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日本とドイツの闇

こんにちは、gacchiです。
今日は散髪でフランクフルトに訪れた際に思ったことを書いてみようと思います。

フランクフルトはドイツの中でもすごく大きくて有名な都市で、交通の中心としてヨーロッパの主要都市の乗り継ぎ地になっています。
特に中央駅あたりは人々もすごく多くて、観光地もあり、中央ストリートも栄えています。

ただ、一番の問題だと思うのが「ドイツで一番治安が悪い」と言われているところです。フランクフルト中央駅付近の、中央ストリートから一本外れた道は普通の道とは雰囲気が全く異なり、歩行者が全然おらず、たくさんの薬物中毒者であふれています。

自分も美容室へ行く途中、近道なのでよくこの道を通るのですが、前回訪れたときはまず、中央駅前で「車いすのおじさんを薬物中毒で頭がいかれた男性がひきずりおろして、その後車にものを投げつけて立ち去って行った」光景を目の当たりにしました。その後歩いていくと、注射器で実際に薬物を使用しているおばあさん・薬のし過ぎであたまがおかしくなって道端で立ったまま何も動かない男性・薬の売買をしているおじいさんたちに出くわしました。また、薬をしていた黒人の男性につばも吐きかけられたりもしました。

こんな光景を目の当たりにして、普段とても治安の良いハイデルベルクで気を抜いて生活していましたが、「気を抜いていたらやられる」と気を締めなおしたのを覚えています。

もう10カ国以上旅行をしましたが、その中でも圧倒的にこのフランクフルト中央駅付近が一番治安が悪いと感じました。

ただそこで感じたのが、偏見かもしれませんが「ここにいる薬物中毒の人々はほぼ黒人orトルコあたりからきた移民だった」ということです。
これは仮説でしかないのですが、ヨーロッパの中心国であるドイツに出稼ぎにきたもののうまくいかず、そのまま貧しくなってしまい薬に手を出してからやめられなくなった人が多いのかなと感じました。

また「なんでこのあたりだけ治安が悪いんだろう?」という疑問が沸いたので、美容師さんに質問してみたところ、「もともと中央駅内がすごく治安が悪かったものの、警察の形だけの摘発があったせいで、そういった人たちが中央駅外の特定の場所に固まるようになった」とのことでした。

ここで自分が言いたいことは「ドイツは目に見える闇が多い」ということです。
日本と比べて、ホームレスの方が道端でお金を乞うていることが本当に多く、フランクフルトのようにたくさんの薬物中毒者を目の当たりにすることが普通という状況です。
ただ逆に言うと、闇が見えやすいからこそ手を差し伸べやすいともいえると思います。フランクフルトに行ったとき、ある女性がホームレスの方に対してお金を差し出し、「頑張ってね」と声をかけていました。
ホームレスの方にとって、その言葉をどう受け取ったのかは自分には想像できないものではありますが、「支えになってくれる人がいる」ことは本当に大きいものだと思っています。

一方、日本では(自分が住んでいる地域では)ドイツと比べて薬物中毒の人や物乞いをしているホームレスの方はほとんど見ません。(日本のある地域にはあるかもしれませんが)
そういった一見「治安のよく綺麗な」環境というのは、理想的であり、人々が目指すべき状態かもしれません。
ただ日本には自殺数がとても多い・隠れて薬物を行っている人も多いなど「闇が隠れている」せいで生じている問題もたくさんあると思っています。

「日常的に闇が見えるけどその分手を差し伸べやすいドイツ」と「闇が見えにくいけど当事者が抱えてしまって助けにくい日本」、この闇に関する違いに関してどちらがいいとか悪いとかはないと思いますが、どちらの側面からも学ぶべきものがあるなと思ったフランクフルト訪問でした。

あんまり言いたいことが伝えきれていないかもしれませんが、とても難しくて避けるべきではない問題かなと感じました。

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