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ゲームゲノム『罪と罰 〜NieR:Automata〜』まとめ

ゲームゲノムはシーズン1の初回から毎回もれなく録画し、毎回楽しく見ておりました。

そしてついに…
私のゲーム人生を変えたと言っても過言ではない神ゲー
『NieR:Automata』の回が!!!


あまりにも感想を言いたくなりすぎたのでww
急遽、記事を書くことにしました。

ちょうど本日2024.2.23で、発売から7周年!

罪と罰 〜NieR:Automata〜
初回放送日: 2024年2月21日
美しくもときに狂気すら感じさせる独特の世界観で、国際ゲームアワードを受賞したアクションRPG。その奥深い世界をゲームゲノム史上最大のネタバレも含み、ひもとく。 人類の最終兵器「アンドロイド」が地球奪還に挑むアクションRPG。権威ある国際ゲームアワードを受賞した本作の特徴は、一度クリアした後同じ物語を別角度から攻略する「周回プレイ」。視点を変えることで明らかになるのは、物語の隠された「真実」。それまでの爽快感あふれるプレイ体験が一転、後ろめたさに変っていくのだ。無自覚にゲームの快楽を享受する風潮に一石を投じる本作の魅力を、番組史上最大のネタバレで徹底解剖。

公式サイトより

オープニング

画像はイメージですww

もうここからオートマタ感ありすぎてて最高!

出演は
MCの三浦大知さん
シニア・ゲームデザイナー(企画とバトルアクションを担当)の田浦貴久さん
主人公2Bの声優さんである石川由依さん
クリエイティブ・ディレクター(企画・脚本・演出を担当)のヨコオタロウさん→いつものエミールヘッドが置かれている
ナレーションはパスカル役の声優さんである悠木碧さん
(齊藤陽介さんはスタジオで見学されていたそう)

石川さん
「台本がややこしく、遊んでみて初めて知ることがたくさんあった」
「心えぐられる展開」

田浦さん
「ヨコオさんの作品のファンだった」
「前作のNieR Replicant/Gestaltの直線状のゲームを考えて企画書を書いたけどヨコオさんにボツにされた」

ヨコオさん
「最初は尊敬の目で見てくれてたが、3か月後ぐらいから自分の脚本が遅いせいか段々さげすむような感じに」

(背景?でイクラ弾幕がずっと飛び交ってるのとアンドロイドの義体っぽい人形がぶら下がってるんも最高ww)

罪と罰

本作の舞台は遥か遠い未来の地球…
人類は奪われたふるさとを取り戻すため、とある部隊を送り込む。
(ホンマはこの時点でとっくに人類滅んでるけど…)
人型のロボットである2体のアンドロイドだ。
プレイヤーは部隊に所属する2Bを操作。
サポート役の9Sと共に任務に当たる。
長きに渡る戦争で破壊された都市。
2Bと9Sはこの荒廃した世界を探索することに。

彼らが各地で遭遇するのが地球を侵略した機械生命体。
プレイヤーはこの敵に対してアンドロイドならではの戦い方で立ち向かうのだ。

機械仕掛けの爽快感

アンドロイドには様々なバトル機能が搭載されている。
回避ボタンを押せば瞬間移動で攻撃を避けることが出来る。
このアンドロイドの並外れた身体能力が大きな武器となる。
更に、ジャンプしても届かない上空の敵にはポッドと呼ばれる支援ユニットにボタン1つで指示するだけで強力なレーザー砲で瞬殺することも出来るのだ。
しかし群れを成して襲い掛かって来る敵の攻撃には、瞬間移動が間に合わないことも。
この不利な状況も搭載されたある機能を使えば打破出来る。
それがプラグイン・チップだ。
攻撃力や移動速度など様々な能力をアップグレードするこの機能。
中でも、本作ならではの究極のアップグレードがオートチップ。
攻撃や回避のオートチップと組み込むと全てのバトルコマンドが自動化され、プレイヤーが何も操作しなくても群がる敵を一掃することが出来るのだ。

田浦さん
「押してたら気持ち良く戦えて、触った時の気持ち良さに全振りした」
「ボタンを押してから攻撃が当たるまで0.16秒という時間が導き出された。それをコンボの1発目に入れた」

三浦さん
「アクションゲームなのにオートチップを入れたのはなぜ?」

田浦さん
「物語を描くようなシーンがスキップ出来るなら、ゲームプレイもスキップ出来ていいんじゃないか」
「ヨコオさんの書いたシナリオを辿りたいけど戦いたくはないという人がいれば、それをチョイス出来るのはすごくいいことだと思った」

(アクションの気持ち良さはマジですごかったもんなぁ~!苦手な人でもめちゃくちゃカッコよく戦える神ゲー!)

