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【イベントレポ】Web3の軌跡。なぜ若者たちはにチャンスがあるのか。

2022年4月12日(火)、イベント「CryptoAge Fukuoka」が開催されました。
CryptoAge(クリプトエイジ)とは、世界のブロックチェーン領域の開発者、プロジェクトを招いて、日本への最新情報の共有を目的としたミートアップや勉強会を開催する若者向けのコミュニティです。

今注目の「Web3」、なぜ若者たちにチャンスがあると言われているのか?
本記事では、そんな今知っておきたい!「Web3」をテーマに開催され大盛況だったイベントの一部をご紹介します!

【登壇者】

コインチェック株式会社 執行役員 大塚雄介さん(以下、大塚)

早稲田大学大学院修了、物理学修士号取得。リクルートから分社独立した株式会社ネクスウェイでB2B向けITソリューションの営業・事業戦略・開発設計を経験の後、レジュプレス株式会社に参画(2017年4月よりコインチェック株式会社)、2014年2月に取締役に就任。2018年4月にコインチェック株式会社がマネックスグループ株式会社の子会社となると同時に執行役員に就任。その後、2020年1月より専門役員に就任し、暗号資産の啓蒙や業界のトレンドに関する解説などの活動に従事。2021年4月より執行役員として、マーケティングや広報、株主総会支援事業などを統括する。
Web3 Foundation / Next Web Capital 大日方祐介さん(以下、大日方)

大学在学中より East Ventures にて東南アジア・日本・米国 30 社以上へのスタートアップ投資支援に携わる。2018 年から日本のブロックチェーン・Web3 エコシステムの立ち上げに注力し、海外の業界リーダーを招いた日本初のカンファレンスやイーサリアムジャパンを主宰。Quantstamp や Dapper Labs など Web3 領域での海外トッププレイヤーの日本での活動支援を多数経験したのち、Web3 Foundation へ参画。2020 年には Polkadot および Kusama Network のローンチと、全世界でのエコシステムグロースに携わる。

Astar Founder / Stake Technologies 渡辺創太さん(以下、渡辺)

インド、ロシア、中国、アメリカでインターンシップ活動を経験後、2018 年シリコンバレーのブロックチェーンスタートアップ Chronicled に就職。帰国後、東京大学大学院ブロックチェーンイノベーション寄付講座共同研究員(2019-2020)を経て、Stake Technologies を創業。日本発パブリック・ブロックチェーンの Astar Network ファウンダーとして、グローバルを舞台に活動中。日本ブロックチェーン協会理事や丸井グループのアドバイザーを務める。

合同会社暗号屋 代表社員 紫竹佑騎さん(以下、柴竹)

1986年生まれ、新潟出身。新卒入社したサイバーエージェントではエンジニアとしてゲーム、フレームワーク、動画メディア等の様々なプロジェクトを担当し2017年に独立。後に福岡で仮想通貨取引所 Mr. Exchange を CTO として設立・運用し、退職後はブロックチェーン事業に特化した合同会社暗号屋を設立。医療、アート、ゲーム等の分野で複数企業のブロックチェーンプロジェクトへのテクニカルディレクションや研究開発を行なっている。著書に「Web制作者のためのGitHubの教科書」。

Next Web Capital / Fracton Ventures Co-Founder 亀井 聡彦さん(以下、亀井)

早稲田大学CS学科卒。卒業後2011年のサンフランシスコへの移住をきっかけにスタートアップと出会う。
帰国後、2013年から、シードアクセラレーターやコレクティブ・インパクト・コミュニティのMistoletoe(ミスルトウ)、IoT特化ファンドABBALab(アバラボ)等にてスタートアップの投資、育成、支援を行う。 Web3.0のスタートアップエコシステムに貢献するべく2021年に、Fracton Venturesを共同創業。


日本はWeb3の中心になりかけていた。

(大日方)4年前、世界中から錚々たるメンバーが集結するようなイベントを実施しました。当時、東京に来て一緒にWeb3を盛り上げようみたいなイベントが他にもたくさんあって、年齢を限定して実施しても200名の会場がパンパンになる程集まったくらい熱気がありました。

しかし、このようにすごく盛り上がってきたことで、やはり規制も強まってきて。税制といった点で課題になってしまって……
日本の web3時が止まってしまったようなところがありました。

そこをもっと盛り上げていこうというのが、このイベントの趣旨でもあるのかなと思っています。
Web3とは?といった内容については、先日開催したイベントのアーカイブ動画があるので、そちらをご覧ください。

Web3はバブルなのか?

