チェロのメモ 2021/03/13

教科書であらためて4ポジションのことを習った。いまさらながら4ポジションの1の指は隣の弦の開放弦と同じ高さになるという話を聞いて、指の位置の確認がしやすくなったりした(A線は除く)。最近は4ポジションを押さえるのも慣れてきて、音を外すことも減ってきた。
荒城の月は三度目の正直、表現をしっかりやれんのかい、ということで挑んだが、なんとか先に進んで楽譜全体の確認ができた。まだぎこちないところも多いが、及第点といったところなのだろうか。まだ右肘が気づくと上がってしまったりして、それが音に影響を与えて、繊細さが失われてしまうことがあるので、力を抜くのは変わらず自分の克服ポイントだなと実感する。

先週、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中のロベール・ドアノーの展覧会に行った。ドアノーは20世紀フランスを代表する写真家のひとりだが、今回は音楽がテーマの写真展だった。
音楽ならチェロ弾いてる写真とかあるといいなと思っていたら、ドアノーはモーリス・バケというチェリストで俳優の人と一緒に写真集を作ったことがあるそうで、1章まるまるチェロで驚いた。コンセプチュアルな作品集で、シーンも凝っていたり、コラージュも使っていたりとなかなか興味深かった。
そのうちのひとつで、バケが全裸でチェロを弾いている写真があり、キャプションに「チェロは、全裸で演奏できる稀有な楽器だ」と書いてあって笑ってしまった。「いや、他の楽器も全裸で弾けるだろ、あ、局部が隠れるってことか、でも男性中心主義的だな」とかいうどうでもいい考えが浮かんで、このポストカードあったら絶対買おうと思ったが、なかったのでチェロ(ケース)に傘をさした粋なやつを買った。
たまには自分の練習以外の話もと思って書いた。素敵な展覧会だったのでおすすめ。

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