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【米金利頭打ちか/2024年1・2月株高相場の3月傾向】2024年2月26日週振り返りと3月4日週シナリオ戦略 2024年vol9

お世話になります。
FXファンダリストのグースGOOSEと申します。

ファンダメンタルズを用いて
相場分析をしているFXトレーダーです。

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相場には流れもありますので、
先週振り返りもご参考ください。



今の相場に文句のつけようはないでしょう。株は安定して上昇し、金融政策の見通しも難しくないので、為替も安定しています。地銀関連や3月11日BTFP終了、地政学リスクなどの”なにかしら”の警戒感はあるものの、今後の金利安はじめとしたQT終了やAI業界の過熱などによって、投資家にとっては満足のいく株高相場ではないでしょうか。日本でいえば日経平均株は4万を目前とし、日本国民の資産も増えている一方で、これまで投資をしている人とそうでない人の格差が広がり、後世にもその格差は影響しやすい世界になるなど、色々と考えさせられます。

さて、現在FRBの利下げ開始は6月が妥当ではないかという見解が多くなってきています。そろそろ利下げ時期から逆算しても米金利の高値が重くなっている状況です。(といっても底堅さもありますが)

今週は月末やPCE、ISMの米指標やFRBメンバーの発言も多くありました。それらの材料を振り返り、来週には雇用統計やISMサービスなどのイベントが多くありますので、相場分析のヒントになればと思います。




米国経済

2月28日(水)GDPdeflator

1月PCEdeflator(結果+2.4%、予想+2.4%、前回+2.6%)
1月PCEコアdeflator(結果+2.8%、予想+2.8%、前回+2.9%)
10ー12月期コアPCE改定値(結果+2.1%、予想+2.0%)

市場予測と乖離なく、改定値が少し上振れたことにより若干金利上昇となりましたが、翌日PCEへの注目が高く、目立った動きはありませんでした。


2月29日(木)PCE(personal consumption expenditures)

今回のPCEは0.3%の上昇、食品とエネルギーを除いたコアPCEは0.4%と強いものでしたが、実質PCEは-0.1%、6-12月の過去6か月平均の年率換算は1.8%と目標2%を下回る結果となりました。ただし1月分含めると6か月平均の年率換算は2.4%です。年率換算はインフレ低下傾向を掴む程度の認識ですが、重要なインフレ鈍化傾向の1つとして参考にはなります。

前年比はコア値で2.8%と目標水準付近となってきており、こちらも目標達成まで着実にインフレが低下してきていることが分かります。

コアPCE前年比

3月1日(金)ISM製造

ISM製造(結果47.8、予想49.5 前回49.1)

予測だけでなく前回値からも低下し、これで16か月連続50を割る結果となりました。なかなか製造の回復が追いついてこない一方で、前回の米小売高の低下含め、来週予定されるISM非製造にも注目が集まります。


FRBメンバー発言

※主にREUTERSを参考にしています。

米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁(2/27)
「政策スタンスを予防的に調整する必要はない」
「忍耐強く、これまでの引き締めに経済がどう反応するか引き続き注視し、インフレとの闘いに勝利したという説得力のある証拠を待つことが最善だ」
と利下げを急ぐ必要がないタカ的姿勢です。

FRBボウマン理事(2/28)
「将来において政策スタンスの変更を検討する際には慎重な姿勢を維持する」「制約的で、インフレ圧力を緩和させるために適切に調整されているもよう」と述べ、インフレがFRBの目標である2%に向け持続的に鈍化していることがデータによって示されれば、政策が過度に制約的とならぬように利下げが「最終的に」適切になるという認識を改めて示しました。

金利が据え置かれれば、インフレが鈍化する見通しとしつつも、1月の米インフレ指標が好調だったことは、インフレの2%回帰に向けた「進展が失速していることを示唆している」としており、短期的な見通しはやタカ的姿勢を維持しています。

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁
「インフレ指標の構成要素の変動につながる出来事が毎月のようにあるため、インフレ率が若干上昇したり低下したりする可能性がある」
「現在の情勢が続けば夏ごろに利下げが可能」
と中立的な発言をしております。

米クリーブランド地区連銀のメスター総裁
インフレが引き続きFRBの目標である2%回帰に向け進展し、労働市場が健全な状況を維持しつつも減速すれば、年内に3回の利下げを実施することが「妥当」という見解を示し、PCEに対してもインパクトはなく、目標2%に向けた見通しは変化なしと中立的なコメントをしています。


米金利

週前半は安定して推移していましたが、PCEやISMによって米金利は低下、その後のボスティックやメスター氏の今後の現実的な利下げ発言もあり、6月利下げ観測が高まり(FedWatch6月確率52.8%)、週末にかけて米金利は低下、米10年債は4.180%まで低下しています。

今後の見通しとしては、週末にかけて米金利が低下したとはいえ、現在水準が年内利下げ織り込みの3回程度であるとするならば、丁度良いところに位置しているため、来週のISM非製造やPMI、雇用統計無しでは、米金利が継続して低下する材料としては不足するように思えます。

米地銀のNYCBが3/1に25%下落しましたが、他地銀への影響はなく、そのほかにも米政府閉鎖も回避し、今のところ警戒する材料はないものと思われます。


米国株

週明けからは月末リバランスによる調整で若干の株安でしたが、金曜日の米金利安を受け、週末は株高で推移しています。特にナスダックは金曜で1%以上上昇し、1.2月は珍しくどちらも上昇月となりました。

