見出し画像

どこまでもドMな主婦たち

コロナでの自粛も緩くなったということで、久々に職場の女子たちと飲み会をすることにしました。
女子と言っても平均年齢は40歳代で参加者全員が主婦で子持ち。
話は自然と家庭での不満を吐き出す内容になっていきました。

みんな家庭や社会で様々な我慢をしているのですね。
子どもの為
夫の為
同居の儀父母の為
家の為
地域の為
etc・・・

平日は早朝から家族の為に家事をこなし出社する。
午前9時から午後6時まで仕事をして、急いで買い物を済ませ帰宅。
帰宅後も息付く暇なく夕食の準備に、やらなければいけないあれやこれやを片付けていく。
烏の行水のようにお風呂に入り、寝るまで働き尽くめ。
週末の休日も地域の集まりに参加したり、子どもの部活の送迎や学校では役員の仕事だってあることも。

「たまには友だちと旅行を楽しんだり、一人でもお出掛けしてゆっくりしても良いんじゃない?」と言うと、家族に悪いからと我慢をしている様子。
家族と一緒に旅行をするなら引け目を感じないが、自分だけ良い思いをするのは申し訳ないと。それに自分がいない間は誰が家事をするのか心配だというのです。
趣味を持つことはあっても、家族に負担を掛けない程度にしていると。

日頃あれほど家族の為に粉骨砕身しているというのに、誰が咎めるというのか?
田舎という閉鎖的な環境で、近所や親せきの目を気にしての事だったり、世代的に一家の主婦は家を守って家族に尽くすものという刷り込みが消えていないのかも知れません。
更に儀父母と同居をしている主婦はなおさらの事。
「家にいるより会社にいた方が気が楽」というのです。

「それじゃいつか心も体も壊れてしまうよ」というと「そうね、家族の為にも自分が元気でイキイキしていないとね」と、どこまでも家族の為という呪縛から離れられないでいる。
子どもの成長が何より大切で生甲斐になっているという感覚は私にも理解できるけど、子どもはいずれ自立していくのに、そうなった時に今度は何を生甲斐に生きていくのだろうか?

もっと自由に自分の為に人生を楽しんだらいいのに。
娯楽を楽しむのもいいし、興味のある資格を取得したり、スキルアップの為に自分の時間を増やすものありだと思う。
家族の為というのは一見良妻賢母の様でもあるけど、ある意味家族への依存と言えなくもないと思うのです。

「それじゃ今のままで良いの?」と問うと、大きく首を横に振る(笑)
只今模索中といったところかも知れませんが、とりあえず愚痴を言って吐き出しストレス解消することで満足なのかもしれません。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?