新米の季節!!おむすび?おにぎり?どう呼ぶ?それにしてもなんて美味しいのだろう♡
『天空のサクナヒメ』が少し前に流行っていましたよね。米作りが出来るゲームだとか。旦那がプレイしていましたが、いわく、『サクナヒメといい、あつ森といい、「仕事で疲れて帰ってきて、ゲームの中でも働くのがしんどい」』だそうです。なるほど。
さて、おむすび?おにぎり?どう呼んでます?
包む素材は?経木?竹皮?アルミホイル?ラップ?お弁当箱?ワックスペーパー?
↑ある日の朝ごはん 大葉味噌のおにぎり
私の実家では、呼び方は『おにぎり』で、包み方は『銀紙(アルミホイル)に包まれてる』がスタンダードでした。
実家は米農家なので、買わなきゃ食べられないパンやサンドイッチが食事やお弁当になることはほとんどなく、ご飯やおにぎりをたくさん食べて育ちました。
だからでしょうか?大人になっても食事はご飯が中心です。パンも大好きですが、素朴なカンパーニュや全粒粉のパン、シンプルな米粉パンなど穀物を感じられるものが好きです。
大塚の某有名おにぎり屋さんでは、おにぎりは3回しか握らないそうです。海苔で形を整える程度とか。ご飯自体の粘り気とふっくら感、齧ったときに、ほろほろとほどける紗々のくちどけ。たっぷりと入った、手間暇のかかっている自家製の具とお米と海苔と握り加減との、相性の絶妙さたるや!
シンプルな、おにぎり一個に詰まった愛をほおばっている間は幸せな時間ですよね。
うちの店でも、夜のメニューのシメのご飯におにぎりを数種類用意しています。うちの祖父言わく、『うちの米は冷めた時に真価を発揮する』と。おにぎりになったうちの米はもっちりして美味しいなぁ、とおこがましくも我ながら思います。
夜のバイトの子にも賄いでおにぎりを持たせたりもします。ついでに自分の分も握り、次の日の朝ごはんにします。
ただそのままお茶碗からお箸で食べても美味しいご飯。でも、お塩付けて握っただけで、なんでこんなに美味しく昇華するのか、本当に不思議です。
焼きおにぎり(お味噌味)
上京するまで、味噌焼きおにぎりが地域のものだとわかりませんでした。東京?関東近郊?の焼きおにぎりは醤油味だそうですね。味噌焼きおにぎりのルーツとか、地元グルメとしての地域の範囲とかはわかりませんが、岩手では、スーパーでも普通に売ってるし、お蕎麦屋さんやおにぎり屋さんにも置いてありました。
味噌焼きおにぎりは、一個あたりの充実感が違う気がします。何しろ、具がいらないのです。美味しいご飯と美味しいお味噌、それをおにぎりにして焼けば、その焦げた味噌まで美味しさのエッセンスです。
*作り方*
①おにぎりを太鼓型に握る。指をまぁるく、側面は少し潰して平たくなるように握る。網やオーブントースターで表面が固まるまで焼く。(この下焼きが崩れないポイント)
②表面がカリッと固まったら、大さじ1くらいの味噌を手に伸ばして、おにぎりの表面に満遍なく塗る。再度、味噌が少し焦げるくらいまで焼く。
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最近、SDGSがよく話題になりますよね。みんなで人や環境を大切に守り、今ある問題には注目したり関心を持ったりしながら少しでも解決に向かえるように、素晴らしい未来に繋げていきたいものです。
日本の食やお米を取り巻く問題もたくさんありますよね。まず生産者の高齢化、地方の限界集落化問題。お米は特に八十八の手間がかかると言われています。なかなかの重労働もあります。それだけの時間と労力をかけて作られるお米の売値が全然上がらないそう。消費も減っているみたいですし、私達がスーパーや小売店で高いと思っても、生産者が得をしているわけではなく、輸送費などの中間にかかる経費や物価が上がっているためのようです。『これだけ頑張っても、全然儲からない』、と実家でも嘆いています。でも、手間暇を惜しんだら味が落ちてしまう。いつの日か日本の美味しいお米が高級品になってしまうかもしれません。
あと、ずーっと気になっているのがフードロス問題。日本では、今1日に一人当たりおにぎり一個分の食材廃棄があるそうです。うちは飲食店ですが、食材を捨てないよう、魚のアラも野菜の皮も出汁とった鰹節なんかも出来るだけ使おう、と思っています。私1人の行為なんてちっぽけなものですが。
おにぎりを見るたびに、食べ物を大切にしよう、もったいないの気持ちを思い出そう、そう思い、心がける方が少しでも増えたら良いなあ、と願っています。
去年もおにぎり上げていました。
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おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。