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【顧客心理】ダイエット市場に見る利用者のホンネ

商売において、顧客のニーズを満たすことで自社の商品を支持していただく。その顧客のホンネはいがいと白黒はっきりしていない、という話

弊社の近所でもよく見るようになったコンビニジムのchocozap。

運営元はパーソナルジムで一時代を築いたRIZAP株式会社であるが、結果にコミットするハード系のRIZAPに対して、運動初心者をターゲットにして手軽に運動を推進するのがchocozapというのだが、幽霊会員こそ少ないらしいが、内情は運動せずスマホをいじる客やおしゃべりに夢中な客も多いと聞く。



とはいえ、1年で年商100億、会員数はすでに55万人以上と快進撃であるが、世間にはいかに健康に意識はあるが、本質的に取り組む人が少ないかが透けて見えるような気がするのだ。

それ自体は需要であるし、ニーズを掴んだことになるのが市場の不思議であるが、ダイエットにそれなりに取り組んだことのある人なら、いずれの形態も本質的な解決にはいたらないということを理解していると思う。



ここで言いたいのは、決してRIZAP株式会社の成果に対する批判ではなく、いかに市場のターゲットの心理がゆるいものという点である。

世の中には「楽して○○」とか、「すぐに成果が出る」などと謳った商品は数多あるが、そんな魔法のような商品があればだれも苦労はしないとわかっていながらも、ついつい手を出してしまうのが人の性というもの。

わたしも時々そのような商品に思わず意識をひっぱられてしまうゆえ、養分思考が抜けていないことは否めないが、このような急成長物語を目にするとまじめに根本的な解決を目指すことでは会社は儲かりにくい構造になっているのでは、と意地悪な視点で考えてしまうのだ。



貧乏社長の負け犬の遠吠えかもしれないが、あまり深く考えない顧客層は、やっているような雰囲気であったり、一時的な成果を求めるため、表面上の売上げを求める企業と相性がいいが、わたしはそれが結果的に顧客のためにならないとわかっているなら商品として提供したいとは思わない。

会社経営が営利を目的とするゆえ、どの顧客層をターゲットにするかは自由であるが、需要と供給の内容の空回りの末、発生する利益はむなしいと思ってしまう。

顧客の心理を利益にする、願わくばそれが本質的な問題の解消につながることを望む


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