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信頼と実績は時間を経て層になる

仕事をする上で意識したい信頼と実績の獲得。それらの要素は細部に宿り、厚みをもってはじめて強固なつながりになる、という話

この一ヶ月、忙しさが止まらない。

ついこの前まで牧歌的に来期の戦略を練らねば、なんて考えてたのが嘘のように毎日ギュウギュウ詰めのスケジュールなのだ。その勢いは12月のスケジュールまで食い込み、ついには年末年始は休みなしが確定した。

そして今回は忙しい自慢の話ではない。

そんな状態から既存の協力業者では事が足りず、以前から熱心に営業をかけてくれていた業者さんの話である。

現在、弊社では数社の協力業者とパートナーを組んで仕事している。その数社は私が今までお仕事をしていただいた中で厳選した精鋭たちなのだが、その数に絞られるまでは倍以上の業者とのやり取りがあり、信頼できる仕事を提供してくれる業者のみが残ったかたちだ。

ということもあり、今ではなかなか新規にお付き合いをはじめる業者さんはいないのだが、今回の話の業者さんはレアなケースである。

工事のスケジュールが詰まりに詰まってさあどうしよう、というタイミングでその業者さんの顔を思い出した。ダメもとで連絡を入れると快く引き受けてくれ、工事当日。

とりあえずはじめてのお仕事ということで事前に詳しく内容をお伝えし、基本的にはお任せしてみることにした。しばらく作業を眺めていたのだが、現場での配慮や、無駄のない動きに「この人はできる」と確信した。

幾多の業者さんを見てきた私には見定めるいくつかのポイントがあるのだ。作業に直接関係はないが、まずは挨拶がさわやかにできるか、作業前の準備がスムーズか、そして道具が手入れされているか、などである。

そうした細部にその人の人間性が現れるのだ。それらのポイントがズレている業者さんは往々にして仕事に難があるケースが多い。

けっして上から目線ではないが、そうしたポイントをクリアしてお仕事をしていただいても、一度や二度で私の心に「委託」の二文字は点滅しない。

それから度々お願いをして質の高い仕事をこなした回数が少しずつ層になり、いつしか確信に変わるとこちらから改めて頭を下げに伺うのだ。

自分で書いていても随分と偉そうに感じるが、そこはやはり手抜きできないところであり、そうした本当にいい仕事をしてくれる業者さんには心から尊敬の念を抱いている。

逆に忙しさを処理するために間に合わせの業者さんを割り当ててしまい、ひどい目にあったこともあるので、人選びは重要なのである。

話を戻すと、今回の業者さんは予想通りの仕事をしていただいた。次もお願いしたい気持ちにさせる稀な業者さんだ。お仕事を定期的にお願いし、関係性を深めていきたい。

それには私もより一層努力していい仕事を取ってこねばならない。そうした業者さんに活躍の場を提供するのが今の私の仕事であるのだから。

相互の姿勢や意識が相乗効果を生み、ひとつのいい仕事に昇華する

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