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湯シャン歴2年半 【シャンプーを使わずに髪30㎝伸ばしてみた】

シャンプー・リンスを使わずにお湯だけで洗うと、髪はどうなるのでしょうか。

“ベトベトになって不潔そう”
“パサパサに広がりそう”

こんなマイナスイメージを持つ人もいるかもしれません。

私の場合、湯シャン生活が肌に合い、2年半続けています。
ここでは、この体験をもとに、“湯シャンの実態” についてレビューします。

始めた理由

2年半前、私は青年海外協力隊としてグアテマラという中米の国にいました。

そこでは、汚水が処理されないまま湖に流され、プラスチックごみの多くがリサイクルされないままゴミ山と化していました。

この汚水が流れていく湖がこちら。


このゴミ山の上にトラックで登り、

さらにゴミを捨てます。
よく見るとその多くがプラスチック。

この状況を目の当たりにし、自分が村の環境に与える悪影響を少しでも減らす為、シャンプー・リンスの使用を辞めることにしました。

また、髪をドネーション用にどっさり切り、ショートカットになったことも、湯シャンを始めようという気持ちになったきっかけの一つです。

メリット

① 肌や髪の調子が良い

もともと乾燥肌で、痒くて掻いてしまうとフケが出るなどのトラブルがありましたが、湯シャンを始めてから気にならなくなりました。

湯シャンを始めたばかりの頃は、頭皮がべたつくような気がして週に2回ほどシャンプーを使うこともありましたが、指の腹で頭皮をよく揉み洗いすることで、べたつきも気にならなくなりました。

湯シャンを始めてから1年ほど経った頃、日本の美容院に行く機会がありました。髪のプロから見た私の髪と頭皮の状態を聞いてみましたが、毛先の痛みが気になるくらいで特に問題はないとのことでした。


②  エコ・節約

自然素材のシャンプーやリサイクル可能容器を使用した物など、環境に配慮した商品も多く出回っていますが、使用ゼロを上回るサスティナビリティはありません。

シャンプー、リンス、ヘアオイル、ヘアパックなど髪にまつわる商品は沢山あります。これらを生活からカットするといくら節約できるでしょう。

これらが無くても髪を健康に保てることが分かると、心まで軽くなります。


③  生理の血がきれいに

これは自身でも驚いたことですが、湯シャンを始めてから色が少し鮮やかになった気がします。

“シリコンシャンプーが身体に悪い”
“頭皮と子宮は繋がっている”

などと聞いたことはありましたが、

私の場合、これが湯シャンを続ける一番の決め手になりました。

デメリット

①  水の使用量が増える

頭皮のべたつきが無くなるまでよくお湯で洗い流すので、一回のシャワーにつき、水を流す時間が2分ほど増えました。

水がもったいないのが、メリットとして挙げたエコ・節約に相反する点です。何を選ぶかは個人の判断ということになります。


②  髪が絡まりやすい

髪が伸びてからは、シャンプー・リンスを使っていた頃と比べて、絡まりやすいと感じるようになりました。

手櫛で絡まった部分をほどいてから、くしを通す必要があります。


③  におい

湯シャンをしている髪からは、お花やココナッツのフレグランスはしません。

かといって全くの無臭というわけでもありません。

その人自身のにおいがします。

幸い、私のパートナーは私の髪のにおいを気にせず受け入れてくれていますが、人によっては嫌がられることもあるかもしれません。


④ 整髪剤を落とせない

油分が多いワックスなどの整髪剤は、お湯だけでは落としきれないこともあります。

日常的に整髪剤を使用する人には、湯シャンは向かないかもしれません。


まとめ

グアテマラで湯シャン生活を1年間送った後、汚水処理もリサイクルも機能し、物であふれる便利な日本に帰国しました。


“その「物」が良い生活に結びつく”

“それが無くては良い生活ができない”

という観念を、私たちに巧みに押し付けようとする広告などを無視して、私は今でも湯シャンを続けています。


シャンプーのCMに現れる女優の艶やかな髪には及びませんが、シャンプー・リンス無しでも、それなりに健康な髪を再びドネーションするところまで伸ばすことができました。


以上、興味のある方は、参考にして頂けたら嬉しいです。




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