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不登校専門の家庭教師から始めることにしました。でもいわゆる勉強は教えません。

「テストの勉強を教えない家庭教師?」

「それって何をするの?」

「不登校の子ども専門?」

そんな声をいただくので、一度この場を借りて「今やろうとしていること」を説明したいと思います。


その前に:辻田は何をしてる人?

本題に入る前に改めて僕の自己紹介をさせてください(知ってるよ!って人は飛ばしてください!)

僕は『ボーダレス・ジャパン』という社会問題をビジネスで解決するソーシャルビジネスに取り組む会社に2019年に新卒で入社しました。

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貧困や環境問題など、自分が解決したい社会問題に対して『起業』という選択を選ぶことを全力でバックアップしてくれる、社会起業家のプラットフォームとも呼べる会社です(今は37のグループ会社が色んな社会問題に取り組んでいます)

そんなバックグラウンドで、僕は子どもの教育事業を9月に立ち上げたのでした。


感じてきた日本の教育問題

僕が教育事業を立ち上げたのにはちゃんと理由があります。

学生の頃からキャリア教育に携わり、800人以上の中高生と話してきました。その中で感じたのが、日本の子どもの自己肯定感の低さです。


まだ10代半ばなのに自分に対して諦めてしまっている。

「どうせ自分なんか」が口癖のようになってしまっている。


物質的に豊かで暮らしやすい国と言われる日本で、まだ若くして将来にもたくさんの選択肢が待っているにも関わらず、そこに希望を抱けない現代社会は、飢餓や病気とかとは全く別の、でも確実に何かが蝕まれている社会問題だと感じました。

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僕はここの問題を解決したい。

そう思って、色々その問題の原因をさぐっていった時に行き着いたのが、『教育』だったのです。


https://note.com/g2hiroaki/n/n16927ab7493a

詳しくはこの記事に書きましたが、端的にいえば、今の日本が皆に同じ事をさせ、同じように枠に当てはめ、同じようなレールの先を目指すことを良しとする、画一的な教育、ここに根本的な原因があると考えました。


つまり、この教育により「普通」という存在しない架空の物差しが心の中に根ざしてしまう。

これが「普通」から外れることができなくなる閉塞感をうみ、社会での生きづらさを生んでしまっているのではないか、と考えたのです。


不登校の子を取り巻く環境は思っていた以上に問題だらけだ

ではこの画一的な教育により生きづらさを特に感じてしまう子たちは誰だろう?

それが、不登校の子どもたちでした。

”「学校に通う」=「普通」”という架空の物差しから外れてしまったとレッテルが貼られてしまうからです。

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ここで一つ立ち止まりたいのが、不登校自体に問題はあるのか?という問いです。

先生だって人間だし、学校にも色があるなら、そこに100人通えば何人かは合わなくても当然じゃないのか。

問題なのは、既存の教育機関に合わないとなった時に、代替される教育の選択肢を選ぶ余地がないことではないでしょうか。


本来、子どもや保護者は教育を選ぶことができるべきだし、例えばオランダやドイツでは選択することができる仕組みができています。

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しかし日本はどうでしょう。

現状既存の学校に通えなくなったら、別の選択肢を選ぶことはあまりなく、代わりに不登校というレッテルが貼られます。

もちろんフリースクールはあっても、まだまだ量・質ともに充分とは言えないし、何より「あなたは学校に通えなくなった人」という空気が生まれるのが何よりも問題だと思うのです。


何が本質的な原因なのか

さて、では不登校の子どもたちには何が必要でしょうか。


もちろん一つは、既存の学校の代替となる質が担保された選択肢を作ることです。

つまり、オルタナティブなフリースクールを作ること。

これは近々僕の中のやりたいことです。

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ただ、家庭教師型から始めた理由を説明するためには、もう少し解像度を上げて不登校の子の問題を見てみる必要があります。

不登校の子が学校に通えてないことで失われるものは何なのか、と考えてみると、

・教育機会の損失

・「普通の物差し」から外れたことによる自己肯定感の欠落

の二つだな、と思うのです。


さて、となると、何を子どもたちに届けることが本質なのか。

今の時代、ICTの普及などにより、モチベーションさえあれば実は良質な学習機会にたどり着くことは比較的容易になってきました。


より大切なのは、学習そのもの以上に、子どものモチベーションであり、そこをもっと辿れば自己肯定感・自己効力感であり、これからの自分にワクワクできているかどうか、ということだと思うのです。


そうなった時に、「普通の物差し」に縛られていることが本質的な問題の原因となってきます。

そこへの解決策は、他人や社会の物差しでない、「自分だけの物差し」に出会うこと、になってきます。


だから勉強を教えない

この話をして、ようやく家庭教師のプログラムを話すことができます。

ようやく勉強を教えないことの説明ができます。


そう、僕が届けたいプログラムは、勉強ができるようになるためのプログラムではなく、自分だけの物差しに出会い、これからを豊かに生きる力を育てるためのプログラムです。

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具体的なプログラム内容はまた別の機会に話すことにしますが、好奇心をUPしたり、キャリアについて考えたり、自分だけのテーマをとことん探究するPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)であったり。

全ては自分の「やりたい」を見つけ、探究し、「自分だけの物差し」を型どっていけるように設計しています。

そんなものを開発中しているので楽しみにしていてください。


こうしたプログラムは毎日でなく、週に1時間、好きなことに熱中できるようになるところから始まると思っています。

決して無理することなく、ちょっとずつ、少しずつ自分の物差しを作っていければいいと思っています。


そして「いい大人」がその好きな体験に徹底的に寄り添ってくれる

そんなことを叶えるなら、子どもが安心できる空間で、マンツーマンで、子どものペースで他の人を気にすることがない家庭教師型がいいのかもな、と考えました。


そんなわけでまずは家庭教師型でプログラムをどんどんいいものにしていきます。

もし受けてみたいって人、詳しく話聞きたいって人いましたらメッセージください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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