX事業部については、2024年3月18日に公表しました「新サービスリスキリングプログラム『リスナビ』の提供開始に関するお知らせ」の通り、新たな事業を行う予定です。
マーケティングDX事業部の計画策定当時は、まだリスナビの事業は構想段階であったため、計画に含まれておりません。
そのため、既存事業のSaaSやネット広告が想定以上に推移していることに加え、リスナビ事業の売上もオンされますので、私個人としても大きな期待をもっています。

一方、テクノロジー事業部は、売上進捗は16.0%と想定を下回りました。この要因は、CEO金島も動画で説明させていただきましたが、一部の不採算事業を解消したことが大きな要因になります。旧workhouse社の一部事業を譲受後、グラッドキューブ視点で事業運営を行った上で見えてきた、収支状況、他の事業とのシナジー効果や将来性(成長していく可能性)などを鑑み、一部の事業を解消いたしました。
つまり、「成長性が見えないものや重荷になっていたものを削ぎ落し、身軽になったグラッドキューブでさらなる成長を目指していく」という意味で、ポジティブに捉えていただきたいと考えています。

また、営業利益については、前述したように上記グラフの通り、見込んでいた5,000万円の赤字よりも3,100万円赤字が少ない1,900万円の赤字で着地しました。

1Qで不採算事業を解消したことによる人件費の削減は、2Q以降に影響してくるものと考えています。
このように、今期2億300万円の損失を計画していますが、少しでも赤字額を減らして着地できるように取り組んでまいります。

成長戦略について

リスキリングプログラム 『リスナビ』

マーケティング DX 事業部の成長戦略については、まずは新サービスである「リスナビ」の提供を4月より開始いたしました。今後はさらなるプログラムを追加し、企業の課題解決に適応できる人材を養成する教育コンテンツとして軌道に乗せ、より一層多くの企業に貢献できる事業として成長していけるよう取り組んでいく考えです。
この「リスナビ」はグラッドキューブの新たな収益の柱として成長していくものと期待しています。

その他にも、新規SaaSのプロダクト開発の創出やポストCookie計測における対策基盤の開発など、多角的な展開を積極的に推進しています。また、積極的なM&Aや事業提携なども行い、これらの取り組みを通じて、マーケティングDX事業部のさらなる成長を目指しています。

テクノロジー事業部 成長戦略

テクノロジー事業部の成長戦略について、新アプリ「SPAIA競馬Assist」については、CEO金島からも説明がありましたが、実は今期1Qからのローンチはできる状態であり、売上にも影響していたのですが、さらに使いやすく、より便利なサービスとして使っていただきたいために、ローンチを3Qに延期いたしました。
自信をもって提供できるよう、引き続き開発を進めてまいります。

第1四半期決算発表の前日に開示したため、1Q決算には反映されておりませんが、生成AIによる記事の大量生産で広告の露出を増やす新サービス「DRAGON MODAL(ドラゴンモーダル)」やパーソナライズ動画広告(CM)を自動的に生成すソリューションサービスは既に公表させていただいており、収益化に向けた取り組みを開始しています。
その他の事項についても開発は進んでおり、今後の公表をご期待いただきたくお願いいたします。

最後にはなりますが、公表の通り今期は赤字計画を公表しております。
ただし腹の底では、黒字にして着地をしたいという思いを強く持っております。そのために、今期は新サービスの提供を開始するなどさまざまな施策を考えており、計画の上積みができるよう強い意志をもって取り組んでいます。
ぜひ、株主の皆さまにおかれましては、今期の利益についてご注目いただきたくお願いいたします。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
「FY24 1Q決算発表とその裏側で」について、いかがでしたでしょうか。

引き続きグラッドキューブを応援していただきますよう、よろしくお願いいたします。

(ご留意事項)
本記事は、情報提供のみを目的として作成しており有価証券の販売の勧誘や購入を勧めるものではございません。

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