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昭和的な社員旅行から、合宿2.0そして3.0へ

次世代のインターネットの概念として、Web3(Web3.0)と言われていますが、合宿人として合宿を続けていく中で、合宿のバージョンが見えてきたので、現時点で勝手に定義をします。

合宿1.0 昭和の社員旅行や研修

まず、昔ながらの社員旅行や研修合宿を合宿1.0と呼んでみます。
熱海や那須などのリゾート地(関東でいうと)に団体で行って、温泉に入って宴会をする社員旅行や、郊外の施設でやる階層別の研修合宿などで、
特に大企業では経験された方もいらっしゃると思います。
主な登場人物は、幹事と旅行ガイドと研修講師がいて、それぞれ決まった工程をつつがなくこなすことが重視されます。

合宿人のもてけんも、新卒で入社した大企業では、新人芸や旅行の幹事をやりました。自由参加ではなく強制です。
また、メインとなる大宴会では、飲んでははしゃぎ、ハメを外し過ぎて、中にはホテルから出禁をくらうことを自慢するような部門もありました。(笑)
正直ひどい話ではありますが、合宿においては「安心して盛り上がれる」というのも合宿の大事な要素になっています。

また、1.0的な研修合宿では、施設に缶詰めとなり、集合型の詰め込み研修をやる。あくまで体験に基づく推測ですが、その内容も営業マインドを叩き込んだり、追い込んだりといったような会社精神をインストールするものが多かったように感じます。
温泉や宴会という非日常の空間で、仕事以外の話をする、体験するということで、心の距離が近づく・ストレス解消になるという効果はあり、当時の風潮としてこれはこれで大事だったのだと思います。

コロナ禍によって、不要不急では集まらないようにしようという流れから、2023年1月現在、停止している会社が多く見られます。
コロナ禍以前は、行くのが強制的であったり、それに伴い参加姿勢も受け身的になりやすかったので、無くなっても困ってないという人もいらっしゃると思います。

合宿2.0 自分たちで未来を創る

さあ合宿2.0になると何が違うのでしょうか?
キーワードは、「未来」と「自分?」です。
合宿1.0では、楽しかった・ストレス解消・距離が近づいたなどの効果もありますが、そこに表れるのは、「組織やチームの現状」が映し出されたものと考えます。
なぜなら、「自分たちが未来をどうしたいか」を扱っていないからです。

合宿2.0では、「未来」「自分がどうしたいか?」ということを扱って行きます。
ビジョン・ミッション(パーパス)・バリューを一方的に押し付けられるのではなく、自分だったらどうしたいか?を描く。
その前に、そもそも「自分はどうしたいのか?」の元となる、価値観や強みを特定したり、それらにまつわるストーリーを語り合うことで相互理解を深める。
そして未来を描きっぱなしにせず、実現するためのチャレンジテーマを出して対話・議論して進めていくことで、日常へのグラウンディングをする。

もてけんが組織開発コンサルタントとして、クライアント企業や自チームで2012年から企画・ファシリテーションしてきた合宿の多くはこちらです。

登場人物として、ここでファシリテーターが登場します。
内部で誰かがやる場合もありますし、より客観的な視点を持ってテーマを推進するために、外部のファシリテーターを活用する場合もあります。

合宿3.0 合宿起点の Co-Creation

そして3.0へ!Web3に乗っかって3.0とか言っちゃってる感も多少はありますが、ここでのポイントは「予想外の創発」です。
あくまで、合宿2.0までは、何かしらの目的やテーマがあり、合宿でそれらを果たせられれば十分なのですが、それだけある意味「予定調和」だったりします。
チームのメンバーで海や山の自然に囲まれたり、焚き火を囲んだりしたら、そりゃいい感じになりますよね。
ある意味、みんなが前向きに合宿に行こうとなった時点で、半分以上の目的は果たせているという感覚です。

何かトラブルが起きて、みんなで解決することで一体感が高まったとか、予期せぬ出会いがあって、そこから一緒に仕事するようになったとか、いい感じの予想外の展開ってありますよね?
そう、合宿人3.0では、この予想外の可能性をどれだけ創るか?というのが大事になってきます。

予想外の創発で、これまで合宿をやってきて見えてきたポイントを挙げておきます。

ローカルとのつながり
単に合宿地へ行くだけでなく、施設も含めた現地で活動する人とのつながりから、具体的な活動に発展することも。
例えば、合宿が終わった後も、この豊かな体験をして、未来を描いたこの地と、つながり続けることができる。
再び合宿やプライベートでも訪れたくなり、訪れるとどこか帰ってきた感「ただいま」という感覚。
この感覚が持てると、合宿に行くことからご縁が生まれ、合宿をきっかけに新たな展開が起きてきます。

一緒に合宿を創るパートナーとのつながり
合宿では、参加者・提供者・施設だけでなく、各領域のスペシャリストやアーティストから最近だとDJまで、一緒に合宿を創る人たちがバラエティに富んでいるほど、豊かな合宿体験となると感じています。
デザインが得意な人が素敵な合宿のチラシやウェルカムボードを作ったり、絵画アーティストがビジョンを描くワークをやってくれたり、お笑いや演劇の芸人が、ビジョンを演劇で表現するワークをやってくれたり。
実際に合宿をきっかけに一緒に仕事をしたりすることも起きていきます。

合宿3.0については、長くなるのと試行錯誤中のため、また別の機会に書いていきたいと思います。

改めて合宿人が定義する合宿とは?

合宿人が考える合宿の定義について、以前記事で書いていますが、1.0-3.0という観点でみるとこんな感じになります。

豊かで気持ち良い環境で、:合宿1.0
未来に向けた大事なテーマを扱い、:合宿2.0
(新しい)何かが創造される体験:合宿3.0

合宿1.0から2.0、そして3.0へ!

これから合宿2.0から3.0の合宿を増やすことで、企業や地域の問題解決に貢献し、世の中を面白くしていきたいと思いますので、今年の合宿人もどうぞよろしくお願いいたします!!また、合宿2.0や3.0としてこんなのもあるよといった、意見交換はウェルカムですので、ご連絡いただけたらうれしいです。


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