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東京都自治体関係者必見!本当にツイッターで発信力のある区・市ランキング【公務員のための広報】

 自分が四條畷市役所マーケティング監として勤務していた時に毎月追いかけていたひとつの指標として、Twitterのフォロワー数があります。このフォロワー数というのはTwitter利用者に対してアカウントの価値を見積もられるもっともわかりやすい数値のひとつであり、本来はどれだけ伝わったかというインプレッション数や「いいね」等のエンゲージメント数が大事とは言え、表札のような位置づけのこの指標も注目せずにいられません。

 今回、東京都内の自治体、とりわけ特別区と市においてこのフォロワー数から現時点の発信力を相対比較してみます。こちらで調べたところ、東京都内区市で47自治体が公式アカウントを運用していました。まずフォロワー数ランキングはこちらです。

東京都区市公式ツイッターフォロワー数ランキング

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 フォロワー数を比較すると、世田谷区を筆頭に江戸川区、葛飾区、大田区、足立区と特別区が上位を占めました。市部でもっとも多かったのは2万人超の三鷹市です。7位までに入った区はいずれも人口40万人以上であり、これに比例してフォロワー数が多いのも頷けます。

 一方、この比べ方だけでは、単純に人口が多いというだけで発信力が強いということになってしまいます。そこで、人口の多寡という要因を除いて純粋に発信力を比べるため、「人口あたり」という概念を設け、フォロワーが仮に全員市民だとした場合の1万人あたりフォロワー数という形で比較を試みるとこうなります。

東京都区市公式ツイッター「人口1万人あたり」フォロワー数ランキング

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 するとフォロワー数では18位だった千代田区が一躍トップ、1万人あたり2千人以上がフォローしているという結果になりました。23区の中でも住民が少なく、他の自治体とは情報に触れる目的が異なるかもしれませんが、意外な結果です。そして、2位には武蔵野市、3位には三鷹市とベスト5に4市がランクインしました。一方、フォロワー数では3万人以上と上位だった大田区や練馬区は下位に沈んでいます。

 よく自治体間で良い発信をしているところは見習われる対象となりますが、ただフォロワー数だけで手本を決めると、単純に規模の大きなところが挙がってしまいます。しかし条件を平準化すれば、このように濃度を見ることができ、本当に頑張っているところが見つめやすくなるのです。また、フォロワーが1万人以上いるからといって満足していては良い発信ができていないということになってしまう現実も、このランキングは示しています。八王子市、板橋区、町田市などは特に他の自治体を見本にしながら発信力の向上をめざしてほしいと思います。

ぜひ、こちらなども参考にして頂き、発信力向上のスキルを高めてほしいです。

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