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PS.このラブレターはすぐに紙飛行機にして キミの手の届かない場所に飛ばします

「やがて君になる」という百合マンガがありまして

私の大好きな主人公二人

小糸侑(左)と七海燈子(右)のイラストを添えて、今回の詩をお届けしたいと思います。

燈子を通して見た侑に対する気持ちを書いてみました。

二人はもともと生徒会の役員である七海燈子と、その後輩の小糸侑という関係だったのが、密かに恋人関係を結ぶというもので、私は今までこのジャンルの読み物に触れた事がなかったので衝撃を受けました。いい意味で。

燈子は自分を好きでいない侑が好きで、侑自身は、いまいち自分が燈子を好きかどうかわからなかったのが巻を通して好意に気付いていく。

けれども燈子の求める「自分を好きでない侑が好き」という呪縛によって、彼女は気持ちを隠したまま燈子との日々を過ごしていきます。

とあまり中身の話しをしたらこれから読む方に申し訳ないのでここまでにしますw

この「やがて君になる」は、私が少女漫画で唯一無二だと感じた「君へ届け」に通じるものを感じました。

「この繊細さは、日本人にしか描けない」と、私に思わせてくれた二度目の作品です。興味ある方は試し読みとかできると思いますのでTRYしてほしいです。


あたしの隣の小さな幸せへ


傷口に触れるわけでもなくて

労るわけでも

離れるわけでも

気付いてないわけじゃない


ただなにも言わずに海を
眺める様な

そんな風に君は
あたしの隣に座ってる

あたしを好きじゃない
君が好き

あたしに期待しない君が好き

風の様に
ただ過ぎていく車窓のように
当たり前にいる君が好き

『あたしはぬいぐるみですか?』

そんな風にイジワルいって微笑む
君の切長の目が好き

『・・・あ、言われてみればそうかも!』
やっぱりウチの子は天才だw

『じゃあ、抱きしめてもいいですよ?センパイ』

あたしに特別な感情を覗かせずに

時々無邪気な顔でそういう事言う君が好き


あたし達が
二人きりになった時

急に君を両腕で包んでも
黙って、目を瞑ってくれる

やっぱりぬいぐるみみたいな
君が好き

あたしを何者でもないあたしとして見てくれる

君のまっすぐな眼差しが好き


あたしはこれから

何回君を好きだって気付くかな?



たまに君のいない帰り道

顔をあげて

数えても切りが無い星空に
向かってつぶやいてる

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