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食欲の秋だ!

天高く馬もあなたも太る秋

どうして「食欲の秋」というのでしょう?

昔は今のようにストーブもエアコンもなかったので、秋のうちにたくさんエネルギーをため込む必要があったからなのです。森の動物たちも同じですね。その名残が私達にも残っているのでしょう。

「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油(脂)と合点して食え」。食養研究家の石塚左玄の言葉です。

春は木の芽や山菜などの苦味を食べて、たとえば冬眠から目覚めた動物たちの排便を促します。夏は爽やかな味の酢を使って身体を冷やします。秋は寒さがやって来ますので、辛味を食べて血の流れを良くして温め、食欲を増進して冬に備えます。本格的な寒さの冬は、火に油を注ぐという通り油脂を摂って体を温めます。北欧やアラスカなど寒い気候では、肉やアザラシなどを食べて体を温めないと生きていけない訳です。

ところがバットしか~し。

暖房が発達した現代では生きていくために、ことさら肉を食べる必要が無くなったのにも関わらず、世界の先進国では肉食が拡がっています。その結果先進国では肥満が大きな問題になっています。特にアメリカでは私がアメリカで勉強していた頃、もう25年以上も前の話になりますが、すでに肥満が問題になっていました。アメリカ人の肥満の人はヨーロッパに比べて格段にレベルが違いました。

ニューヨーク、ボストンなど東海岸よりサンフランシスコなど西海岸のほうが肥満の方が目につきました。バスの運転手の横に降り口がありますが、大きいお尻が引っかかって出るのにひと苦労している女性をよく見かけました。バストも乳房の上にものを置けるんじゃ無いか!と言うほど大きい人がザラでした。そして腰痛、特に膝の痛みに悩んでいる方が多かったです。

なぜでしょう?

ひとつは食についての知識がほとんど無いこと、もう一つは油脂たっぷりの食べものは美味しいからです。

そのわけは「うま味成分」の頁で解説しましょう。

アメリカの東海岸と西海岸の肥満の度合いのお話をしましたが、日本ではどうでしょう。私の主観ですが東京が圧倒的に肥満の方が多いように思います。外国から来られる旅行者もあまりデブッチョはいませんね。東京は「あなた、お相撲さん?なに部屋ですか?」。と聞きたくなる方が男女とも多いと思います。

肥満は病気の予備軍

膠原病、とくに関節リュウマチ、痛風、痛みがひどく辛いですね。特に膠原病は難病指定されています。免疫異常と言われていますが、なぜ病気が引き起こされるのか、原因がわからないので治療法も無い。過敏性腸症候群も難病指定されています。そして癌(ガン)。肥満は思っている以上に気をつけなければいけませんよ。病院のお世話になっても治らないのですから。

ではなぜ太りすぎるのでしょうか、どうしたら解決するのでしょう?

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