見出し画像

【商売】これからの会社経営は『スケール』よりも『生き残り』

会社が成長するにつれ、人を増やし、設備を整え大きくなっていく、という従来通りの『スケール』の姿は必須ではなくなっているかも、という話

昨夜はちょっとした会合に出席。他業種が集まる会合で、主催者の方からお声をかけていただいたこともあり、顔を出してきた。

建設、土木、製造、アパレル、飲食にITと、中小企業を凝縮したような集まりであったが、どこの業界も話をしてみると課題はほぼ同じで、「人手不足による売上げの低下」ということであった。



仕事自体はあるが、それをさばくための人材の確保ができていない。その上、既存の従業員も高齢化により退職してしまうので生産性の維持がむずかしく、よって売上げは右肩下がり。

深刻な問題ではあるが、この手の話はもはやどこでも耳にするし、その頻度は増す一方である。

ともなれば、これは変わらない事実ということで受け止め、いっそのこと少ない人員で会社が回るような体制を構築するように知恵を絞るほかないだろうと思うのだ。



弊社の場合、わたしのリーダーシップの無さやコミュ障気質の自負から、会社を大きくするという選択肢を諦めた経緯がある。

それは今のような人材不足を考慮してということではなく、優秀な経営者のように人を束ねてガンガン成長していく、という将来がイメージできなかっただけなのだが、結果として大ケガをせずに済んでいるのは幸いかもしれない。

しかしながら、いわゆる会社をスケールさせる、という経営者なら誰しも一度は考える野望を早々に諦め、こじんまりとなんとか生き残っていくことに執着する小物感はわたしらしいが、少し寂しい気もしなくはない。



だが、今後日本で会社を経営していくかぎり、この人材不足という問題は付きまとうだろうし、一握りの職種以外で解消していくのは無理ゲーだと思うのだ。

であるならば、会社の灯を絶やさないとか、少数精鋭で生産性を上げる、など会社もダウンサイジングの方向でいかに価値を見出すか、というベクトルにシフトしてもいいのではないだろうか。



それでもある程度の人材がいなければ成立しない業種であれば、まずは既存の状態で生産性を上げ、利益を大きく確保できるような状態を実現する必要がある。

設備投資や魅力的な給与を捻出する原資はその利益であり、小さくとも稼げる企業でなければ未来はないと思うのだ。



従来の会社経営はスケール一辺倒だった時代とは違い、各業種、各会社の生き残り方は千差万別である。どういった形で自社が数年後も立っていられるか、その姿を想像できた会社だけが残っているだろう。

時代を考慮した多様性のある成長路線を描いてみる


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?