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【成果への近道】成功体験をコピペせよ!

仕事において、成果が出ないと悩んでいる場合、闇雲に努力を続けてしまっているケースが多い。後ろを振り返った過去にヒントが、という話

昨日の夕方、なつかしい人から1本の電話をもらった。

その電話の主は5年程前に地方へ転勤になった仕入先の営業マン。本社である神奈川県に4月から戻ったということで挨拶に行きたいという。



15時過ぎにわざわざ手土産を持参して来社した彼から、本社に戻った経緯を聞く。

仕入先は今後本社を中心に業績の立て直しを図るとのことで、そのキーパーソンの一人として招集がかかったということらしい。

肩書きは「経営企画本部 スペシャリスト」という聞きなれない大層なものだが、ようは彼を中心としたチームで今後の業績を盛り上げていくそうだ。



まず第一歩として、各顧客である業者へヒアリングもかねて御用聞きにまわり、これからの業績アップのヒントを得るために時間を割いていくという。

会話の中で、とはいえなかなかヒントが見つからなくて、という弱音のようなホンネを漏らしていた。

わたしの感覚からヒアリングは重要だが、ヒントはいがいと近くに転がっているのではないかと思い意見をしてみた。



「過去5年くらいのデータの中でうまくいった事例を分析できないか?」

わたしも自社の立て直しの際にこの考え方でヒントを得たのだが、業績を伸ばそうとすると人は新しい市場や革新的なアイデアをひねりだそうとする傾向にある。

いわゆるそうしたゼロイチ的な発想が間違っているわけではないが、よほどのビジネスセンスがある人でなければ成功することはむずかしい。



であればわたしも含めた凡人がいかに成果を出すかを考えたときに、過去に意図せずうまくいった事例をあらためて研究する方が簡単だと思うのだ。

「あの仕事はうまくいったなぁ」「あれは儲かった」など過去の成功体験がまぐれのものであっても、実績としてちゃんと成立した以上、それはまぎれもない成果なのだ。

その仕事がたまたまあらゆる要素が組み合わさって成功したとしても、その成功の要因を今度は計画的に成立するにはどうしたらいいか考える余地はあると思わないだろうか。



わたしはそれを「成功体験のコピペ」と呼んでいるが、うまくいった仕事は重要なヒントであるし、今後の成長の貴重な材料だと思っている。

だからこそ仕事がうまくいった際は、そのような仕事が再び受注されないか?という視点で再現性を持たせるように試みるのである。

彼の肩書に見合わぬ地味な発想ではあるが、成果を出して実績をあげるうちにもっと大きなチャンスは舞い込んでくると信じている。

自身が簡単にできることを徹底的にやり抜く。遠くへ飛ぶにはまず筋力をつけてから


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