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「ワークライフバランスに緻密に寄り添う」が人手不足解消・採用のカギ! これぞ本当の働き方改革【森永卓郎の儲かりコラム】

今週は、「がっちりGUEST」という名の解説役としてほぼレギュラー出演いただいている経済アナリスト、森永卓郎さんに寄稿いただいくコラムシリーズ!  経済のめちゃくちゃ専門家で、「儲かり情報」がたくさん詰まった森永さんの頭の中をのぞくには、番組コーナー「CM2のあとで」はいつも時間が足りないんです……! 森永さんが番組では語りきれない「知ると経済の世界が面白くなる」お話を届けていきます

寄稿してくださったのは、2月16日に放送した『儲かる人集め』をより深める内容です。


今の時代、従業員を集めるのがとにかく大変!  2019年の「人手不足倒産」件数は前年比20.9%増、4年連続で過去最多件数を更新しました(帝国データバンク調べ)。

そんな時代にもかかわらず、賢く人を集めて儲けている会社や業界もあります!

番組では、”フリーランスの美容師が集まるシェアサロン”として全国展開する「ゴートゥデイシェアサロンや、スキマ時間にすぐに働ける求人アプリ「タイミーニートの若者を育成プログラムで屋根職人にする建設業界と、うまいやり方で働き手を集めてがっちり儲けている業界や会社を紹介しました。

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今回は、人手不足という経営者や企業にとっての死活問題を乗り越えて、働き手を確保する具体的な企業と仕組みを、森永さんがわかりやすく深堀りしてくれました!

森永卓郎(もりなが・たくろう)
経済アナリスト。1957年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本専売公社、経済企画庁総合計画局、三井情報開発総合研究所、UFJ総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)を経て、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。わかりやすい語り口で経済や金融を説くことに定評がある。準レギュラーを務める『がっちりマンデー!!』ほかテレビ、ラジオの出演。著書多数。


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人手不足解消のカギは「働く人のニーズに寄り添う」

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空前の人手不足が続いています。2020年の帝国データバンクの調査では、2019年の人手不足倒産は185件で、4年連続で過去最多を更新しました。

実は、経済学では、人手が足りないということは「あり得ない」ということになっています。人手が足りないと、賃金が上昇して、働きたいと思う人が増えるので、需給バランスが崩れるからです。

実際の人手不足は、いまの賃金では、必要な人手が集まらないということです。ただ、そうは言っても、経営上、高い賃金を支給することができない企業にとっては、人手不足は死活問題になっています。

そんななかでも、人手を確保している企業はたくさんあります。

その秘訣は、働く人のニーズに寄り添うということです。1つのニーズは、「働きたいときだけ働く」というものです。

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【目次】
・空き時間だけ仕事する「ギグ・エコノミー」が世界中で大ブーム
・「個々のライフスタイル優先」の働き方で人集め
・ライフが優先できる「100食限定」「売り切り閉店」のビジネスモデル


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