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季節を味わう

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日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。
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2024年2月の記事一覧

2月の花の俳句(季節を味わう#0047)

2月の花の俳句(季節を味わう#0047)

「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【梅】春の季語である梅は、中国が原産で、8世紀ごろ日本に渡ってきたと考えれています。約4500首が収められている『万葉集』には、梅の花を詠んだものが119もあるそうで、かつては花といえば、桜よりも梅だったことが伺えます。
単に梅といった場合は白梅を指します。まだ寒さが残る中に咲く様

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日本の色 2月(季節を味わう#0046)

日本の色 2月(季節を味わう#0046)

「季節を味わう」では、毎月第3水曜日に季節を象徴する日本の色をピックアップ。
2月にもたくさんの色があります。その中から私の好みで選びました。

【紅梅色】

早春のシンボル梅の花。紅梅色は文字通り紅梅の色から名付けられた色で、少し紫がかった淡い紅色を指します。
現代では「お花見」と言えば「桜」を思い出しますが、かつて日本では春の花と言えば「梅」。香り高く春の訪れを告げる花として愛されてきました。

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2月(春)の季語「立春」(季節を味わう#0045)

2月(春)の季語「立春」(季節を味わう#0045)

世界で一番短い詩、俳句。
「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。
その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。

【立春】

2月(春)の季語です。
一年を二十四に分けた二十四節気。立春はその一つです。
節分の翌日にあたり、今年(2024年)は2月4日でした。
暦の上でこの日から春とはいうものの、まだまだ寒気が厳しい季節です。
寒さの中にも少しずつ春の兆し

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2024年2月の暦・行事(季節を味わう#00044)

2024年2月の暦・行事(季節を味わう#00044)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2024年 2月(如月)3日(金) 節分

翌日は立春、暦の上での春が始まります。
その前日が冬と春の二つの季節の分かれ目、節分です。
元々節分は、立春、立夏、立秋、立冬の前日を意味していましたが、旧暦では春の始まり立春を一年の始まりとして大切にしたため、その前の節分だけが残るようになり

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