(大日方)ビットコインを始めとして、今ようやく、PtoP(Peer to Peer)で、第三者を盲目的に資産を贈りあったり、契約を交わせたり、といったことが可能になってきています。

(渡辺)Web3は、突発的に出てきたムーブメントではなく、Web2という流れがあったからこそ、今できているムーブメント。
だから、アメリカとかだと特にそうなんですが、Web1に力を入れていたマーク・アンドリーセンやイーロンマスクがWeb3に力を入れているのだと考えています。

(大日方)今結構 web 3がすごいバズワード化しているため、バブルだと言ってる人も沢山いると思うんですけど、4年ほど前も、正直同じような感じだったんです。
でもやはり、カオスと言いますか、狂乱の中から一握りの時代を変えるような起業家や傑物が出てくるのかなと思っているので、CryptoAgeのような活動をしています。

若い世代が、世界のWeb3を牽引している。

(大日方)まさにこのスライドは4年前から使用していて、ほぼ変えていないんですが、web3の世界で今一番活躍してる世代というのは、本当に若い世代ばかりです。
代表的なところでは、ヴィタリック・ブテリン。彼が生み出した暗号通貨イーサリアムの時価総額は2022年現在、5兆円ほどになっています。

投資家も同様で、代表的なのはオラフ・カールソン・ウィー。
27歳でクリプトに特化したファンドを立ち上げ、2018年時時点で1000億以上の規模になっていて、今はもう数千億規模になっている可能性もあります。

その他にも、学生によるブロックチェーンリサーチコミュニティのような存在は世界中にあり、大企業に対してのコンサルを行なったりもしています。

このように、今世界中でファンと今 20代、もしかしたら10代の人たちが活躍してる世界だからこそ、私たちでもできるよねと。
これが、今日のイベントでも、私たちが一番お伝えしたいテーマなのかなと思います。

(渡辺)ブロックチェーンは、13~14年前に生まれて、世界中がそこからスタートしているので、いわゆる専門家がいない。つまり、誰にとってもチャンスが開けていると思います。インターネットで例えると、1988~90年頃。

多分ここから次のGoogleとか Facebookレベルのようなものもできてくる。
だから、今から入ってもそう遅くないんじゃないかなと思っています。

ただ、年齢で区切っているわけじゃなく、 ハートが若ければ何歳でもチャレンジできる領域がweb3だと思っております。

web3、海外と日本の違いとは?

(紫竹)帰国したばかりということで、大日方さん。海外と日本のweb3の違いを感じる点はありますか?

海外でも私は、南ヨーロッパにいるんですけど、ヨーロッパのクリプトのコミュニティにいると、そもそも日本人と会うことがありません。おそらく日本では、まだまだ海外に出て挑戦しているクリプトのファンダーや開発者が少ないのでだろう、というのがまず一つあります。

また、先ほど申し上げたことと重なりますが、日本だとまだ税制に関してどうしたらいいんだろう、といった議論が中心です。海外では、できるところに行ってやればいいよね、という感じでそもそも議論にならない。

結果、Web3の世界では、例えばニューヨークやマイアミ、シンガポールやドバイなどのクリプトにフレンドリーな税制を持つ都市が、ネオシリコンバレーのような存在になってきています。

(渡辺)私も、日本に帰ってきて結構 驚いたのは、イベント登壇した際などに、「どうやって海外出ればいいですかね?」という質問をかなりの頻度でされるんです。
目線が海外に行くというのはすごくいいことなんですが、逆にいうと、日本でビジネスできないのはすごい残念ですし、海外の人はデフォルトで海外に出ていることを考えると、日本ではまだ始まってない感がすごいなというふうに感じています。

日本から今、参入するには?

