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【シンプル】親の躾を商売に転用する

商売において、顧客が何をされたら喜ぶか?を徹底的に考えると売上げは自然に上がっていく、という話

とあるお客様からの問い合わせで現地に出向いた。

詳細は割愛するが、すでに完了した工事を施した業者の対応に不満があり、工事の仕上がりも散々なものだったため弊社に相談をしたそうだ。



前提として、目の前の問題をどう解消するか?からスタートするべきと常々考えているが、ときどきその視点ではなく、どうしたらお金になるか?という視点で仕事をしてしまった結果を目の当たりすることがある。



どうしたらお金になるか?という視点からスタートしてしまうと、問題の解消やお客様のニーズは二の次になってしまう。

結果、ギリギリ請求できるような仕事に表面上は仕上がるが、根本的な解決に至らなかったり、お客様の満足度は低かったりとひどい内容に終始してしまう。



幼少期に親から一度は躾けられたであろう、「人にされて嫌なことは他人にするな」という教えは商売でも同じことであり、業者はこんな仕事を自分がされたらどんな気持ちになるのか想像できないのだろうか?

商売においてはシンプルにこの躾けの逆の発想が有効だ。



どういうことかというと「人にされて嬉しいことを他人に施す」という発想だ。

むしろそのことだけを考えて実行していけば売上げは上がる。当たり前の話だが商売とは他人の困りごとを解消し、喜んでもらうことが本質であるからだ。



目の前の問題からお金だけをかすめ取り、相手の心情は考えない会社に未来などないように、一時期の売上げは立つだろうが長続きしない。

ただ、仕事とはいえ必ずしも期待に応えることができるとは限らない。技術的や物理的など自社の実力不足で叶えられないケースもままあるだろう。



そんなときはお金になるとしてもお断りするのも誠意であり、喜んでいただけない結果が見えているなら手を出すべきではないのだ。



今回のご相談はいくつかの条件を提示して着手することにしたが、業者の心無い対応がなければもう少しマシな提案ができただろう。

小さな売上げで大きな信用を失った感覚があるのかはわからないが、逃げきる前に小さな売上げをも先細っていくことは想像に難くない。

顧客の喜びを収集した集積が右肩上がりの売上げになる

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