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【転職検討中の方へ】総合電機メーカ営業から外資系コンサルへの転職体験談

2021年7月末、私は4年少々勤めた総合電機メーカを退職し、9月より外資系のコンサルティングファームへ転職、コンサルタントとしての業務をスタートさせます。

事業会社からコンサルティングファームへの転職は私のようなアラサー世代の転職では王道パターンの様ですが、実際に転職するにあたり私の転職活動の様子を時系列にまとめようと思います。

ターニングポイントは「頼れるエージェントの登場」「コンサル仕様の職務経歴書と面接対策」「自分有利な条件交渉」の3つです。

21年1月ごろ「頼れるエージェントの登場」

転職を本格的に意識しだしたのはコロナ真っ只中の今年の年明けごろ、出向中であった私には帰任後も含めての様々な話し合いが上司含めありましたが、それよりも「辞めるか」という思いが強くなりました

もともと登録していた転職サイトのステータスを「積極的に検討中」に切り替えたところ、毎日何人ものエージェントからの面談依頼メールが届きました。ちなみに使用した転職サイトは以下です。


就活市場ではアラサー世代に28歳から30歳ぐらいが市場価値が高く、また未経験でも他業界への転向が可能である一つのデッドラインになっているようです。

ここで私は就業後や週末を使ってとにかくエージェントさんと面談しまくりました。既にコンサルタントファームに絞っていたこともあり、エージェントさんも声をかけやすかったようで、何人かは具体的な求人票を1回目の面談時に用意いただけるケースもありました。

しかし、ここで焦ってはいけません!

一般に人材会社は自社を経由してどこかの会社へ入社が決まれば売上がたつシステムです。また原則、一つの会社にエントリーできるのは一つの人材会社からのみです。従って半分は営業トークであるというスタンスで話を聞きました。

コンサルティングファームは社数が少ないので、エージェントさんが持ってくる求人に書かれる社名は被りまくります(大体BCかBIG4)。従って、まずどのエージェントを経由してエントリーしていくのか、が非常に重要だと思います。

同じ会社であっても、人事担当者レベルとつながっているのと役員とつながっているのではエージェントさんからプッシュしてもらった際の強さが違います。その辺りの情報をどれだけ各社が持っているのか、場合によっては率直に「御社経由の特別選考はないですか」など聞きながら、信用できるエージェントを探しました。

また、早く履歴書や職務経歴書をおくって早くエントリーしましょう、とおっしゃる方も注意必要です。転職のチャンスは水物かつ私は間もなくデッドラインの30歳を迎えるところだったので幾つかのエージェントさんも「早く早く」といった様子があり、こちらの意向を丁寧に聞いてもらえない場合もありました。こういった方とは選考中にコミュニケーションを取りにくいな、と考えやんわりとお断りを入れました。

1か月半で20人以上の方と面談し、最終的にエントリーするまでに何度も面談いただいたAさん元コンサルティングファーム出身の強いパイプを持つBさん経由で合計7社にエントリーする事になりました。自分の信頼のおけるエージェントさん選びにはしっかり時間をかける事をお勧めします

21年2月~3月ごろ「コンサル仕様の職務経歴書と面接対策」

受ける企業とエージェントさんも決まり、2月に入っていよいよ選考に向けた準備を始めました。

まず、大切になるのは職務経歴書になります。コンサルティングファームは求人に対して応募が多いので、多くが書類審査で落ちてしまいます。ちなみに提出する書類は履歴書+職務経歴書の2つです。

私は先のAさんご指導の元、合計3回のバージョンアップを繰り返し、最終的に全部で4ページになる職務経歴書を約1ヶ月ほどかけて、完成させました。構成は下記のとおりです。

ー職務経歴
自信のやってきた業務についての概況説明
ー生かせるスキル
上記の職務経験を経て取得した自身のスキルを具体的かつ箇条書きでなるべく沢山書きました。
ー自己PR
先に記載の活かせるスキルの内、特に自信のあるものをピックアップしつつ、ここでは「コミュニケーションスキル」など少し抽象的な言葉を用いて記載しました。
ー職務経歴の詳細
在籍中に関わった業務について、以下の観点でまとめて記載しました。ここが最大のポイントになるので、先の活かせるスキルや自己PRの内容が身につけられた要因となるエピソードを意識してなるべく沢山書きました。
・プロジェクト名(ない場合は勝手に付けました)
・プロジェクトの概要
・プロジェクトメンバーの人数と自身の役割(リーダーかスタッフか)
・担当業務
・主な貢献と自身の創意工夫

