大人のみなさん、楽しんでいますか?
こんにちは! ガイア自然学校です。
今回は、ガイア自然学校の代表、成田裕(なりたゆたか)によるコラムです。
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先日、空手の先生の集まりに顔を出させてもらいました。
その時「昔、ガイアに息子たちが参加してました。」というK先生にお会いしました。
2人の息子さんたちは、小さい頃ガイアキッズやキャンプに来てくれていたので、一緒に遊んだ記憶があります。
今では、お兄ちゃんは空手で国際的な試合に出るほどの選手だし、弟くんの方は県内ではもちろん全国大会に出てもトップレベルの選手です。
弟くんは、うちの三男と同い年で試合でも闘ったことのある相手なので、三男はいつも勝手にライバル視していました(笑)
Kさんご自身も長年空手をされていて、指導者としても現役選手としてもすばらしい人です。
どうやったらあんなに子どもたちが強くなるんだろう?
やっぱりお父さんが空手の先生だから毎日ビシバシ練習させているのかな?
と気になっていたことを聞いてみました。
そうしたら、
「自分からは全然教えてません。子どもたちが自主的にやってるんです。」
とおっしゃいました。
意外な答えだったで、ちょっと驚きました。
さらに、どうやったら自主的に練習するのか聞いてみると、
「私自身が空手を楽しんだり、その楽しさを伝えるだけです。」
とのこと。
すごく目からウロコでした。
そして、何か共通するものを感じてとても嬉しかったです。
子どもたちの主体性を大切にすること、ガイアで大切にしてきたことが子どもたちを育てる上において大きなヒントだと確信する体験でした。
「ガイアさんでされてることと一緒ですよ。」って言ってもらえたのも嬉しい一言でした。
文:成田裕
(「ガイア通信」バックナンバーより再掲載)
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ガイアが大切にしていることの一つに「campers first」があります。
「参加者のことを第一に考えよう」と訳しており、プログラム開始前に学生ボランティアのGリーダー全員で復唱しています。
ここで言う「参加者」、子どもだけか保護者さんも含めるのか、その場にいる全員を含めるのかでリーダーの行動はかなり変わると思いますが、今回は一旦置いておきます。
プログラム当日の明確な参加者は子どもたち。
リーダーにとっては一緒に遊ぶ子どもたちです。
その子どもたちを第一に考える。
団体としての指針はありますが、考えてどう行動するかは各リーダーによって異なります。
過去にこんなことがありました。
おままごとが大好きな女の子たちに「ままごとしようよ!」と誘われたリーダー。
でもリーダーは、ままごとが面白いと感じないし、森の中に探検に行きたい…。
子どものやりたいことを尊重して自分のやりたいことを我慢するか、子どもの不満を聞きながら意気揚々と森へ歩き出すか…。
前者をとったリーダーはプログラム後のふりかえりで、この葛藤とすごくつまらなかったことを毎回呟いていました。
しかしある日、初めて女の子たちを自然の中に連れていくことができ、その日は女の子たちも今まで見たことがない表情で楽しそうにしていたし、リーダー本人も今までで一番楽しかったと話していました。
大人/子ども関係なく、自分も楽しいし相手も楽しそうにしていること。
これってとても大切なことだと思うんです。
もちろん、やりたくないことやつまらないと思っていたことでも、やってみたら意外と楽しかったなんてこともあるので、筆者個人としてはリーダーも子どももいろんなことに興味をもってほしいと思っています。
でも、人は嫌なことより楽しそうなことに興味がわくもの。
そして楽しそうにしている人に惹かれます。
特に子どもはそれが顕著だと思います。
興味がわくと、もっと楽しく遊べるよう工夫したり、いつの間にか遊びの輪が広がっていたり、新発見をしたり…素敵なことがたくさんあります。
子どももリーダーも、自分のやりたいことや気持ちと相手のそれとの折り合いをどうするか。
自分で体験して感じて考えて行動する。
子どもは大人を見ています。
大人のみなさん、楽しい時は笑っていますか?
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