(大日方)これまでweb2の領域でビジネスをつくってこられた方は、実は凄く参入しやすいんです。

(渡辺)エグゼキューション勝負ですね。イノベーティブなものは、アメリカ任せておいていいと思うんです。フォードが出てきても、改善でトヨタが勝ったりしますよね。それと似たような勝負ができると良いのではないかと思います。

(亀井)確かに、Web2起業家がWeb3にチャレンジしているという話も少しずつ聞こえてきていますよね。
若い人ももちろんチャンスなんですが、エグゼキューションという観点で言うと、アラサー付近の大人もチャンスになってきていると思います。

(大塚)パブリックに見えるっていうのは、私もとても重要だと思っていて、逆にWeb2の時はそうは見えなかったんですよ。
というのは、そういう社会にいる人はノウハウを知っていて、そこで伸びていくというのがWeb2だったんですけど、そこに入れないと逆にそのノウハウが学べなかった。

でも、web 3になって全てがオープンにされているので、時間をかけてそこをちゃんと研究した人が伸びることができる。そこに年齢は関係ないんですよね。

例えば、私はコインチェックの経営しながらWeb3というのは、やはり無理なんです。方法がコインチェックに取られちゃいます(笑)
ですから、基本的に新しい情報を英語で取得して、それを分析してPDCAを素早く回せる時間のある若者は挑戦しやすい。
また、すでにイグジットしている起業家は、フリーの状態なので、経験などを持っており、より強いということになります。

つまり、皆同じスタートラインなので、時間がある人はやることさえやれば、非常に勝てる可能性がある領域っていう感じがします。

(大日方)そういう意味でも今は何もないという方、学生や若者にすごい大きいチャンスがある。Web2の戦いとは全く違う世界なので、そこには全張できた人が勝つ、Web2をしながらWeb3というのはほぼ不可能だと思います。

頭いいとか、どの国籍かとか、年齢というのは、誤差なんですよ。

(亀井)オープンで誰でも挑戦できる、と思いつつも、意外とインナーサークルのような、つながりが重要だと思います。
アメリカでの成功事例を見ても、Top Tier VCなどとつながりながら資金調達をしていたりしますよね?

(大日方)そうですね。やはりWeb 3といえども、フルリモートといえども、結局は人がやっている世界。コアな人たちに近いかどうかでどれだけ市場を取れるかも変わってくるので、やはりすごく重要です。

では、そのポジションを得るために何が重要になるかというと、これから伸びるようなエコシステムに張るのは、すごい良い戦略ではないかと思っています。
それをまさに行ったのが(渡辺)創太だと思っています。3~4年前のポルカドットは、世界的に見ても開発しようとしているプロジェクトも30ないくらいだったんです。そんなタイミングから、ずっとその開発を続けていたので、もちろんコアチームに認識され、また初期から助成金や、Web3 Foundationから資金援助も受けて開発を進めることができたんですよね。

(亀井)なるほど。1年後2年後、10倍100倍になってくるようなコミュニティやエコシステムはどこだろうか?という視点で、勝負するところを見つけるというのもポイントなのかもしれませんね。

(渡辺)頭いいとか、どの国籍かとか、年齢というのは、誤差なんですよ。私より頭がいい人は山ほどいると思うんですが、一番重要なのは、正しいタイミングで正しい場所にいることなんですね。

正しいタイミングと正しい場所というのは誰もわからない。Twitterだけを眺めていてもわからないんです。なぜなら、そこに出てくるのは、二次情報だったり、一次情報でも2、3日遅かったり。

だから、一番大事だと思っているのは、一次情報をめちゃくちゃ取りに行くっていう姿勢。そして、この業界がどうなるのかを自分の中で予測するのがものすごく大事だと思いますね。



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いかがでしたか?

今後もGarrawayFは、参加型コワーキングスペースとして、誰もが質問や意見交流に参加できるイベントを開催して参ります。

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