いよいよ職務経歴書を提出した後、書類審査の結果を待つこと2週間、7社中5社から書類通過の連絡をいただきました。面接は結果をいただいた翌週の平日にオンラインで実施するとのことで、こちらから日程案を連絡し、エージェントさんに調整いただきました。

日程調整はなるべく結果連絡の後すぐに組む方が他の候補者よりも先んじて選考を進める事ができるので、重要ではありますが、もしいざ当日にリスケ必要になると印象が悪くなるので、確実に時間を作れてかつ最速の日程を提示します。

コンサルティングファームの面接ではケース面接やフェルミ推定が必ず出されます。これは初見ではまず答えられないと思いますので、必ずエージェントさんと練習する事をお勧めします。ネットなどでは攻略法を記載していますが、正直時間との闘いである部分が大きいので、事前に練習した方がよいです。

また、ケース面談やフェルミ推定は自分の興味関心から問題が出されるケースも多いので、事前に準備することもできます。私であれば趣味はサッカー観戦と答えるつもりでその際に想定される質問は・・・

「好きなJリーグチームの年間売り上げと利益率と、利益アップの方法」
「Jリーグの年間観戦者数と、観戦者数増加の方法」

など、勝手に自分で想像し、それに必要な数式をエクセルで作って手元に置くことで、時間短縮を図りました

上記のような周到な準備をした結果ですが、面接時にこれらのケースやフェルミは一切出されなかったです。但し、自身の働く業界や会社について、その場で出される質問に答えるという俗にいう「空中戦タイプ」のケース面談になりました。これは準備が出来なかったですが、こういった場合もあるとエージェントさんから聞いており、ある種普段の業務の延長だったので、何とかなりました。

21年4月末ごろ「自分に有利な条件交渉」

こういった選考を乗り越え、無事面接に進んだ5社の内、3社から内定をいただくことが出来ました。内定が複数社出たことで、条件交渉に臨むこととなります。

まず、複数社の選考が進んでいる際には、なるべく同じタイミングで進捗させ、同じタイミングで内定が出るようにエージェントさんと相談の上、日程調整しました。こうしないと、ある会社の内定受諾の回答期限内に他の会社の選考が終わらない事になり、非常に苦しい二択をすることになります。

また、私の場合前述したようにAさんとBさんそれぞれで選考に臨んでおり、たまたま運よく、どちらのエージェントさん経由でも内定まで進むことが出来ました。

この結果、AさんとBさんにそれぞれ出している条件を伝えながら、自分の要望をストレートに伝えやすくなりました。それぞれの人材会社は私が内定を受諾しないと売り上げにならないので、選考を受けた企業に対して、私の条件を受け入れてもらえるよう必死に交渉してくれます。実際のオファーレターが届くまでが交渉期間なので、内定が出たらすぐ、条件を伝えたほうが良いです。

私の場合、海外出向中に転職活動をしていたので、退社のタイミングが確定させにくいため、入社時期を可能な限り延ばしてもらえることが重要になりました。一度決めた入社時期に間に合わない、というのは内定取り消しのリスクもあるとのことで、場合によっては1ヶ月~2か月のマージンをもって交渉いただくといいかもしれません。ちなみに私は5月頭に内定を受諾し、9月1日付入社とかなり余裕を持ったスケジュールで合意できました。

こういった交渉の末、3社とも入社時期とポジション、また給与についても殆ど私の要望通りを提示いただけ、最終的にはエージェントとして手厚くサポートいただいたAさん経由で受けた企業へ決めました。

入社を決めた要因として、その会社が自身の憧れる欧州系の企業だったことも大きいですが、それ以上にお世話になったAさんの会社で決めたいという思いも強かったです。選考前の面談から親身になっていただき、資料作成や面接練習、はたまた不安な時には話を聞いていただけたりと本当にサポートいただいただけに、感謝を内定という形で返せてよかったと思っています。

最後に

いかがでしたでしょうか。1月スタートの4月末決着と4か月で転職先を決める事が出来たのはかなり順調であったと思います。その要因を振り返るとやはりエージェントのAさんとの出会いは大きかったと思っています。

外資系のコンサルティングファームは人気の業界ですので、どう頑張っても自分の力だけではたどり着けないです。そういった点からも「頼れるエージェント」の存在は転職をうまく進めるうえで、最も重要であると私は思います。

最後に、お世話になりましたAさんの企業を紹介します。コンサル専門の人材会社なので、ノウハウもたくさんお持ちで、とても頼りになります。

以上、私の転職活動でした。参考になれば幸いです。

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この記事を書いています私はこんな人です。

​「キャリア」×「自由でいい」をテーマに面白いゆとり世代を発信するラジオやっています。


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