異なる視点で明らかになる"真実"

物語が進むにつれ、アンドロイドと感情を持たない機械生命体との戦いにある変化が。
それは…敵が言葉を発するようになるのだ。
そんな中、彼らに新たな任務が。
それは行方不明となった仲間のアンドロイドを探し出すこと。
辿り着いた先に待っていたのは、オペラ歌手のような風貌をした機械生命体ボーヴォワール。
よく見ると、探していた仲間達を装飾品のように身にまとっている。
ひたすらに美への執着を叫びながら襲い掛かって来る。
感情がないはずの敵のリアルな言葉に戸惑うプレイヤー。
しかし任務を全うする他ない。
すると、敵の感情を否定し続けて来た9Sの考えまで揺らぎ始めた。
(初見時は9S優しいなぁぐらいにしか思ってなかったな…)
一体なぜなのか。
その真相を知るにはゲームをクリアする必要が。

ゲームをクリアしたセーブデータを選択すると、今度は相棒の9Sが主人公となり全く同じ物語を体験する2周目が始まるのだ。
この9Sの視点で物語を辿り直すことで、隠された真実が明らかになる。

9Sの得意技はハッキング。
(相手としてレアな黄金ロボとセットでおる金色の大型二足をチョイスする辺り、スタッフさんのガチ具合が伝わってくるww)
この技を使うと、機械生命体のプログラム内部に侵入出来る。
そこで突如始まるのは、シューティングゲーム。
このゲームをクリアすると敵本体に大ダメージを与えられるという仕組みだ。
そしてハッキングには敵のプログラムに保存されている記憶が再生されるという副産物も。
美への執着を叫んでいたボーヴォワールをハッキングすると、再生されたのはある機械生命体に好意を抱く昔のボーヴォワールの記憶だ。
(ここ、つらいね…罪なオトコ、サルトル…)
ボーヴォワールは自らを飾り立て美しくなることで相手の気持ちを惹きつけようとしていたのだ。
そう、実は機械生命体は人間と同じように感情を持つ存在だったのだ。
しかしプレイヤーは再び任務を全うする他ない。
1周目、2Bでプレイした時に9Sが見せた戸惑い。
それは隠された真実を知ったためだった。
憎き機械と思って敵を倒し続けた爽快感が、少しずつ後ろめたさに変わっていく。

石川さん
「私が知ってたのは表面的なことだった」
「森の王国で大量の兵士がいてめんどくさいぐらいだったが、2周目になって彼らがなぜ王様を大事に思ってるのか分かってきて」
「すごい申し訳なく思いながら進めていく」
「やればやるほどヨコオさんは人の気持ちがないんじゃないか」

ヨコオさん
「おのれヨコオ…って言われることはよくある」
「敵である機械達、アンドロイド達を通してシンプルで誇張された感情を鏡のように、人間性を描こうと」

(9Sで進めてる時はホンマに感情がよう分からんくなってきて、機械生命体ってこんなにも殺しまくっていいんか、でもこれゲームやし…うん…ってゆう、確かに後ろめたさは出て来てたなぁ。)

逃れられない罪と罰

苦難を共に乗り越えることで互いに心通わせるようになった2Bと9S。
(でも実は2Bが2Eで何回も9Sを処刑し続けてるって分かってからは…苦しい…)
そんな彼らの前に最大の脅威として立ちはだかるのが人型の機械生命体イヴだ。
2B達に脅威を感じた大量の機械生命体によって、アンドロイドを模した存在として生み出された。
イヴの圧倒的なパワーに苦戦するプレイヤー。
すると、9Sが決死のハッキング。
これが悲劇の展開に繋がっていくのだ。
9Sのハッキングでイヴを弱体化させ勝利を収めたアンドロイド達。
しかし、イヴへのハッキングで9Sがウイルスに感染。
放っておくと自我を失くして暴走を始めてしまう。
それを防ぐために破壊するのが部隊の掟だ。
そう…2Bは9Sを手にかける他ない。
プレイヤーは仲間を殺す以外に選択肢がない中でも、自ら2Bを操作しなければならない。
正義の名の元、敵を倒してきた数々の場面がプレイヤーの心に蘇る。
全ては究極の罰を受けるべく犯した罪だったのか、と。
しかしその罰にあらがうことは出来ない。
プレイヤーは一歩、また一歩、逃れられない運命を手繰り寄せていく。
そして…
(何回もプレイしてアニメでも見てどうなるか当然知ってるけど、マジで何回も泣いてまうシーン…花江さんのうめき声もリアルに首絞められてるかのような演技…)
ゲームをすることがこれほどまで重く、苦しいことなのか。
かつてないプレイ体験に、世界が圧倒された。

ヨコオさん
「何百体も敵を倒すのがこのゲームの仕組みであるが、そうやって倒した屍の上に立って笑ってハッピーエンドというのがどうしてもストーリーとしては成立しえない」
「意味がある代償がないと納得できない」

未来を変える希望の選択

本作にはプレイヤーの行動や選択によって異なるエンディングが用意されている。
辿り着く結末は全部で26種類。
(しょれっと左端→バンカーで自爆Uエンド、右端→アジを食ったKエンドになってるの細かすぎて最高ww)
その中のとあるエンディングでプレイヤーは究極の選択に迫られる。

