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友人の結婚式に出席してきた話

友人の結婚式があったので出席してきた。彼とは中学校の友人で、高校大学と疎遠だったが社会人になってたまに会っていたくらいの仲である。なお友人は新郎の方である。
そこまで仲が良い訳でもないが、結婚しないだろうと思っていた人物だったし、遠方での結婚式ということで楽しみにしていた。
ところがこれがなかなか思い出に残る結婚式だったので記録に残したい。いや、結婚式自体は普通でめでたいものだった。

ある日共通の友人から連絡が来た。どうやら、私を含めて中学校の共通の友人である4人が誘われたようである。場所を細かに記載すると身バレするので書かないが、式場は静岡とのこと。私含め友人は静岡まで片道4時間位のところに住んでいる。

招待状が来た。「前日にBBQをするのでそちらの返事もお願いします」と書かれている。式のある日は当時、行動制限もなくコロナのレベルも一番低い段階だったように思うが、BBQというのには驚いた。後で知ったがここの式場はこういうのが売りらしい。結局、4人で話し合って欠席することにした。その時は「コロナもあるし、遠方だし、ウチら4人くらい欠席しても大丈夫だろう」と思っていた。が、これが彼の結婚式において重要な意味を持つとは思ってもいなかった。

招待状には、「ホテルの手配と駅からのバスが必要な人はチェックしてください」という親切な案内があった。どうやら前日の夜と当日の朝に駅からバスが出るらしい。ありがたい。バスは磐田駅→浜松駅→式場だそうだ。なお式場は磐田駅からも浜松駅からもかなり離れているところにある。
ここで友人4人でしっかり話し合っておくべきであった。結局、何も話し合わず返信してしまった。友人の一人(トヨタグループ勤務なので名前を豊田にする)ともう一人(ラインのアイコンが冨樫義博なので冨樫にする)はホテルもバスもお願いすることにしたらしい。あとひとりの友人、西宮(昔この偽名を使ってた。何故?)と私はホテルもバスもお願いしなかった。私と西宮は仕事柄比較的休みを取れるので、二人でレンタカーで行く計画を立てることにした。一番安い移動手段だと思うし、豊田か冨樫が行きか帰りに同乗できたらもっと安く済むという計画だ。

結局、行きは豊田含め3人で、帰りは自分と西宮と2人で同乗して帰ることになった。ここまでは良かった。
式が近づいて来たので再度皆と連絡を取り合う。冨樫もバスの予約をしていたのだが、キャンセルしたとのこと。聞いてみると、なにやらおかしな点が浮かび上がってきた。

私らは、豊田らが乗るバスは当日の朝ホテルから式場に向かうバスたと思っていた。静岡県の地理には詳しくないが、式場がどこであろうと、磐田駅→浜松駅→式場というルートであれば、当日朝を予想するだろう。どこか駅近くのホテルを取るのだと思ったし、挙式の時間は11時からであったからだ。
ところが実際は、前日の16時半磐田駅→17時浜松駅→式場というルートになっていた。
これは前日のBBQに参加する人のためのバスなのだ。BBQ会場付きの式場(ホテル)だから間違いない。
BBQは全員欠席にしたから、前日にバスに乗る必要はない。豊田と冨樫はホテルが予約されてるので、レンタカーで送っていこうか?なんて話をしていると、豊田から返事が来た。
「俺、バスの責任者に選ばれたから、浜松駅で点呼しないといけない。だからバスのキャンセルはできないわ。」
どうやらバスの乗客を浜松駅で点呼する責任者が必要だそうだ。確かにその役割は必要だが、片道4時間かけて集合する我々にその役割を与えるものだろうか?この辺から雲行きが怪しくなってきた。

そしてここで新情報が入る。BBQが中止となったらしい。やはりコロナもあるし人数が集まらなかったのだろう。不参加の我々には連絡が来ていないが、冨樫が新郎とのLINEの中で聞いたそうだ。

レンタカーで式場まで行けるのだから、バスの責任者はキャンセルした方が絶対に良いと伝えたが、豊田的にはそれも申し訳ないと思ったのか、忙しくて連絡できなかったのか、新郎に連絡せず直前まで月日が経ってしまった。
ここで私は考えた。レンタカーで直接それぞれのホテルまで行くのが一番合理的だが、この際、浜松駅に17時に行き、バスの点呼をして豊田の責任者の役割を果たしてから、再度ホテルに向かうという案だ。我々の出発地から一度浜松駅に向かうのはそこそこ遠回りになるのだが、バス責任者の役割も果たせるし、その場で運転手に乗車しないことを伝えれば、新郎にも迷惑はかからない。むしろ浜松駅で買い物でもしてこようと気軽に考えていた。

