体験しないとわからない、けれど…。
こんにちは!
今回は、ガイア自然学校の代表、成田裕(なりたゆたか)によるコラムです。
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沖縄無人島キャンプにて、数人の子どもたちと無人島一周に成功しました。
途中、なんどか泳がないといけないのですが、そこで入った海のサンゴ礁の美しさは他と比べがたく圧倒される美しさがありました。
無人島周辺だけでも充分きれいなサンゴ礁で、世界中からダイバーが集まるようなところなのですが、無人島の裏のサンゴ礁は、その中でもまた美しさが違う気がしました。
多くのダイバーがいつも潜りにくるサンゴ礁は、見慣れたせいもありますが、少し色あせてきたように感じました。
矛盾した思いがいつもぼくの中にあります。
この美しい海を守るためには、あまり人が入らない方がいい…。
でも、この美しさを知った子どもたちは自然を大切にするだろう…。
無人島だけの話しではありません。どこの自然の中へ出かけても同じ思いがあります。
そして美しさだけの話しでもありません。
命は大事にしないと…。
でも、昆虫を殺してしまう子どもの行動もわかる…。
自分でつかまえた魚を食べるのはいい体験だ…。
でも、命って…?
ケンカはしない方が楽しい…。
でも、ケンカしないと思いが伝わらないコトもある…。
危ないコトはしない方がいい…。
でも、楽しいことほど危ないコトがたくさんある…。
ケガはしないでほしい…。
でも、ケガから学ぶ体験は大きい…。
いつでもこの矛盾を無視したり、どちらか一方の考えのみで解決することは難しいことが多いです。
いつも答えがでる訳ではありませんが、この矛盾とつきあうことが、この仕事の使命なのかもしれません。
文:成田裕
(「ガイア通信」バックナンバーより再掲載)
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プログラム終了後、「今日の子どもとの関わりはこれでよかったんかな…」と思うことがよくあります。
わざと蟻を潰している子に対して、もっとこちらの気持ちを伝えればよかったのかも…。
嫌な気持ちになった子に、もっと寄り添えることができたんじゃないか…。
などなど…。
プログラム終了後、Gリーダーと職員は拠点の事務所に戻って「ふりかえり」を行います。
子どもとどんな関わりをしたか、その時自分はどんな気持ちだったか。
まずは個人でふりかえり用紙に記入し、同じ班を担当したリーダー同士で話し合います。最後に全員で輪になって、一人ひとりが話す時間を設けます。
問題点と解決策を挙げる「反省会」ではありません。
たしかにリーダーは参加者のことを第一に考える立場でありますが、その前に一人の人間です。
リーダーとしては「こうしなきゃいけない」けれど、自分の気持ちとしては「こうしたい」…。
そんな葛藤を抱いて、リーダーは少しずつ成長していきます。
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