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頭のいい人がホワイトボードを使うのは●●で考える習慣にあった

【超訳】図(図形)で考えるとは、頭の中のイメージを紙の上に落とし、自分と対話するプロセス。自由奔放なアイデア、多面的な視座、全体像の把握、抽象化による本質の炙り出し、全てを「概念図」から始めよう。


「頭のいい人はなぜホワイトボードが好きなのか?」平井 孝志
自作まとめシート

「高学歴=深く考える人」ではない

図で考える力とは、真っ白な紙の上に、自分の頭で発想し、モノゴトを理解していく力である。解くべきお題が与えられ、既にある解答をインプット、記憶する受験とは別次元の力である。「本当の問題は何か」を考える問題設定の課題に対して、100%正解のない問題に対して答えを出すということであり、学歴の相関は決してない。だからこそ、誰もが訓練して身につけることができる本質的なスキルなのだ。

図を書くとは「思考の見える化」

やるべきことはペンと紙1枚。ポンチ絵を描くこと。そもそも図を書くとは、手で考える作業であり、自分自身との対話である。そのため、パワーポイントでは「作業」に焦点が当たってしまい、思考の流れが阻害されるので、kならず手で書く必要がある。文明の発達も過去をたどれば、絵文字をシンプルにしたものであり、文字も最初は絵から始まったのだ。人類は図で、自然や社会の成り立ちや関係性を捉えて認識してイメージした。この偉大なる事実を受け止めて、図の可能性と素晴らしさを今一度見直すべきなのだ。

文章を図にするとポイントが洗練される

航空写真より地図のほうが道に迷わない理由。それは大事なことだけが書かれているからだ。枝葉末節を削ることで、本当に大事なものが浮き彫りになる。図(グラフ等)というのは、まさに重要なポイントを可視化させることができるのだ。さらに思考の見える可するメリットは、論理のゆるさを炙り出したり、記録として残すことで場所を変えて思考を熟成させることもできる。言葉のままでは難しいが、図式化することで三上(馬上、枕上、厠上)でも考え続けることができるのだ。

おでんは最強の概念図

現状からあるべき姿までを描くビックピクチャー。横軸に時間、縦軸にレベル感をいれることで関係性もつかめる。

概念図の基本①:複雑な図形は使わない。
□を事実、○を概念・キーワードで括る、矢バネで意味を塊で区切る

概念図の基本②:文字は少なめ、短め
文章は避ける。使用しても「●●力」などのキーワードに留める

概念図の基本③:線を使って関係性を理解する
「つなぐ」「囲む」「分ける」。関係性の強さを「線の太さ」で表現する

概念図の基本④:大事なところを強調する
太く囲んで目立たせる、★マークで重要度、①②③で優先順位を整理する

概念図の基本⑤:周りに余白を残しながら書く
答えは余白に生まれる。図を健全に疑う姿勢が大事

ピラミッド(ロジックツリー)は思考の枠を広げる

定番の「論理を深める」効用以外にも、直接的に現在の問題の枠を広げ、問題そのものを「いじる」ことにも使える。
細かくする:売上高=数量×単価
↕︎
幅を広げる:売上高=市場規模×シェア

最強の概念図「田の字」は軸の見つけ方で決まる

田の字は軸の設定が全て。軸を何で定義するか、軸の定義づけの巧拙が戦略の質につながる。問題解決において、怠け者がいきなり秀才になるのは難しい。どういうルートを通るかというのも軸を見ながら考えることができる。いきなり質をあげるのは非現実的そう、ならば効率は捨ててまずは量を増やすことから質に転化させるのが良さそうという作戦がとれる。また、田の字とロジックツリーは「根本的に同じ1つの論理」が隠れている。目的に応じて表現の方法を変えることで見える世界が変わる、ここも図にすることの武器だ。

その他の代表的な構成図(矢バネとループ)

動的な側面に注目する「矢バネ」
①FIX(矢バネのどれかを直す)
②Balance(矢バネの間を調整する)
③Re-organize(矢バネの統合や削除、逆転などの再構築)

心理や本質に迫る「ループ」
ものごとの関係性に着目し、構造と因果を理解するための「ループ」
ジェフ・ベゾスの描いたループ図が示す通り、「真理は『間』にある」のだ
①大事そうな要素は並べずに書き出す
②因果を線と矢印でつないでみる
③自己強化型のループ(好循環ループ)をハッキリとさせる

図は完成させるのは目的ではない

図を描くことが考えるプロセスそのものであり、図を行き来して思考を深める、図を組み合わせて全体像(ビックピクチャー)を描くことに意味がある。そのためには、フレームワークや、他人の図をどんどんストックしておく、オリジナルの図を創ってみるなど、頭の中の引き出しを増やすこと何より大事なのだ。

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