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8月海外モビリティスタートアップ資金調達

こんにちは。ミナミインキュベートのゆいぴです🚘。
このnoteでは、国内外のモビリティスタートアップ情報を発信していきます(そのうち領域を広げたり、内容の色を変えたりするかもしれません…ご要望ももしあれば是非参考にさせて頂きます)。

さて、2回目の今日は海外のモビリティスタートアップが8月に行った主な資金調達についてまとめてみました。こちらは月次で続けていくつもりです(おそらく)。
皆さんがモビリティスタートアップの最新動向をゆるく振り返ることができる記事を目指しています。

さっそく本題に入ります。

8/3 自動運転トラックInceptio Technologies、シリーズBで$270M調達。

投資家: JD Logistics、Meituan、PAG …
累計調達額: $490M
資金用途: トラック自動操縦システムへの投資を拡大
会社概要: 2018年設立、2019年から自動運転トラックの量産モデルを開発。中国トップクラスの運送会社に活用されている。自動運転トラックの領域でIPOした会社にはTuSimple, Embark, PlusAiがある。

8/6 マイクロモビリティVoi、シリーズCで$45M調達

投資家: The Raine Group, VNV Global
累計調達額: $205M
資金用途: 安全性向上のためのR&D
会社概要: 2018年設立のスウェーデン発スタートアップ。マイクロモビリティ事業を展開する主要な会社の一つ。電動自転車・電動キックボードのシェアリングサービスをヨーロッパ11カ国で展開、累計ライド数は6000万回にのぼる

 8月は日本でもLUUPの20億円調達ニュースもありました。

8/17 自動運転Qcraft、シリーズAで$100M調達

投資家: YF Capital, Genesis Capital, Longzhu Capital …
累計調達額: $124M
資金用途: 今年度中の車体追加、配車サービス開始に向けて
会社概要: Waymoの元エンジニアが2019年に設立。現在は中国の5都市で70台ほどの自動運転バスを導入している。

8/19 車の出張修理RepairSmith、シリーズBで$42M調達

投資家: Mercedes Benz, Porsche Ventures, TI Capital, Spring Mountain Capital …
累計調達額: $42M
資金用途: エリア拡大
会社概要: 2019年に連続起業家のJoel MilneがLAで設立、車の出張修理・メンテナンスサービスを展開。現在西海岸と南部の6州でサービス展開中。2021年、USの革新的な交通系TOP10企業にも入っている。

8/19 EV用電池交換Ample、シリーズCで$160Mの調達

投資家: Moore Strategic Ventures, SMRT Corp., Shell Ventures
累計調達額: $225.7M
資金用途: NYでの実証と展開、マドリードとシンガポールへのエリア展開
会社概要: 2014年サンフランシスコ発のスタートアップ。EV導入が進む中で必須のバッテリー課題を、ロボットを用いた自動化で短時間でのバッテリー交換を可能にする。Uberや日産とも連携している。

8/24 コネクテッドカーセキュリティUpstream、シリーズCで$62Mの調達

投資家: 三井住友海上火災保険, Volvo Group Venture Capital, Salesforce Ventures …
累計調達額: $139M
資金用途: セキュリティ強化、データ分析/保健テレマティクス/予測分析などのサービス拡大
会社概要: 2017年設立、イスラエル発の自動車業界向けセキュリティスタートアップ。自動運転やコネクテッドカーが抱えるハッキングに対する脆弱性に対し、ビッグデータと機械学習でクラウド上サイバーセキュリティやデータ分析を可能にするプラットフォーム。

8/25 MaaS Global、シリーズBエクステンションで€11Mの調達

投資家:Tesi, Nordic Ninja, Mitsui Fudosan, Ferrovial  ...
累計調達額:$73.9M
資金用途:コロナの影響も受けた交通業界であるが、さらにスケールさせること、BtoB, BtoCサービスを拡大しマーケットを広げる
会社概要:Mobility as a Serviceを提唱したSampo Hietanenが2015年に設立したMaaSプラットフォーム、MaaSアプリWhimを運営する。現在ヨーロッパとアジアで展開しており、2030年までにWhimのサブスクサービスで100万台の個人所有車の代替となることを目標としている。

8/30 衝突防止システムHAAS Alert、$5Mのシード調達

投資家:Risk and Return, Blu ventures, Techstars …
累計調達額:$8.4M
資金用途:販売/マーケティング拡大、テック面でのR&D
会社概要:2015年シカゴで設立、リアルタイムでドライバーに衝突防止のアラートだすSaaS「Safety Cloud」を開発。現在は特に課題の大きい緊急車両/レッカー車のドライバー、作業現場の従業員の安全担保を中心として活用されている。


8月の海外モビリティスタートアップの資金調達ニュースは以上になります!

モビリティニュースというと、まずは自動運転やEVのニュースが毎日絶えません。オリパラでは日本のモビリティが様々活躍した一方で、事故も発生してしまいました。急速な進展とまだまだ課題の多さがみられる領域です。
8月の調達では、Upstream、コネクテッドカーが当たり前になった先でのセキュリティ課題領域は今後需要が高まる領域として個人的に注目でした。

今回はさっくりしたまとめでしたが、今後もコンテンツ増やしていきますので、引き続きよろしくお願いします😀

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