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境界性パーソナリティー障害の妻、その3

「結構な内容の過去の不幸の話をしてきた」

今回は結婚前に気づくべきだった一例をあげたいと思います。

とはいっても、どんな人間でもある程度の人生を送っていれば辛い過去や忘れたい出来事などはあるとは思いますが、今回話すのはその話を利用して相手の心理をコントロールして気づけば彼女、妻のことを心配することニキが回りすぎてしまって自分すらコントロールできなくなってしまう状態が作られてしまうというお話です。

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症状と徴候
境界性パーソナリティ障害患者は自分が見捨てられたり,無視されたりしたと感じると,強い恐れや怒りを感じる。例えば,自分にとって重要な人が約束に数分遅れたり,約束をキャンセルしたりするとパニック状態に陥ったり,激怒したりすることがある。患者はこのように見捨てられるのは自分が悪いからだと考える。見捨てられることを恐れるのは一部には1人になりたくないためである。

このような患者は,他者に対する見方を急激かつ劇的に変える傾向がある。関係の早期には,患者は世話をしてくれる人や恋人になる可能性のある人を理想化し,多くの時間を一緒に過ごし,あらゆるものを共有するよう求める。突然,患者は相手が十分に気づかってくれないと感じ,幻滅する;そして相手をけなしたり,相手に怒ったりすることがある。この理想化から幻滅への移行は白か黒かという思考法(善と悪の分裂,分極化)を反映している。

境界性パーソナリティ障害患者は他者に共感し,思いやりをもつことができるが,それは必要な場合には相手が必ずそばにいると感じる場合に限られる。

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この障害の患者は自分の怒りをコントロールすることに困難があり,不適切で強い怒りを生じることが多い。患者は自分の怒りを痛烈な皮肉,嫌味,または怒りのこもった長広舌で表現することがあり,無視または見捨てられたことについて世話をしてくれる人や恋人に対して行うことが多い。そのような怒りの爆発の後,患者はしばしば羞恥心および罪悪感を感じ,自分が悪い人間であるという感じ方を強める。

境界性パーソナリティ障害患者は自己像を突然かつ劇的に変えることもあり,自分の目標,価値観,意見,職業,または友人を突然変えることで示される。あるときには愛情を強く求めていたのに,次の瞬間には不当な扱いを受けたことについて当然のごとく怒ることがある。通常,患者は自分を悪い人間と考えているが,自分を気づかってくれる他者がいない場合などに,自分が全く存在しないように感じることがある。自分の内面を空虚に感じることが多い。

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気分の変化(例,強い不快気分,いらだち,不安)は通常数時間しか続かず,数日以上続くことはまれである;この変化は境界性パーソナリティ障害患者の対人ストレスに対する極度の敏感さを反映している可能性がある。

境界性パーソナリティ障害患者は,目標を達成しそうになったときに自らだめにすることが多い。例えば,卒業の直前に学校を退学したり,うまくいきそうな人間関係をだめにしたりすることがある。

衝動性が自傷行為につながることが多い。このような患者は賭け事をしたり,安全ではない性行為を行ったり,過食したり,向こう見ずな運転をしたり,物質を乱用したり,浪費したりする。自殺行動,演技,脅しと自傷行為(例,刃物で切る,熱傷を負う)が非常によくみられる。このような自己破壊的行為の多くは死ぬことを意図したものではないが,このような患者の自殺リスクは一般人口より40倍高く,患者の約8~10%が自殺により死亡する。このような自己破壊的行為は通常は養育者または恋人による拒絶,見捨てられる可能性,または失望により引き起こされる。患者は,自分が悪い人間であることを埋め合わせたり,解離エピソード中に自分が感じることができる能力を再確認したりするために自傷行為を行っている可能性がある。

上記のような行動が多くなると、周りの人間はかなりの確率で振り回されて消耗していきます。さらには自分自身がアルコール依存症やうつ病になってしまったり。子供にも影響して行きます。

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境界性パーソナリティ障害の主な治療は精神療法です。

多くの精神療法的介入が,この障害の患者の自殺行動の低減,抑うつの緩和,および機能の改善に有効であるといわれています。

ただ、いきなり病院に行こうといっても行きたがらないのがほとんど、なぜなら自分でも生き辛さや違和感を持っていて精神病と診断されるかも。と思うので足が進みません。ただ、まずは気づくことの大切さを伝えなければいけません。また、彼女だけでなく自分自身や家族にも関わることという認識を持たなければいけません。

