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自己紹介(その③)

そんなこんなでアパレルを本格的に「ビジネス」として
とらえ始めて、そのノウハウを蓄積し始めました。
その時で20ぐらいだったかな、たぶん。


救世主としてきたMDの方は元大手チェーン店でMDをしていた方でした。
その方が来て一番最初にやったことが

・POSシステム入れ替え(2回)
・年間MDの基礎共有
・物の流れ(=物流)
・売れ筋の生産
・営業戦略

という感じでした。



POSシステム


当時はまだキャッシャーがカシオとかのいわゆる「電卓レジ」もまだまだかなり多い時代。SKUなんてものもチェーンストアの定義も知らない自分には
さっぱりなことでした。

一番最初に入れたのがアパレル小売り用のPOS。
一日遅れでのオンラインという今では???な構造の物でした。
(FTPでアップロード&ダウンロードして更新するやつでした)

それでもカテゴリー別品番別SKU別といったディストリビュートに近いことをこの時には実行しており後々MDにそうゆうものもある、と教えられた思い出があります。

と、言ってもやはり使いにくい。販売ロスが多いことが課題となってきたのでわずか一年ちょいで完全オンラインのPOSシステムに乗り換え。
今では当たり前ですが、当時はクラウド上でログインして全店管理というのは衝撃的でした。
しかも、「自社用にカスタマイズ」することもできたのも!?!?!でした。
導入するまでにもMDと一緒にPOS屋さんと半年ほど打ち合わせ。
店間移動時の条件は?棚卸は?
集計範囲の指定はこうしてほしい!
なんならランキング別でだせるようにできないか!
などなど、完全に物流管理できるようにしていたので導入は死ぬほど大変でしたが、導入後は死ぬほど楽でした。

なんなら今でいう在宅で仕事ができる環境になっていたので、在庫管理→直行展示会→店舗臨店→帰宅で在宅、なんて働き方ができていたのもありがたかったです。


年間MD

これが今のビジネスの根幹となっている理論ですかね、自分の。
別にアパレル以外にもいくらでも存在するし、これに思考が伴っていくと実績としてついてきた、というのが持論です。

当時の会社では年間MDはMDが作成して、その他に「カテゴリーMD」というのがいました。
・アウターMD
・インナーMD
・ボトムスMD
・服飾雑貨MD
こんな感じでした。

MDからカテゴリーMDにシーズン毎での型数や予算が与えられて、その構成に沿ってMD提案→型番作成していくという流れでスケジューリングしていき、そこから自社製造かセレクトかOEMかを決めていきます。
卸だったので自社展示会も参加して卸用&直営店用などにわけていました。

ビジネスってこうやるんだ、、、、というのが感想でした。
MDには年間スケジュールなんかもはいっている企業様も多いかと思いますが、プレスやネットイベント、フェスなどスポンサー様とのコラボなんかと合わせていくと・・・・・


売れるよねー


もう無駄なく売れまくりですよねー
ほとんど期注仕入か追加生産しまくりで各MDと追加予算の奪い合いなんてのがほとんどでした。
MDがあるからこそ「何が必要なのか」「何をしなければいけないのか」が明確にわかる&早くわかるのが重要なんだなと子供ながらそう思って仕事していました。



懐かしい・・・・




物の流れ(=物流)

これは卸もそうだけど、ディストリビューターって仕事すら知らなかった自分には「そんな仕事いる?」というのが率直な疑問でした。
※ここではロジスティック的な意味ではないです。

これがまた有効的なんですよね、在庫展開って。
特にネット販売も始めたころだったので在庫回す→最速で消化→追加到着→最速で消化のループでした。

次のタイトルにかぶりますが「売れ筋は誰でも売れる」という考えがあったのでいかにして売れ筋が完売した後に「店舗売り上げを立てるために何が必要なのか」が当時の会議内容でしたね。
類似品の仕入れや売れ筋を「売らない工夫」で予算達成している店などテクニックは物流から学んだことが多かったです。

VMDの方には当たり前かもしれませんが、そういう現場からの当たり(文句)やメーカーとのやり取り(文句)を調節してこそのMDだ、とも言われていたので大変でした。

あと、今更ふとおもったのですが当時はバイヤーというのがいなかったですね。。。セレクトなのに。。。
MD=(+)バイヤー兼業だったのでその前提で書いています、すみません。。。。



売れ筋の生産

よくMDに
「カワイイ」とか「カッコイイ」っていうのを具体的に言ってみろ
と、言われ続けていました。

うーん、、、、よくわからん。
「ここがこんな感じだからカワイイです」とか
「色とシルエットが良い」とか
全部「抽象的」なんですよね。

これを理論的に話せるようになってきたころ、展示会での仕入れや、OEM生産、自社卸企画なんかをやらせてもらえるようになってきました。(21ぐらいかな?)

絵型と素材でサンプルイメージするようにしてみたり、
シルエットのイメージができたりと営業担当の人との話がスムーズになってくるようになると大体その商品は売れます。(自分調べ)
ここらへんのコツって食っていけるぐらいのネタなんだなと思い始めるのはもう少し先のお話。


営業戦略

「計画と準備こそ最大限に取り組め!!」

あたりまえっちゃー当たり前なんですけど、ちゃんと教えてもらったのがここらへんでしたね、自分は。

売れたー
とか
売れなかったー
とか
〇〇はいいよねー
とか
△△はだめだー
とか


結局評論家になっちゃうとビジネスはできないんだなと痛感していました。


自分で仕掛けて、目標枚数売れたとか
目標枚数を達成するためにこんなことをしてみたとか

そのために営業戦略があるってことを勉強させてもらいました。

全ては仕組まれている、仕掛け人がいることが当時の自分にはあこがれる存在だったような気がします。






まだ続くの・・・・・

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