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「助田あつお回顧展 ふくいガリバンものがたり」展覧会レポート

明治時代に発明された通称ガリ版(謄写版)という印刷器でかつて様々な印刷物がつくられていた時代がありました。その机の上に収まる電気のいらない印刷技術は、一人で下絵やデザイン、整版、印刷までこなすことができ、高度な手技を身につけたプロの謄写版職人らは各地で印刷業を営み、表現として謄写版技術を駆使した孔版画をつくる人々もいました。

現在、そのようなことができる人は数名いるかいないかとなりました。

その希少な神業とも思われる高度な手業を自由に、そして楽しそうにつかって美しい孔版画をつくった助田あつおさんの回顧展が地元、福井の越前和紙の里で開催中です。生前より縁あったこの場所で、助田さんの作品を拝見できる貴重な機会となっております。きっと、またの開催もあるかもしれませんが、たくさんの作品群を一度に展示することはできないので、ぜひ、今回も見逃さず、お出かけいただければ幸いです。3月20日には越前和紙にガリ版を使って名刺やハガキをつくるワークショップも予定しています。

まもなく、北陸新幹線も最寄り駅の越前たけふ駅に開通しますし、JR武生駅もあり、会期中は駅や名所からワンコインの500円で移動できるタクシーなどもあり、付近の観光も楽しめるような地元の取り組みもあり公共交通の方も移動が便利です。他府県の方も、旅の計画に、ぜひ、ご参考になればと思います。


引き続き、助田さんや作品について、展覧会レポートを追ってレポートさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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