がん治療最前線

日々進化するがん治療を自分の勉強も兼ねて投稿していきます。 よろしくお願いします。

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最近の記事

なぜ?相次ぐ“がん見落とし” “受け止めきれない”家族の思い

今年(2018年)、がんの見落としを公表した医療機関は、少なくとも8つ。その多くが、名だたる大病院でした。見落とされた患者は、あわせて31人に上っています。 X線やCT、MRI…体の中を見る医療技術の進歩はがんの早期発見を可能にした。しかしその陰で、「見落とし」が相次いでいる。専門医が画像を見ていなかったケースや、主治医が報告を読んでいなかったケースなど。死亡した患者もいることから、「重大な課題」とする医学会。再発防止を進める医療現場を取材すると、簡単に解決出来ない現実も見

    • がんクリニカルシーケンス検査

      ゲノム医療について がん化した細胞は急激に増殖し、やがて正常な細胞を駆逐してしまいます。 その結果体内の臓器が正常に機能しなくなり、自覚症状が現れ、人は死に至ります。 がんゲノム医療では、がんが発生する最初の段階での「遺伝子異常」に着目します。約二万個あるといわれている人間の遺伝子のうちどの遺伝子に異常があるかを解明し、遺伝子の異常ごとに個別の治療を行います。 従来の「臓器別治療」から「遺伝子異常別治療」へとより細分化された治療を行って行きます。 ▼従来の治療 胃

      • がんのゲノム検査

        2種類ある“遺伝子検査” がんを治癒へ導くためのもっとも確実な方法は、いうまでもなく“早期発見・早期治療”です。早期発見の主力は画像診断や臨床検査ですが、最近は“遺伝子検査”の発達により、それらの検査で発見される以前、つまり、病気のリスクの段階で発見されるようになってきました。 人間の遺伝子が解読されたのは、おおよそ10年ほど前。以後の遺伝子医学には目を見張るものがあり、かつては200万円~300万円かかっていた遺伝子検査が、ほんの数万円でできるようになってきました。 遺

        • ゲノム検査とセカンドオピニオンについて

          遺伝子検査で“がんリスク”を診断 2015年女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが3月24日、卵巣と卵管を摘出する予防手術を受けたことを明らかにしました。検査で、がんの兆候となりうる炎症マーカーが見つかった後の手術だったそうです。 ジョリーさんは2013年に乳がんの予防のため両方の乳房を切除しており、今回も同じく“予防的切除”だといいます。ジョリーさんは87%が乳がんに、50%が卵巣がんになるリスクをもたらすBRCA1遺伝子(がん抑制遺伝子の一種)を持っており、実母は乳がんを

        なぜ?相次ぐ“がん見落とし” “受け止めきれない”家族の思い

          「AYA(アヤ)世代のがん」若年性がんの苦悩について

          Adolescent and Young Adult(思春期 若年成人) 矢方美紀さん、25歳。 4月、乳がんになったことを公表しました。 去年(2017年)までSKE48のメンバーだった矢方さん。 がんが分かったのは、アイドルを卒業し、1人で芸能活動を始めた矢先でした。 つらい治療に加え、矢方さんを襲ったのは、将来への不安。 仕事を減らさざるを得ず、化学療法の影響で、今後10年、出産はできないと告げられました。 矢方さんのような、10代後半から30代にかけてかかるがんは

          「AYA(アヤ)世代のがん」若年性がんの苦悩について

          セカンドオピニオンの重要性について

          勇気をもって意思表示。セカンドオピニオンの積極的活用を! セカンドオピニオンは医師を変えることと誤解している人がいますが、患者さんにとって最善となる治療を患者さんと主治医で決めるために別の医師の意見を聞くことが趣旨です。 ※セカンドオピニオンを聞いて、その結果別の医師の治療を受けるために病院を替えることはあります。 もう1つ重要なことは、セカンドオピニオンを求める先は、主治医とは違う診療科の医師を選ぶということです。外科医を主治医に持つ患者さんが、ほかの病院外科医のセカ

          セカンドオピニオンの重要性について

          遺伝するがんとしないがん

          がんの原因 遺伝子異常により起こる病気 人ゲノムとは人間は約60兆個(成人の場合)の細胞で成り立っている。 その細胞一つ一つの中に核があり、核には46本の染色体(22対の常染色体と1対の性染色体)が存在する。 その染色体46本に遺伝情報が記録されている。 この染色体上に約30億個のDNA(デオキシリボ核酸)の塩基配列が存在する。 ヒトは性別に関与する遺伝子を除き、同じ働きを持つ遺伝子を一対(ふたつ)ずつ持っています。遺伝性腫瘍は基本的に常染色体(性に関わる染色体以外の染

          遺伝するがんとしないがん

          がんにおける先進医療とは

          がんの治療は一般的には診療ガイドラインに則って 三大治療を受ける事が多い 手術・放射線・化学治療(抗がん剤)=公的健康保険が適用される。 先進医療は先進医療A・先進医療Bの二つに分かれる。 ▼先進医療A 有効性がある程度明らか。安全性の問題小 重粒子線治療・陽子線治療 ▼先進医療B 有効性が必ずしも十分に明らかではない。 安全性と有効性に関する厳しい評価を求められる。 腹腔鏡下センチネルパネルリンパ節生検 胃がんのリンパへの転移がないか確認する検査 ※

          がんにおける先進医療とは

          【先進医療】重粒子線・陽子線治療

          X線:皮膚の表面近くで放射線のエネルギーが最大になり、体の奥へ進むほど線量が減少するという性質を持っている。 重粒子線・陽子線:体の中のある深さにおいて急激に線量が増加するので、がん病巣に高い放射線量を集中させることができ、正常組織への影響が少ないと言われている。 放射線のうち電子より重いものを粒子線、ヘリウムイオン線より重いものを重粒子線と呼びます。 重粒子線治療は重粒子線を利用した放射線治療で、主に炭素イオンが用いられています。 ▼重粒子線治療 重粒子線治療によ

          【先進医療】重粒子線・陽子線治療

          がんゲノム医療とは

          がんの原因となる遺伝子を検査し明らかにすることで、より適した治療薬の情報を得ることが可能となり、辛い副作用の軽減や症状の緩和が期待できます。 【がんの原因】 がんは「遺伝子異常」よって罹患する病気。多くのがんは原因がわかっていない。(胃がん、肝がん、子宮頸癌のウイルス性のもの一部しか解明されていない) 【ゲノムとは】 生物のからだを作る情報(遺伝子やDNAもその一種) ▼がんに罹患すると 今までは・・・ 臓器別に診療ガイドラインに則った診療が行われていた。 手

          がんゲノム医療とは

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