『 たゆたゆども沈まず』原田マハ 読書記録(短文1分弱)
≪文献や資料や時代背景と、あったらうれしいロマンチックを混ぜこぜにした世界観≫
【 内容 】誰も知らない、ゴッホの真実。
天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。
1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。
その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。
兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者による アート小説の最高傑作、誕生! 2018年 本屋大賞ノミネート!
広告文より
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意味深な序章は1962年のオーヴェール、ゴッホ終焉の地から、そして、時を経て1886年、新しい窓の開かれた、新生パリから物語が始まる。
19世紀後半のフランス、パリの景色や人々の生活風景が分かりやすくスッと頭に流れ込み心地よい文章。
主要人物は、いち早く渡仏し成功を納めた日本人美術商人の林忠正に誘われ、憧れのフランスへ遅れてやって来た後輩、重吉。
当時のフランスはジャポニズムブームの真っ只中。二人は浮世絵に興味を示していたテオとゴッホに出会う。
兄弟ふたりの苦悩、特にテオ側の気持ちがとても詳しく表現されていて、新しい解釈もできました。
正直、きっとこの本の内容はありえない事が多いでしょうけど……。
ただ、真実を証明するものはありません。そこが強みですよね。
マハさんの絵画小説はとても面白い。文献や資料と他の登場人物や時代背景と、あったらうれしいロマンチックを混ぜこぜにした、世界観が素晴らしく、他の作品も読みたくなること間違いないです。
マハさんファンなので、他にも
『追憶のカンヴァス』(ルソー)
『暗幕のゲルニカ』(ピカソ)
『ジヴェルニーの食卓』(印象派画家)
『太陽の棘』(沖縄画家集団)
どれも好きな小説。
原田マハさんのお陰で美術館巡りが更に好きなりました。のは、間違いないです。
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実はゴッホの大ファンなんです。
ゴッホ展等、展示されていればなるべく観に行きます。本も映画もゴッホの手紙も特集記事もかなり読んでいます。
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