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大学院修士課程を修了しました。

こんにちは。木暮です。
この度、慶應義塾大学法学研究科政治学専攻(公共政策コース)修士課程を修了しました。

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2年間苦楽を共にした相棒と一枚。

ゼミの先輩が早朝から着付けてくださいました。なんとお着物までお貸しいただいて…目の覚める鮮やかなお着物を着られて、一日中幸せでした。

尚、個人的には朱のお着物に濃紺の帯で「逆三色旗」を意識していました。

大学院に進学して

進学した経緯は別の記事で軽く書いたことがあります。
(修士論文の「あとがき」)

学部は早稲田大学に6年間在籍しており、正直その間、学問に向き合うことはなく、関心事は部活動のみでした。

学部卒業後、縁あって就職した政治家事務所で勤務して見出した大学院進学という進路。
志したものの、私にとって大学院入試や研究計画の作成は未知の世界で、入試を受ける前からゼミの先輩におんぶに抱っこでお世話になりっぱなしでした。
なんとか入学するも、前提知識の不足で授業についていくだけでも精一杯という現実。
まず、先生方のお話や先輩の発言内容がさっぱりわからない。「何言ってるのこの人たち」と心の中で突っ込みを入れながら聞いていました。
修士1年の春学期はレポートに追われ、時差ボケを起こすくらいの睡眠不足に見舞われてしまいました。
国際政治学のゼミに入ったにも関わらず英語が苦手で、扱う教材が英語論文だった時は一人で青ざめる始末。
先輩や優秀な同級生に囲まれて身の縮む思いをしたことは数知れず。
しかし指導教授や先輩、同級生にご指導頂きながらなんとかやってこられました。本当にダメダメだったのです。

一番の目的である修士論文執筆も、テーマ設定に時間がかかり、やっと固まった頃から急いでインタビューを準備してテープを起こし、執筆し…アアアここ資料足りない…みたいなことをてんてこまいになりながらやり、本当に提出ギリギリまで格闘していました。慌ただしさも程々にしたまえよと、我ながら呆れてしまいます。
在学中、自分の研究に関する報告をする機会が何度かあったのですが、修士2年の春頃までは、自分の研究であるにも関わらず、自分で発表しながら「???」となってしまうほどしっくりこず、文字通り路頭に迷うこともありました。
しかし、指導教授や周りのアドバイスを受けながら、秋頃からやっと軌道に乗り、どこで発表していても自分の言葉で説明できたり、質問に答えられたりする感覚を覚え、大変励みになり、自信がついた気がしました。

執筆には全力を尽くしたものの、論文口頭試問では、主査・副査の先生方から様々な質問やアドバイスを頂き、「もっとできた」「こうしたらよかった」という思いでいっぱいになりました。そして、執筆中はとても辛かったにも関わらず、「また研究をしたい」という気持ちにもなりました。

振り返ってみますと大変なことばかりでしたが、入学当初の、「何言ってるのこの人たち」状態は相当程度緩和されましたし、何よりも、国際政治関連の話題を中心に世の中に対する解像度が格段に上がったように思います。
専門性の基盤を築き、その分野のトレンドを掴むトレーニングをしたいと考えていた私にとって、大変大きな収穫となりました。
さらに、大学院に行くことで、学問の世界を学び、研究者そのもの、そして論文をはじめとする知の結晶へのリスペクトを抱くことになりました。

大学院在学中

大学院在学中に、様々なインターン、活動をさせて頂きました。

例えば、あるNPO法人では、経済的に困窮している家庭の子どもに対して、学習支援を行いました。「子どもの貧困」という社会問題に触れ、学習を通じて子どもたちと接しながら、家庭環境が与える子どもへの影響の大きさを目の当たりにしました。

あるシンクタンクでは、政策チームに参加し、主に地方議会・政党への政策提言に向けたリサーチアシスタントをさせて頂きました。一緒に勤務にしていたのが東大生で官僚志望みたいな子ばかりでビビり倒しておりましたが、各自治体が抱える問題に触れながら、議会質問や政策立案の重要性に気付かされました。

予備自衛官補の訓練は、安全保障分野に興味のある私にとって、その現場の最先端たる場に足を踏み入れる機会でした。細やかな教育、真摯なご指導を全身に受けながら、日々「政治にできることは何か」を考えました。そして、仲間と共に訓練に励むことは、純粋に楽しいことでありました。

お世話になった国会議員事務所では、外交や安全保障分野をライフワークとする政治家の、タイムリーな問題に取り組むその背中を見つめながらアシスタントをし、地元活動の一旦を担って支援を集めることや選挙の難しさを改めて認識しました。

これらのことは、大学院在学中だからこそできたことでした。学業との両立で多忙を極めたこともありましたが、大変充実した生活を送ることができました。

今後

大学院在学中にチャレンジできたことも、手を伸ばしかけてできなかったこともたくさんありましたが、2年間政治づくしの有意義な時間を過ごすことができ、本当に幸せに思います。
今後はまた政治の世界で修行を積んでいきたいと思います。

2年間、大変お世話になりました。
ありがとうございました。

木暮美季

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