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【尻拭い】ケガしても「信用」を取りに行け!

自社で請け負った仕事にかんして、たとえマイナスの費用が発生しても守るべき要素がある。小さな損失をケチって失ってはいけないもの、という話

トラブルやミスによって不利な立場に立った際に、その会社の社風が露になる。

先週の金曜日にとある集合住宅ののオーナーから連絡があった。内容は1年前に弊社で改修した玄関ドアにかんしての不具合の対応という要請であったのだが、これがなんともいわくつきの案件であった。



詳しくは書けないが、その当時大規模案件につきっきりだったわたしに代わり、その件を橋渡しした知り合いがオーナーを紹介したのが会長であるわたしの父であった。

父はとあるメーカーの営業マンと話を進めていたのだが、そこで色々とやらかしてしまったのである。後日、確認のため現地にわたしが出向いたのだが、正直わたしは仕上がりに一抹の不安を抱いていた。



わたしの質問に対して営業マンは「弊社でよくやる工法なので問題ありません」といいのける。とはいえ、後日別件で会った彼から告げられたのは「問題はないと思いますが、何かあればすぐに対応します」との自信なさげな一言。

真意はわからないが、経験も浅い営業マンの仕事である。わたしがもっと疑ってかかればよかったと後悔している。まだ現地にて不具合の確認はしていないが、わたしの不安が的中していれば、その工事はかなりの確率で別の方法にてやり直す必要があるのだ。



その場合、いただいた代価より大幅にコストがかかることが予想され、間違いなく赤字は確定だろう。

だが、メーカーに要請したのはたとえコストがかかろうがキッチリとした仕事で改修するというもの。そうなると別メーカーのもので対応することになるのだが、やらかしたメーカーには「泥の上塗りのようなごまかした対応だけは避けてほしい」とお願いした。

対応は現地を確認してから考えるつもりだが、その場で直るような症状であろうと事情を説明して改修させてもらうつもりでいる。



こういった際に、応急処置などの場当たり的対応で逃げ切ることを考える業者も多いが、わたしの考えでは損失が出ても「信用」を確保するというもの。

一旦は弊社に期待して支払った代価だ。その代価に見合った商品を提供できていないのであれば身銭は切って当然である。確かに赤字は痛いが、それ以上にお客様に胸をはれない商品を提供してしまった事実の方が心が痛む。



この顛末はどのようになるかはわからないが、心に引っ掛かりを残して年は越せない。なんとか年内に決着をつける所存で対応していくつもりである。

自社のミスは蓋をせず、正面から取り組むことが必須


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