一般的には2月は下落しやすい月とされていますが、参考までに2000年以降に1.2月が上昇月となった年のパフォーマンスをお示しします。

傾向としては1.2月が上昇月の場合、3月のパフォーマンスは良いことが多く、その年の全てでプラスとなっています。金融政策の違いもあるので参考程度となりますが、連続的な利上げ後に据え置きする局面で似ているのは、2006年と2019年になります。当時のダウパフォーマンスを見ると、マイナス月が少なく、年率パフォーマンスも2006年16%、2019年23%と高いです。

今年は米金利の利下げが複数回見込まれてもおり、現状がAIバブルであるとの声もありますが、1株当たりの利益PERもそこまで高い水準ではなく、今後も何かあっても大抵のことは米金利下げによる下支えで底堅く推移するものと思われます。


日本経済

まず2月27日に消費者物価指数CPIの発表があり、本邦CPIは前月比プラス、予測値よりも上振れる結果となりましたが、コアコア値も3.8%の2023年12月から徐々に低下しています。

基調的なインフレを目標とする日銀ですが、実質賃金をプラスにするには悪くない材料とも言えます。4月の春闘に向けた政府の企業への減税策などもあり、高い賃上げ率を達成する企業も多いことが見込まれています。

日経平均株価も世界的な株高や本邦インフレによって、過去最高値を更新し続けています。3月1日週値は39940と4万目前でしたが、金曜ナスダックの上昇もあってか、先物では4万を超えていますので、月曜は4万円突破はほぼ確実でしょう。どこかで調整直面来てもおかしくないですが、こちらも同様PERは高くなく、バブル的な株高でないので、あまり気にすることはないでしょう。

こちらも2000年以降の1.2月パフォーマンスが良かった月の月次騰落率を示します。日本がここまでインフレする機会は久しぶりであり、米経済と金融政策も異なります。アベノミクスは2012年末から開始されたことも加味すると、傾向として今年の後半はパフォーマンスが低下する数%低下するイメージは持ちつつも、年次は全てプラスなので、押し目として上昇する2024年になる確率が高いと思われます。

また、日銀政策委員会審議員の高田氏は「2%物価目標実現がようやく見通せる状況になってきた」とした一方で、「継続的な利上げはない」とし、マイナス金利解除を匂わせつつも、緩和的状況が続くことを示唆しました。


ドル円

高安値は149.200-150.850と小幅で推移しており、日銀金利差がなかなか埋まらないことから、ドル円の底堅さは継続しています。

日銀政策委員会審議員の高田氏のマイナス金利解除の3月匂わせや月末フロー、一時的な米金利安によって149.200まで低下する場面もありましたが、その後は逆に月末ドル買いや高田氏の緩和継続発言によって、152.800まで買い戻されています。週末にかけては米金利安によって下押しとなり、終値150.100となっています。

このままいけば日銀は年内、早ければ3月か4月には10年間続けてきたマイナス金利を終わらせる可能性が高いです。それを見越して3月BOJにかけて円安の解消の織り込みが進む可能性はあります。しかし継続的な利上げはせず、緩和的措置が続く可能性も高いとのことですので、あくまで一時的な数円の調整を想定しています。(Gooseが保有するドル円146円付近の買いポジションもそろそろ利確しようかと思っています)

ドル円はそろそろ高止まりから下押し気味になるのか、マイナス金利解除の直前まではいくところまで円安が続くのかは分かりませんし、米金利次第ではありますが、いずれにしてもボラの機会があることから、FXトレーダーとしてはわくわくする月になりそうです。ちなみにBOJ近くなったら記述しますが、3月にマイナス金利解除は無いと想定しています。

3月4日週のことを言えば、東京CPIが予定されていますが、ドル円は米金利次第で底堅い想定で基本的にはドル円買いでトレードする予定です。しかし、マイナス金利解除の思惑から少し新規買いが少なくなる可能性があるので、買いでも引き付けるイメージは必要かと思います。


3月4日週見通し

予定されている指標は以下です。

3月5日(火) 東京CPI/米レッドブック/米PMI/米ISM非製造
3月6日(水) 米ADP/米JOLT求職
3月8日(金) 米雇用統計

その他に3月6日と7日にはパウエルFRB議長による半期に一度の議会証言があったり、そのほか3月6日スーパーチューズデーであったりと、久しぶりにイベントが多くなります。

スーパーチューズデーは、アメリカ合衆国の大統領選挙における予備選挙の中で最も重要な日の一つです。通常は2月から3月にかけて開催されます。この日には、複数の州が同時に予備選挙を実施し、大きな州や人口の多い州が含まれることが一般的です。これにより、候補者は一日で多くの代議員を獲得することができ、その後の候補者指名の過程において大きな影響力を持つことができます。共和党はおそらくトランプでしょうか。

特に衝撃の2月雇用統計から3月はどうなるかの注目は高く、下振れ時にはギャップにより一時は米金利が低下する局面も想定できますが、基本的には利下げ時期は早くて6月と、まだまだ米金利は底堅いことを想定しています。逆に再び強い結果が出れば金利高となり、米10年債の4.35%をも超える材料となる可能性があります。

振り返りで書き忘れていましたが、ゴールドも週末にかけて2088まで急騰し、おそらく材料は米金利安のみで、日足で500pipsだけでみても珍しい急騰を見せています。今後は最高高値2140を超えるかという局面ですが、今の材料では行っても2100程度、米金利の底堅さから上値は軽くないと想定しています。ただし月曜の薄い相場をやられると急騰して下落する投機的な場面も考えられるので、窓空き後は注意します。

では今週もお疲れ様でした。
来週もトレード楽しんでいきましょう。


今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄

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