迎えた当日。豊田と西宮と私の三人で出発。久しぶりに会う仲間とレンタカーでの移動は楽しかった。少し渋滞に巻き込まれたが、順調だった。17時に浜松駅で役割を果たし、時間が合えば電車で来る富樫を乗せ、2人は式場のホテルに、西宮と私は近くの安宿に泊まるという計画は完璧に見えた。
浜松駅には16時半頃到着した。バスの乗り場を確認しようとしていたとき、豊田に新郎からLINEが来た。
新郎「式場のホテル、ご飯食べるとこないらしいけど大丈夫?」
おいちょっと待て。
バスが来るまであと15分くらいしかない。豊田はもともとお弁当を買っていくつもりだったから良いが、15分前にそれを言われても困る。大丈夫?じゃねえよ。というかそれ当日に言うことじゃないだろ。
豊田は、「大丈夫だよ」と返信しつつ、さらに不安を抱えた我々はバス乗り場へと向かった。
17時直前、バスは時刻通りにやってきた。ちゃんと〇〇家式場行きと書いてある。しかし、バスが近づくにつれ、さらなる不安に駆られた。

・・・・バスに人が乗っていない。

念のために運転手に確認するが、間違いなくこのバスだ。
「今日、何人乗るんですか?」と聞いてみる。
運転手「一人だよ!一人!」

・・・え。豊田一人しか乗らないってこと?

運転手「なんか最初は二人だったらしいけど、キャンセルが出たから、一人ね。」

キャンセルをした一人は富樫だ。
つまり我々グループしかバスには乗らない予定だったようだ。

我々三人は思った。
「バスの責任者って何?・・・」

一人しか乗らないなら、点呼の必要もない。しかも1直前の連絡は電話でなくLINEである。というか夕飯の心配よりバスの乗車人数を教えろよ。
ちなみにバスはいわゆるマイクロバスだが、20人くらいは乗れるやつである。

結局その後、無人で豊田ただ一人を乗せるために走ってきたバスに乗らない訳にもいかず、豊田はたったひとりで式場まで意味のない移動をすることになった。
前日にバス移動して、BBQには参加せず、寝るだけである。いや、BBQは中止になったから、そもそもバスも不要だったのではないか?

豊田には悪いが我々は遅れてやってきた冨樫と合流し、レンタカーで夕飯を食べに行くことにした。

ずっと画像もないので、夕飯のさわやかの画像を載せておく。この世で一番美味しかった。

この世で一番美味しいと思った

本題に戻る。迎えた結婚式当日。新郎はこう見えて上場企業勤務なので、上司や同僚なんかも多いのかなと思っていた。
ところが、、、

新郎側の来賓は我々4人だけであった。
あとは家族のみである。
ちなみに新婦側の来賓は友人3人のみであった。

いや、別に構わない。全然いい。来賓の数なんていろんな事情があるし、多ければ良い訳でもない。どちらかといえば少人数の式の方が好きである。

しかし!
最初から来賓4人ならそう言ってくれれば良かったんじゃないか?????

ていうかバスの点呼の責任者ってなに????

新郎新婦のそれぞれバス使う人に伝えておけば別に点呼必要なくない?

あと!!

バーベキューって7人+新郎新婦でやるつもりだったの?ウチら4人が不参加だったら、そりゃ中止だろ。
逆に申し訳ないわ。
むしろそれだけ少人数だったらコロナあまり気にせず出欠考えられたわ。

ということが式が始まってすぐに気付くわけです。普段なら即ツッコミを入れるのだが新婦や両親のいる前でツッコむ訳にもいかない。普通に式を楽しむことにした。ここんところ飲み会の機会なんかほぼなかったので、式は楽しかった。

なんせ出席者が少ないため、新郎と話す時間は結構あったが、新婦の横でBBQやバスのことについては聞けなかった。
新郎から「昨日のBBQできなかったからね〜」なんて会話も出たが、嫌味なのか?いや彼には皮肉を言えるほどのスキルはないはずだ。素直に参加してほしかったということなのだろう。それなら最初の説明が足りないのでは?と思った。実際式の準備はものすごく忙しかったんだと思う。それでもLINEくらいは欲しかった。前日の17時ではなく。

なんてことを思っている間に、式は終了した。

楽しかったし、祝福もできて満足した。ただ、圧倒的なモヤモヤが残った。
これも旅の思い出だと思うことにする。

新婦さんがまともそうな方で少し安心したのであった。

2人に幸せあれ。

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