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【気をつけよう】「真面目でいい人」はベテランになるとマイナス要素になり得る

仕事において、一生懸命に取り組むこと自体はいいことだが、ある程度キャリアを重ねるとそれだけでは乗り越えられない、という話

最近までとある業者さんとやり取りをしていた。

人の紹介ということもあるのだが、その方が真面目でこちらの要求を一生懸命にこなしてくれようとするその姿勢は評価したかったが成果物は正直残念なものであった。



その成果物に本人は満足しているようだったし、紹介者の顔もあるので渋々納めたが、年齢的にベテランの域であるはずの方のクオリティーではないと感じてしまった。

この業者さんはおそらくいい人だ。

依頼された仕事は全身全霊で取り組むだろうし、性格も真面目なのだと思う。



ただ、少し厳しめなことを言うが、お客様が満足のいく成果物が納品されなければその人間的な要素はお金にはならない。

自戒を込めて書くが、仕事をする人間が性格や一所懸命さで評価されるのは若い時期だけだ。

そのあとは積んできた経験をもとに相手が価値を感じる仕事をしなくては評価にはつながらない。



会社なら出世にひびくだろうし、商売なら売上げに影響する。真面目でいい人だけでキャリアのゴールを目指すことはできない。

その業者さんのまわりの環境は知らないが、いい人で一生懸命なゆえわたしも指摘してあげることができなかった。

ただ言えるのは、今後仕事を依頼することはないだろうという事実であり、なぜ仕事が受注できないかを自問自答する機会をもうけなければ一生気がつかないと思うのだ。



仕事を一生懸命にやるのは当たり前で、その上で相手が何を求めているかを考えていかなければ提供するものに価値は生まれない。

そんなわたしがどこまでできているかは怪しいところだが、業者さんに関しては、その姿勢や人間性があるのにもったいないと思ってしまったのだ。



器用、不器用などの特性もあるだろうが仕事は相手にピントを合わせるところから始まるのだと思う。

真っ直ぐ懸命に取り組む要素を持ち合わせているのなら、あとは価値とは何ぞやを自分なりに掘り下げていくと不毛な仕事はもう少し減るのだと、人の振り見て我が振り直せと考えた経験であった。

仕事は見切り発車せず、その仕事の本質を明確にしてから着手すべし


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