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実際の体験談

今回は私が体験した9年間の結婚生活と、生活の中での境界性パーソナリティー障害の妻との体験談の接し方によるエスカレートしていく行為、最後に実践した精神療法をお伝えします。ただパーソナルな部分が多いので真剣に悩んでいる方だけにお伝えできるように途中から有料とさせていただきますことご了承ください。

「結構な内容の過去の不幸の話をしてきた」

今回は結婚前のお付き合いを始めた時のことのお話をさせていただきたいともいます。

その頃はお互いまだそれぞれのことを深く知り合ってたわけではなく、一緒に食事に行ったり、ご飯を食べに行ったり、好きな映画の話をしたり好奇心を胸にワクワクしながら時間を過ごしていました。

ある時職場の話になり、職場にはこういう人がいて、こういう人と仲がいいとか他愛もない話をしていました。ただ、異性の話が出たときに若干顔が曇ったのが今でも覚えています。その頃の僕は純粋にちょっと嫉妬したりすることがそういうことでもあるタイプなんだなと思っていました。

あるとき残業が多く続きなかなか会える時間が少なってくると、今思えばちょっと不可解な連絡が来るようになってきました。

例えば、「今、仕事から帰ってるところなんだけど知らない人がずっと跡をつけてくる。どうしよう。」といった連絡がたびたび出てきました。

彼女は一人暮らしだったので、「大丈夫?とりあえず近くのコンビニとかお店に入ってその人が離れるまでお店を出ないようにしたほうがいいよ」など、その時伝えられる防衛方法などを伝えていました。

そういういったことが数回続くと、「マンションの下に誰か立ってて部屋に入るのが怖い。今すぐ帰ってきて!」ということが発生しました。ただ、私も、仕事を色々と任されていたので、流石にすぐにはいけないもし本当にヤバそうなら警察に連絡したほうがいいというと、「もういい、あなたにはたのまない。」という連絡があり、それで私も無理くり調整してすぐに彼女の元へ行きました。

向かう途中も、大丈夫?今向かってる!すぐに行くから!といっても連絡がなく、不安になって急いで向かいました。部屋につくと彼女は笑顔で今ご飯作ってるからね!といって呑気にご飯を作っていました。。。。

「あれ?変な人がいたといっていたけど、大丈夫っだったの?警察に連絡したの?」とこっちがめちゃくちゃ心配して駆けつけたのに、あっけらかんと大丈夫だった!だけで終わりました。

まあ無事に越したことはないから大丈夫だったからよかった。なんて、当時は呑気にこちらも構えて、よかった〜!なんて思っていました。

しかし、これはほんの序章に過ぎなかったのでした。

彼女はこれで味をしめたのか、ことあるごとにこの手法を使って呼び出すことをしてきました。そこで私は、流石にこれはおかしいと思って彼女を問い詰めました。本当にそういう変な人がマンションにきてたり、追いかけたりしているの?いっつも帰ってきても何もなかったようにしてるけど、嘘なら流石にこっちも仕事があるからやめてほしい。

すると彼女は衝撃の告白をしてきました。

私、1年前にイベントで知り合った黒人ハーフのDJと付き合ってたんだけど。。。

私は息を呑み話の内容を聞きました。

その人と付き合ってて、数ヶ月経ったころでパーティーに呼ばれて複数人の人から襲われたことがあるの。だから、夜道を歩いてるといろいろな人が襲ってくる気がして怖くなっちゃうの。と

冷静な人ならなんでそんなことになるところに行くんだ!そもそも、そんなやつとつきあってることがいけないんじゃないか!と思うでしょうが、その頃の私はまだ、そんな当たり前のことにすら目が向けられていません。むしろそういう怖い思いをしたのだから、夜道が怖くなるのは当たり前だよな。しょうがない。気をつけて帰れる道を探そう!なんなら引っ越そうくらいに思っていました。

ただ、この優しさが後の自分たちにとってよくなかった考えであることはまだ気づきませんでした。もちろん、こういう風に考えてあげて守ってあげることで助かる人たちもいっぱいいると思います。ただ、境界性パーソナリティー障害という特性を持っている以上これはよりお互いの共依存をふむ方向へと変貌し泥沼に行くことにもつながるということを覚えておいてください。

ではどうすればよかったのか、

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