ポッド042「この選択肢を選ぶと 全てのセーブデータを失うだろう。」
(え?!Eエンド言っちゃう?!?!)
何十時間もプレイしたデータを全て消去するか?というもの。
それと引き換えに
ポッド「それでも、見ず知らずの誰かを助けたいと願うか?」
誰かを助けられるという。
これは一体どういうことなのか?
先程の質問から遡ること30分。
このエンディングでは主人公達アンドロイドが全滅する悲劇の展開で幕を閉じる。
(あぁ…A2と9Sが…)
そしてスタッフロールが流れる中、突如問いかけが。

ポッド153「それでも彼らの生存を望むか?」
何と、全滅したアンドロイド達を復活させられるというのだ。
ただし、スタッフロールを全て破壊出来ればという条件付き。
このシューティングゲーム、先に進めば進むほど難易度が上がっていく。
(出ました~!突然の鬼畜シューティングww)
何度リトライしてもクリア不可能と思う程だ。
諦めかけた、その時…プレイヤーを励ますメッセージが。
(ここも何回も見てるし何回もやってるからどうなるか知ってるけど、やっぱり毎回もれなく泣いてまう…)
これはインターネットでつながった世界中のプレイヤーから送られてくる応援の声だ。
リトライする度に増えていくメッセージ。
更に「助ケテ モライ マスカ?」という提案が。
ここで「はい」を選ぶとプレイヤーを援護する機体が次々と現れた。
(援護機体が死んだら○○のデータが失われましたって出るうえ『Weight of the World』の歌声がどんどん増えていくやつも毎回泣く。何ならこの記事書いてるだけで思い出して泣いてる。)
実は彼らは、かつて誰かを助けるためにセーブデータを消去した者たちだ。
彼らの助けで1人では無理だったゲームをクリア。
そして物語は新たなエンディングへ。

本作の『罪と罰』の物語を共に経験した世界中のプレイヤーが導いてくれた、希望の結末だ。
そして、選択の時。

石川さん
「今回このゲームゲノムやるということでプレイし直し、70~80時間やって昨日全部消して来ました」
「色んな人に助けてもらったら、誰かのためになるなら消去しようっていう気持ちになりますね」
(昨日消して来たとか、さすがですww)


ヨコオさん
「エンディングの選択をクリエイターが提供するのではなくプレイヤーさんの選択として体験してほしい」
「あなたが思ったことがあなたのエンディング」

エンディング

(今回の ゲームゲノム はー のゲームゲノム部分がちゃんと歯車になってる!すごすぎ!!!)

石川さん
「人間は生きているだけで罪を負ってることはたくさんある、だからこそ後ろめたさが生まれる」
「自分が誰かのためにしたことが巡り巡ってゆるしになる」

田浦さん
「プレイヤーひとりひとりに感想を持てるような、こちらの意図を押し付けないようにしていきたい」

ヨコオさん
「ゲームクリエイターは人間の欲望を使ってお金儲けをしてる汚れた存在だな」
「欲望に根差さないとゲームは作れなくて、そこでお金儲けしてる罪深さに自覚的であることは大事にしよう」

(またオートマタ風の画面になってる!どんだけ愛が深いんや~!!!)

ヨコオさん
「今、田浦さんが映像で抜きで何回か映っててすごいイケメンなんですよ」
「この人は本当に罪と罰だなって」
(いつもの田浦さんイジリww)

田浦さん
「そういう話を聞きたいんじゃないんですよ」

らららーららーららー♪

(最後の映像は援護機体と共に NHK に立ち向かうけどガードされて破壊出来んかったというww さすがにNHKのロゴは壊したらアカンかww)

感想

いやいや、神ゲーの神回やん!!!
齊藤さんが「スタッフさんにファンの方が多くて」的なこと言ってたと思うけど、ほんまめっちゃくちゃ伝わってきました。
今までゲームゲノム見て来た中で、確実に一番こだわってた回やった!

ディレクターさんの記事はこちら。

セーブデータ消去はマジでクレイジーとは思うけどww
何かを得るためには何かを犠牲にせなあかんということは正しいと思うな。

ゲーム画面の収録のためのチャレンジ精神(アクションを見せるため100回以上同じ敵と戦った)は本気で尊敬します。
他にもカメラアングルとか、細かい演出…素晴らしい。

アンドロイドの義体っぽい人形→デッサン用の木製人形をもとに製作
歯車のゲームゲノム文字→アクリル板に歯車を接着させて製作した文字板
ってぇ!!!!!
わざわざ作られたんですか?!
すっごすぎる…

第7回「罪と罰 ~NieR:Automata~」
は2024年2月29日(木)23:28まで「NHKプラス」で見逃し配信


とのことなので、まだの方…必見です!


読んでいただき、ありがとうございました。
最終編集日 2024/02/23

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